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求職者がいま重視するのは「企業文化」、5年後は?―米調査

2017.03.03

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米コンサルティング会社コーン・フェリーの調査によると、現在求職者らが仕事を選ぶ際に最も重視しているのは「企業文化」だという。過去の調査では報酬・福利厚生が最重視されており、今回の調査結果は「重要な変化だ」と識者らは指摘する。全米人材マネジメント協会が報じた。(以下、抄訳)

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この調査は、コーン・フェリー社の研究部門が昨年秋に企業の人事担当者1100人に聞き取りを実施したもの。これによると、求職者が企業を選ぶ際に最重視する要素は「企業文化」(23%)で、「キャリア発達」(22%)と「報酬・福利厚生」(19%)が続いた。

ミレニアル世代はとりわけ企業の文化や環境を大事にしている、と語るのはコーン・フェリーのグローバル業務部門幹部のジーン・マクドナルド。「彼らは目的を共有できる仲間と共に、気分よく働ける環境を求めている」

リーマンショック後の大不況の影響がまだ色濃かった5年前の調査では、39%の回答者が「報酬・福利厚生」をトップに挙げ、「企業の評判」(19%)、「雇用の安定」(16%)が続くというまったく異なる結果だった。

「当時の求職者らは、安定した給料と健康保険と退職手当を欲していた。だが経済が上向いた現在では、働き手はこうした基本的ニーズのプラスアルファとなる要素を優先する方向へとシフトしている」とコーン・フェリーのウィリアム・セブラは指摘。

5年後は「柔軟性」の時代となる

5年後の求職者らはどんな要素を重視すると思うか、との質問に対しては、「柔軟な仕事スタイル」(26%)がトップに挙がり、「企業文化」(23%)、「企業使命」(16%)が続いた。

テレワーク・フリーランス向け求職サイト「FlexJobs」が最近実施した調査でも、就労機会の柔軟性は持続的に拡大していることが示されている。IT、エンジニアリング、プロジェクト管理、旅行、サービスなどの産業ではとりわけその傾向が強い。

また同社が2016年に実施した求人募集10万件の分析では、テレワーク(在宅勤務)の求人増加率が最も大きい5つの業界は、不動産、人事/リクルーティング、経理/金融、製薬、教育/トレーニングだった。

「求職者は今後、仕事スタイルの柔軟性をさらに重視するようになるだろう」とFlexJobsのサラ・サットンCEOは言う。「いつでも・どこでも仕事ができることは、それを可能にするテクノロジーがより安価で高速で普遍的になるにつれて、ますます魅力的なオプションとなる」

コーン・フェリーのマクドナルドによれば、「フレキシビリティ(柔軟性)」という概念は、もはや単に勤務時間や勤務地の自由という範疇を超えて、雇用関係そのものの性質(の変化)を含んでいるという。

「我々はいわゆる『ギグ・エコノミー』(※インターネットで単発請負型の仕事を受発注する労働形態)の成長トレンドを目の当たりにしている。優秀で需要が高い人材は、フルタイム雇用の代わりに、単発の仕事を請け負うようになる。そこで自分のユニークなスキルや才能を披露して、プロジェクトを完了したのちに、次のギグ(仕事)へと移るのだ」

コーン・フェリーの調査では、自社で定期的/必要に応じて、この種の臨時雇用社員を利用している、と答えた回答者は73%に上った。

Candidates Choose Jobs Because of Company Culture (February 15 2017)|SOCIETY FOR HUMAN RESOURCE MANAGEMENT

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