株式会社日立コンサルティング
「配偶者」に関わる記載項目を変更。性的マイノリティに配慮した人事規則へ改定
2024.11.01

日立コンサルティング(東京・千代田)は10月29日、多様な人材の活躍支援を目的に、規則に記載されている「配偶者」に関わる記載項目を「配偶者または同性パートナー」とすることなどダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン(以下、DEI)に配慮した人事規則の改定を行った。 以下、リリースより。
関連記事:働き方改革強化と多様性を尊重。スーパーフレックスタイム制度と、同性パートナーを配偶者に含める新たな人事制度を開始
人事規則の改定について
現在、日立コンサルティングでは、自社で独自開発したゲーム型DEI教育コンテンツ(以下、DEIゲーム「かりものめがね」)を用いた研修を、全従業員約500人に向けて展開しています。2024年9月までに計20回実施し、すでに経営層および部門長の全員が受講を完了しているほか、2024年内には全従業員の受講完了をめざしています。DEIゲーム「かりものめがね」は、多様な属性を持つ当事者が実際に直面しているリアルなトラブルの疑似体験やゲーム内での参加者同士のディスカッションを通して、参加者に現実での意識・行動面での気付きを促すことができます。本研修を実施したことによって、多様性の尊重についての意識が高まり、自社の人事規則の見直しにつながりました。
日立コンサルティングは日立グループの一員として、多様な人財が生き生きと働きがいを持って活躍できる“すべての人に優しい社会”を実現するため、お互いの存在・思いを理解し、認め合う組織をめざすお客さまのDEI推進強化に貢献してまいります。
人事規則改定概要
DEIの観点から以下の項目を改定。
- 「妊娠中及び産後1年を経過しない女性」という表記を「妊娠中及び産後1年を経過しない者」とする。
- 「配偶者」に関わる記載項目を「配偶者又は同性パートナー」とする。
同性パートナーとは、戸籍上の性別が同性であり、事実上婚姻関係と同様の事情にある者とし、1人の従業員につき1人とする。ただし、配偶者および事実上の配偶者を持っていないこと等を前提とする。
DEIに関する当社の取り組み
2021年7月:令和2年度経済産業省産業経済研究委託事業でフェムテックに関する調査書を掲載
2022年1月:DEIゲームを開発、プロトタイプの検証開始
2022年5月:「フェムテック事業企画支援コンサルティング」サービス、提供開始
2022年7月:お茶の水女子大学と「ジェンダード・イノベーション」に関する共同研究を開始
2022年9月:株式会社日立製作所(以下、日立製作所) 研究開発グループとのDEIゲーム体験会・意見交換を実施
2023年6月:日立グループDEI関連ERG(Employee Resource Group)へ参画
2023年10月:日立グループ グローバル CDEIO(Chief Diversity, Equity & Inclusion Officer)およびCHRO(Chief Human Resource Officer)へDEIゲームを紹介し、対話を実施
2024年2月:DEIゲームを用いた日立コンサルティング従業員向け研修を開始
2024年3月:DEIゲーム「かりものめがね」および「Someone’s Glasses」の商標出願
2024年5月:「DEI/カルチャー変革推進」を人事評価基準に追加
2024年5月:日立製作所 デジタルシステム&サービスセクターの新入社員研修でDEIゲーム研修を提供
2024年6月:DEIに関する社内特設ページ立ち上げ・トップメッセージ配信、社内啓発キャンペーン開始
2024年10月:人事規則改定
DEIゲーム「かりものめがね」の特徴
1.実際のトラブル事例や判例などを基に構築したリアルな疑似体験
ゲームは、多様性を尊重する意識が問われるシチュエーションを記載した「イベントカード」と、そのシチュエーションでプレーヤーが演じる役を記載した「プロフィールカード」を引くことから始まります。イベントカードのシチュエーションは、実際のトラブル事例や判例、実態調査の公開情報などを基に構築。プレーヤーが自分ごととして捉えやすくなるよう、当事者が置かれている立場や抱えている困難などのリアルな疑似体験を提供します。
2.1,000を超えるカードの組み合わせとプレーヤーの巡り合わせによって毎回生まれる新たな気付き
イベントカードとプロフィールカードの組み合わせは、1,000を超えます。ランダムに選ばれるカードの組み合わせによって違った展開を体験できるほか、それぞれ異なる見解を持つプレーヤー同士の巡り合わせによっても、プレーのたびに新たな気付きが期待できます。経験の共有とゲームで得られた学びを実践に移せるようになることを目的に、シチュエーションに合わせたテーマでディスカッションする時間も設けています。
3.アンコンシャス・バイアスに気付きやすくなるファシリテーション
ゲームは、3~5人のプレーヤーにファシリテーターが1人加わったグループで実施します。ファシリテーターは一人一人の思考をひもといて言語化したり、より身近に感じやすいケースに例えて新たな視点への気付きを促したり、アンコンシャス・バイアスに気付くプロセスに沿ってヒントを提示したりと、プレーヤーの理解や学びが深まるよう、中立的な立場でファシリテーションを行います。
【ニュースリリース「日立コンサルティング、性的マイノリティに配慮した人事規則へ改定」より|2024年10月29日・株式会社日立コンサルティング】
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