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「2024年 学歴とキャリアの実態調査」株式会社ライボ


学歴社会は古いが必要。年代別の「必要派」は20代が最多、50代が最低

2024.02.15

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キャリアや就職・転職に特化した匿名相談サービス「JobQ(※1)」を開発・運営するライボ(東京・渋谷)は、629人の社会人男女を対象に実施した「2024年 学歴とキャリアの実態調査」の結果を発表した。
調査結果によると、学歴とキャリアが「関係すると思う派」が80.3%で過半数を占め、理由としては「社会的な信用やステータスが上がるから」が55.4%で最多だった。学歴が影響する場面については「就活時」が83.0%だった。

学歴社会の価値観を「古いと思う派」が59.5%で過半数を占めた一方、学歴社会の必要性については66.0%が「必要だと思う派」、賛否については66.9%が「賛成派」と回答し、価値観としては古いが必要と考えられていることが顕著になった。また年代別に見ると、年代が下がるほど学歴を強く意識しているという結果になった。以下、リリースより。

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Job型雇用と学歴意識

高度経済成長期から年功序列制と同時に日本企業で定着してきた終身雇用が形骸化しており、日本でもJob型雇用へ移行する企業が徐々に増え始めています。Job型雇用は、学歴が重視されてきた従来の採用方法とは異なり、職務に合う専門性や経験を持つ人材を雇用するものです。文部科学省の調査では、2023年度の大学入学志願者数は前年比で約12万人減少し、2050年には大学入学者は定員の8割になると推計されているこの状況で、実際に働く社会人の学歴とキャリアの関係性や学歴社会への価値観はどのように変化しているでしょうか。

そこでJob総研では629人の社会人男女を対象に、学歴とキャリアの関係性とその理由、また学歴が影響する場面や自分以外の相手への学歴意識の有無、さらに学歴社会への価値観と必要性及びその年代別割合、そして学歴社会への賛否とその理由などを調査した「2024年 学歴とキャリアの実態調査」を実施しました。

調査概要

調査対象者    :現在職を持つすべての社会人
          JobQ Town(ジョブキュータウン)登録者
調査条件     :全国 / 男女 / 20~50代
調査期間     :2024年1月24日~1月29日
有効回答数    :629人
調査方法     :インターネット調査

TOPICS

  1. 全体の80.3%が学歴はキャリアに「関係する」と回答 理由最多は「信用やステータスが上がる」
  2. 全体の83.0%が学歴は「就活時の書類選考」に影響と回答 学歴を意識する相手は「同僚」
  3. 全体の59.5%が「学歴社会は古い」と回答 年代別の「古い派」では50代が最多 20代が最低
  4. 全体の66.0%が「学歴社会は必要」と回答 年代別の「必要派」では20代が最多 50代が最低
  5. 全体の66.9%が「学歴社会に賛成」と回答 理由は「業界/職種への適応力の判断材料」が1位

学歴とキャリアの関係有無

回答者全体の629人に学歴とキャリアの関係有無を聞くと、「関係すると思う派」が80.3%で過半数を占め、内訳は「とても関係すると思う」21.0%、「関係すると思う」27.7%、「どちらかといえば関係すると思う」31.6%でした。

学歴はキャリアに関係すると回答した505人にその理由を聞くと、「社会的な信用やステータスが上がるから」が55.4%で最多となり、次いで「未だ学歴で判断する企業が多いから」が48.7%、「最終学歴は希望する仕事に影響するから」が36.8%と、上位3つの回答となりました。

2024年 学歴とキャリアの実態調査(Job総研)

学歴が影響する場面

回答者全体の629人に学歴が影響する場面を聞くと、「就活時」が83.0%で過半数を占め、内訳は「断然就活時」37.4%、「就活時」25.9%、「どちらかといえば就活時」19.7%でした。

同回答者に実際に関係した場面を具体的に聞くと、「書類選考時」が62.2%で最多となり、次いで「面接時」が24.2%、「入社後」が22.4%と、上位3つの回答となりました。

2024年 学歴とキャリアの実態調査(Job総研)

他人の学歴意識

回答者全体の629人に他人の学歴を意識するかを聞くと、「意識する派」が53.2%で過半数を占め、内訳は「とても意識する」7.2%、「意識する」17.2%、「どちらかといえば意識する」28.8%でした。

