入社時の契約作業を効率化する  電子契約システム一括比較オンラインセミナー入社時の契約作業を効率化する  電子契約システム一括比較オンラインセミナー

コラム

ライフネット生命・出口治明氏に聞く


出口治明氏が語る、中小企業のこれからの人材育成と採用のあり方

2015.07.21

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
目次
  1. 中小企業・ベンチャー企業の人材の集め方
  2. 人事担当者にオススメしたい書籍

中小企業・ベンチャー企業の人材の集め方

中小企業やベンチャー企業にとって、人は、本当の意味で財産だと思います。大企業は、一般に、組織もしくは仕組みで仕事をしています。仮に、部門長が急病で1か月、会社を休んだとしても、その会社の売り上げや業績には何の影響も与えないでしょう。ところが、中小企業やベンチャー企業で、部門長が1か月も休んだら大変です。売り上げや業績が傾くことも稀ではありません。このように、中小企業やベンチャー企業にとっては、人財がすべてなのです。

では、次に、どのような人を採用すべきか、ということを考えてみましょう。僕は、60歳を過ぎてからライフネット生命を開業しました。「保険料を半分にして安心して赤ちゃんを産んでほしい」というのが起業の動機です。ビジネスモデルは缶ビールです。缶ビールは200円前後で買えますが、同じビールを居酒屋で飲めば4~500円します。それは、居酒屋で働く人の人件費や家賃、光熱水費が上乗せされているからです。

ライフネット生命が200円で売れるのは、お客さまがインターネットを介して缶ビールを買ってくださるからです。ライフネット生命は、開業して7年目を迎えたばかりですが、新卒の定期採用は2年目から始めています。この4月には、5期生2名が入社しました(社員総数は約90名、売り上げは約87億円です)。

採用方法ですが、まず、新卒の定義は「30歳未満」だけです。これは、日本の大企業の採用基準(たとえば、新卒で浪人1年、留年1年まで)の逆をいったものです。大企業の枠からはみ出た人の中にも、きっと優秀な人がいるに違いないと考えて、この定義を決めました。

採用方法は、難しいテーマを与えて、字数無制限の論文を自宅でゆっくり書いて貰って、それを提出してもらうことが原則です。どうしてかと言いますと、「自分のアタマで考え、自分の言葉で、自分の意見をはっきりと述べる」能力を観たいからです。言い方を変えれば、「数字・ファクト・ロジックで考える力」を観たいのです。

私たちのような小さなベンチャー企業が、大企業と同じような人を採用することは、極論すれば、滅びに至る道です。なぜなら、大企業は、資金も社員の頭数も圧倒的に多いので、同じようなタイプの人を採用すれば、完敗するだけです。大企業に伍して戦おうとすれば、「人とは違うことを考えることができる」社員(「尖った」社員と言い換えてもいいと思います)を採用し、育成していく他はないのです。

育成については、少数精鋭に尽きると思います。野球で7人しか集まらなければ、例えば、セカンドとショートを1人、センターとライトを1人にするしか方法はありません。すると守備範囲が普通より広くなるので、自ずと精鋭にならざるを得ないのです。少数精鋭とは、優秀な人を少数集めることではありません。少数だからこそ精鋭になるのです。これこそが、中小企業やベンチャー企業の生きる道ではないでしょうか。

人事担当者にオススメしたい書籍

『採用基準』
採用基準(伊賀泰代著/ダイヤモンド社)
そのものズバリのタイトルですが、ここに書かれていることは、単に、人事部門が採用のときに参考になるだけではありません。それに加えて、組織を運営することやリーダーシップの考え方についても、深い洞察に満ちた素晴らしい本だと思います。ぜひ、一読をお薦めします。
『システム×デザイン思考で世界を変える』
システム×デザイン思考で世界を変える(前野隆司他著/日経BP社)
慶応大学の先生方が書かれた本ですが、単に、学者が理論的に考えたことを述べた本ではなく、ビジネスの第一線で明日からすぐに使える実践的な方法論が満載です。社員を育成するときなどに大きなヒントをたくさん与えてくれること請け合いです。
『「働き方」の教科書』
「働き方」の教科書(拙著/新潮社)
私の本ですが、良かったら、ご一読ください。

【編集部おすすめの「ホワイトペーパー」】
体系的にまとめられた情報の中から必要な部分をパッケージングした業務に役立つ資料です。

@人事では『人事がラクに成果を出せるお役立ち資料』を揃えています。

@人事は、「業務を改善・効率化する法人向けサービス紹介」を通じて日本の人事を応援しています。採用、勤怠管理、研修、社員教育、法務、経理、物品経理 etc…
人事のお仕事で何かお困りごとがあれば、ぜひ私達に応援させてください。

「何か業務改善サービスを導入したいけど、今どんなサービスがあるのだろう?」

「自分たちに一番合っているサービスを探したいけど、どうしたらいいんだろう?」

そんな方は、下記のボタンを
クリックしてみてください。
サービスの利用は無料です。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

あわせて読みたい

あわせて読みたい


資料請求リストに追加しました