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2017年に最も求人が埋まりづらい10の職業―米求職情報サイト

2017.02.24

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米求職情報サイト「キャリアキャスト(CareerCast)」は先ごろ、「2017年に最も求人が埋まりづらい職業」と題した報告書を発表した。求人が埋まりづらいとは、「需要が高いが、適格な人材が足りない」ことを指す。データ・サイエンティスト、看護師、トラック運転手などの職業が挙げられた。全米人材マネジメント協会が報じた。(以下、抄訳)

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キャリアキャストは米労働統計局のデータ、自社のデータベース、大学卒業生の採用データなどを利用して職業200種の評価を行い、毎年恒例の本ランキングを作成した。結果は以下のとおり。

2017年に最も求人が埋まりづらい職業

  • データ・サイエンティスト
  • フィナンシャル・アドバイザー
  • ゼネラル・マネージャー/オペレーション・マネージャー
  • 在宅医療者/介護者
  • 情報セキュリティ・アナリスト
  • 医療サービス・マネージャー
  • 理学療法士
  • 正看護師
  • ソフトウェア・エンジニア
  • トラック運転手

キャリアキャストのカイル・ケンジングは「高技能職に必要な資格を持つ働き手の数が足りていない。だがこうした採用ギャップが存在する理由は、業界や職業により異なる」とコメント。

データ・サイエンティスト

米求職情報サイト「グラスドア」のチーフ・エコノミスト、アンドリュー・チャンバーレインによると、データ・サイエンティストは、「数年前は高度に専門家された技術職だったが、いまや一般的な職名となった」。

「データ・サイエンティストは現在、医療、政府機関、金融、小売大手など様々な業界で引っぱりだこ。ビッグデータを利用するあらゆる企業が採用に取り組んでいる。目的はデータ分析により、様々な指標(ビジネス決定、予測、価格決定、ロジスティクス、オペレーションなど)を改善することだ」

グラスドア社が年収レベルや仕事満足度、求人数などを基に算出した「アメリカで最も就きたい仕事」ランキングの2017年度版でも、データ・サイエンティストは1位を飾っている。

データ・サイエンティストは比較的新しいキャリアであり、まだ経験豊富な専門家の数が十分でない、とケンジングは指摘する。この分野に特化した学位プログラムを提供する大学の数も少ないため、異業種からの転身者が多いという。

「以前は統計学の博士号が必要だった。しかし現在多くのデータ・サイエンティストは学士号取得者や、金融アナリストなどの分野からの転職者だ」(チャンバーレイン)

ITと医療

情報セキュリティ関連職も、ますます需要が高くなりつつある、とチャンバーレインは言う。あらゆる業界で、企業はフィッシング詐欺やセキュリティ侵害からデータやシステムの保護する重要性に気がつきはじめた。

「データ利用の増加がこのトレンドに拍車をかけている。たとえば、顧客のターゲット層や購入履歴のデータ、ウェブサイト訪問者の行動データなどは、機密性が高く保護すべきデータの一例だ」

一方で看護職ついては、キャリアキャストの分析では全職業中で最も求人数が多く、2024年までに新たに44万人の雇用が生まれると予測された。

「医療職はいま雇用市場で最も需要が高い。現在アメリカ国内の求人のほぼ5件に1件が医療関係職で、これらの職の賃金上昇は高い需要を反映したものだ。ベビーブーマー世代の高齢化に伴い、医療需要はかつてないほど高まっている。看護職の需要は今後も増える一方だろう」(チャンバーレイン)

トラック運転手

キャリアキャストの予測によると、トラック運転手の仕事は今後7年間で新たに10万人の雇用が生まれる。これはリーマンショック後の大不況で多くの運転手が転職した影響により、経済が回復した現在は需給ギャップが開いているため、とケンジングは言う。

また人手不足のもう1つの理由として、運転手の高齢化と、高校卒業者の間での人気の低さを輸送業界に詳しい専門家は挙げる。

「配達運転手の収入ポテンシャルは全国平均を大きく上回るにもかかわらず、運転手の仕事は若い世代には響かない」と専門家はコメント。アメリカでは営業用運転免許を取得できるのは21歳からで、多くの高卒者はこの年齢に達する頃にはすでに他の仕事でキャリアを築いていることも原因だという。

10 Hardest Jobs to Fill in 2017 (February 14 2017)|SOCIETY FOR HUMAN RESOURCE MANAGEMENT

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