意識すると回答した335人に意識する相手を聞くと、「同僚」が71.0%で最多となり、次いで「上司」が55.2%、「部下」が49.9%と、上位3つの回答となりました。

2024年 学歴とキャリアの実態調査(Job総研)

※更に詳細な集計データは別紙の「2024年 学歴とキャリアの実態調査 報告書」をご参照ください(※3)

学歴社会の価値観

回答者全体の629人に学歴社会の価値観を聞くと、「古いと思う派」が59.5%で過半数を占め、内訳は「とても古いと思う」10.5%、「古いと思う」15.9%、「どちらかといえば古いと思う」33.1%でした。

年代別の回答では50代の「古いと思う派」が63.5%で最多となり、次いで40代が61.9%、30代が58.1%、20代が56.4%の結果になりました。

2024年 学歴とキャリアの実態調査(Job総研)

学歴社会の必要性

回答者全体の629人に学歴社会の必要性を聞くと、「必要だと思う派」が66.0%で過半数を占め、内訳は「とても必要だと思う」8.2%、「必要だと思う」19.2%、「どちらかといえば必要だと思う」38.6%でした。

年代別の回答では20代の「必要だと思う派」が73.9%で最多となり、次いで30代が68.8%、40代が59.5%、50代が57.3%の結果になりました。

2024年 学歴とキャリアの実態調査(Job総研)

学歴社会への賛否とその理由

回答者全体の629人に学歴社会への賛否を聞くと「賛成派」が66.9%で過半数を占め、内訳は「とても賛成」12.2%、「賛成」12.9%、「どちらかといえば賛成」41.8%でした。

学歴社会に賛成と回答した421人にその理由を聞くと「業界/職種への適応力の判断材料になるから」が47.3%で最多となり、次いで「自分が学歴のためにがんばった経験があるから」が39.0%、「若手の活躍機会になるから」が22.1%と、上位3つの回答となりました。

2024年 学歴とキャリアの実態調査(Job総研)

※更に詳細な集計データは別紙の「2024年 学歴とキャリアの実態調査 報告書」をご参照ください(※3)

回答者自由記述コメント

今後の学歴社会への賛否に関するコメントが顕著でした。

賛成派

  • 学歴は取り組む姿勢や努力を客観的に判断できる材料になると思うので、学歴社会には賛成します
  • 勉強以外で能力を発揮できる人もいるので学歴重視社会には反対だが、判断材料にするだけなら賛成
  • 大勢の中から人材を発掘するためには、最低限度のレベルの保証のようなものにもなるので賛成
  • その人が若い時にどれだけ努力したか、苦労をしてきたかを測るバロメータの一つだと思う
  • 特技やコミュニケーション力に自信がない人は、学歴をアピール要素にできるので有難いです

反対派

  • 人手不足もあり、企業目線で考えると学歴での判断は一定理解できますが、個人的には反対します
  • 私は高卒で、周りが社会人になるまで別のことを頑張っていたため、学歴で判断される社会には反対
  • 学歴がなくても優秀な方はいるので、学歴社会には反対です。人柄が大事にされた方がいいと思います
  • 努力の証として意識されるのは納得。だが学歴を重視しすぎて才能の見逃しに繋がるのであれば反対
  • 学歴と仕事でのスキルは少し異なると思うので、学歴社会という”社会”になることには賛成できません

※その他、評価に関するコメントは下記「JobQ Town」にて確認いただけます。
https://job-q.me/27518

調査まとめ

今回実施した「2024年 学歴とキャリアの実態調査」では、全体の8割が「学歴はキャリアに関係する」と回答し、関係する理由として「社会的信用やステータスアップ」や「学歴で判断する企業の多さ」、「希望する仕事への影響」が上位回答となりました。学歴が関係する場面では、全体の8割が「就活時」と回答、具体的な場面では「書類選考時」が最多となりました。また全体の5割が自分以外の学歴を「意識する」と回答し、意識する相手では「同僚」が最多となっています。これらの結果から、学歴とキャリアの関連性は高く、学歴を意識する相手が同僚であることからも、就職活動時には競争力が必要と捉えられていることが見受けられます。

