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4割以上が経験を持つ「社内恋愛」、メリットとリスクは?―米調査

2017.02.23

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海外の社員は日本よりも社内恋愛に積極的?――米求人サイト「キャリアビルダー(CareerBuilder)」が毎年バレンタイン・デーに合わせて行う調査によると、同僚や上司との交際経験を持つ社員は4割を超えるという。(以下、抄訳)

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社内恋愛は結婚にも辞職につながる

キャリビルダーは、米国企業の社員3411人を対象に社内恋愛の経験を訊ねた。これによると、回答者の41%が社内恋愛の経験を持っており、このうち30%が「社内恋愛が結婚につながった」と答えた。

恋愛対象は同輩とは限らない。経験者の3割近く(29%)は「自分より位が高い社員と交際した」と回答。その男女比は女性の方がやや多く(男性25%:女性33%)、うち14%はその相手は「直属の上司」と答えた。

結婚につながるオープンな関係を育むカップルがいる一方で、周囲に内緒で交際する人々も多い。4割近く(38%)が「恋愛関係を社内で秘密にしていた」としたほか、19%は「相手とは不倫関係にあった」と答えた。さらに全体の7%が「現在社内に意中の相手がいる」としたほか、5%は「恋愛がうまくいかなくなって会社を辞めた」と答えた。

社内恋愛はメリットかタブーか

社内恋愛の是非は、一概に白黒つけられる問題ではない。それは国や地域の風土、企業文化、社員同士の関係性などでケース・バイ・ケースとなる。

米ペンシルバニア州の名門寄宿学校マーサーズバーグ・アカデミーで人事部長を務めるダニエレ・ノルダイクはこれについて1つの見解を示す。

同校では、教員・職員175人中88人が職場内にパートナーを持つ。これらの「カップル教員・職員」は、とりわけ組織によく尽くしてくれる、とノールダイクは言う。また12年にわたり人事担当者を務めてきた経験から、カップルの方が独身の教員や職員よりも職場定着率が高いと語る。

また企業コンサルタントのジーン・バウアーも、社内恋愛は企業にとって利益となると述べ、その理由として職場モラルの向上と生産性の増加を挙げる。

「優れた人間関係はポジティブな活力を生み出して、健康的で幸福な職場環境の源となる。これにより、従業員の生産性も向上する」

一方で、ノールダイクとバウアーは社内恋愛が業務の妨げとなるケースについて注意も述べる。

その1つが、パートナーの片方がもう一方の直属の上司となる場合で、これは職場内に嫉妬や猜疑心を生み出すので良くないという。またそのパートナー同士が仕事で対立した場合にも、緊張が生まれる。これを避けるためには、カップルは上下関係を伴わず、別々の部署で働くべき、とバウアーらは指摘。

「他の社員らが疎外感を覚えるような恋愛関係はよくない。カップルであろうと、特別扱いをしてはいけない」

マーサーズバーグ・アカデミーでは現在、配偶者同士が直属の上下関係とならないよう人事規則を改定中だという。「最低でも2段階は位が離れるようにしたい。仕事のパフォーマンス関連の問題がある場合は、とりわけこうした組織構造が必要だ」

カップルが破局した場合は、さらに難しい事態となる、とバウアーは指摘。「これは厄介だ。しかし人生とはえてして厄介なものだし、我々は皆ものの分かる大人だ」

Number of Workers Reporting Office Romances at a 10-Year High, Finds Annual CareerBuilder Valentine’s Day Survey (February 9 2017)|CareerBuilder
Hiring Couples Can Inspire Loyalty, Productivity (February 14 2017)|SOCIETY FOR HUMAN RESOURCE MANAGEMENT

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