さらに、学歴社会への賛否を聞くと、全体の7割が「賛成派」を示し、その理由では「業界/職種への適応力の判断材料」や「若手の活躍機会」など、企業目線での意見が目立ったことに加え、「学歴のためにがんばった経験がある」など、個人の経験に基づく価値観も見られました。

そして全体の6割が「学歴社会は古い」と回答しているものの、全体の7割が「学歴社会は必要」と回答しています。個人視点では“学歴社会”は古いとされているものの、採用や采配の観点では一定必要性を感じざるを得ない状況が、賛成理由・必要性・価値観の結果から読み取ることができます。必要性と価値観を年代別で見ると、年代が上がるにつれて「学歴社会は古い派」の割合が高くなり、50代が最多となっています。しかし「学歴社会の必要派」は20代が最多と、年代が下がるほど学歴を強く意識していました。

年代が上がるにつれて学歴意識が低くなる傾向には、就職活動時期が”学歴フィルター”という言葉の定着前後か否かが関係していると考えられますが、それ以上に影響を及ぼしているのは”社会人歴”であると考えられます。経験を積むほど、キャリアを築く上で学歴以外の要素の必要性を感じていくことができるため、学歴へのこだわりも薄くなっていくと推察することができます。

40,50代の”学歴社会への価値観”が新しいものになり、今後の日本社会の風潮が変わっていく可能性も読み取れますが、学歴社会の必要性を20代が最も感じ、価値観を受け入れている状態を踏まえると、今後も日本における学歴社会の継続及び更なる浸透も予測できる調査結果となりました。

ライボでは今後も就職・転職・働き方などに関連する様々な調査を実施し、リアルで透明度の高い情報を発信することで個が活躍する社会の実現を目指してまいります。

株式会社ライボ コミュニケーション戦略部 部長
広報グループ長兼「Job総研室長」
堀 雅一(ほり まさかず)

株式会社ライボ コミュニケーション戦略部 部長 広報グループ長兼「Job総研室長」 堀 雅一(ほり まさかず)さん|株式会社ライボ

2021年にJob総研を立ち上げ、その後”働く社会人や就活生”を中心に様々な観点から意識や行動などについて調査研究を実施。市場の現状と未来を分析し、社会へ発信することで働く社会人や就活生の選択機会に貢献する事を目的としている。
またJob総研の調査をもとに各大学で「キャリア設計」の授業を実施する他、多くのメディアでキャリアや働き方など社会との関連などを解説している。

(※3) 2024年 学歴とキャリアの実態調査 報告書

報告書では同調査の属性やその他設問の回答結果をより詳細にご確認いただけます。
https://job-q.me/articles/15538

(※2)Job総研について

Job総研は就職・転職やキャリア全般に関する研究や各種調査の実施により、市場の現状と未来を分析し、社会へ発信することで就転職関連市場に貢献する事を目的とし立ち上げられました。

就職・転職・働き方・ランキング・働く女性など多数のジャンルで信頼できる情報を発信していくことにより、就転職活動に役立てていただくことや、キャリアに関する不安や悩みを解決する一助として”個が活躍する社会により良い選択の機会”を提供し就転職市場に貢献してまいります。

(※1)JobQについて

「あなたが知りたい”働く”は誰かが知っている」をコンセプトに運営するJobQの累計登録者数は40万人を超え、キャリアや転職に関する情報交換と相談ができるサービスです。具体的な企業名を検索して、現役社員や元社員による口コミだけではなく、仕事全般に関する悩みや就職・転職への不安など漠然とした内容も含まれ、匿名によるユーザ同士でコミュニケーションを取りながら、より良い選択をつくる場になっています。
■JobQ”学歴”に関するQ&A
https://job-q.me/tags/21833

会社概要

会社名        :株式会社ライボ
設立         :2015年2月3日
代表取締役      :森 宏記(もり こうき)
所在地        :〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂1丁目19-9第一暁ビル3階
事業内容       :キャリアや転職に特化した匿名相談サービス「JobQ」の企画・開発・運営
グループ会社     :2019年3月1日 パーソルキャリア株式会社にグループイン
ホームページ     :https://laibo.jp/
JobQ        :https://job-q.me/

【プレスリリース「Job総研による『2024年 学歴とキャリアの実態調査』を実施 7割が”学歴社会に賛成”も世代ギャップ 「古いけど必要」顕著」(PR TIMES)より|2024年2月13日・株式会社ライボ】

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