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株式会社給与アップ研究所


目標を自分で管理できている中間管理職は約半数。人事評価制度と報酬の完全連動は7.9%にとどまる

2024.01.26

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目標達成クラウド「ジョブオペ®」を運営する給与アップ研究所(東京・千代田)は1月25日、目標管理制度がある会社(50~300名未満)の中間管理職(課長・マネージャー相当)609名を対象に実施した「管理職の目標設定・管理に関する実態調査」の結果を公開した。調査期間は2023年7月28日〜同年7月31日。

調査結果によると、目標を自分で決められている中間管理職は約半数で、そのうち「毎日」目標を振り返っている人はわずか7.7%であり、人事評価制度と報酬の完全連動も7.9%にとどまっている。また、7割以上が「目標と実績の差分をリマインドしてくれるサービス」に期待する一方で、目標意識の不足や人事評価などの課題なども浮き彫りになっている。以下、リリースより。

調査サマリー

メイン画像|株式会社給与アップ研究所

▼本調査のレポートダウンロードはこちら
https://www.salary-up.com/archives/download/research04

調査概要

  • 調査概要:管理職の目標設定・管理に関する実態調査
  • 調査方法:IDEATECHが提供するリサーチPR「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査
  • 調査期間:2023年7月28日〜同年7月31日
  • 有効回答:目標管理制度がある会社(50~300名未満)の中間管理職(課長・マネージャー相当)609名

※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはなりません。

出典元:「給与アップ研究所」URL:https://www.salary-up.com/

会社内での目標、約半数が「自分で決められている」と回答

「Q1.あなたは、会社内での目標を自分で決められていますか。」(n=609)と質問したところ、「自分自身で大まかな目標を決められている」が34.3%、「自分自身で詳細な(数値などを基準とした)目標を決められている」が14.4%という回答となりました。

「Q1.あなたは、会社内での目標を自分で決められていますか。」|株式会社給与アップ研究所

Q1.あなたは、会社内での目標を自分で決められていますか。

  • 会社または上司がおおまかな目標を立てている:27.3%
  • 会社または上司が詳細な(数値などを基準とした)目標を立てている:21.2%
  • 自分自身で大まかな目標を決められている:34.3%
  • 自分自身で詳細な(数値などを基準とした)目標を決められている:14.4%
  • わからない/答えられない:2.8%

部下の目標、3割以上が「部下の目標を役職や等級に応じて決めている」

「Q2.あなたは、部下の目標をどのように定めていますか。最も当てはまるものを教えてください。」(n=609)と質問したところ、「部下の目標を役職や等級に応じて決めている」が30.7%、「目標を部下自身に決めてもらい最後にチェックのみ入れている」が24.8%という回答となりました。

「Q2.あなたは、部下の目標をどのように定めていますか。最も当てはまるものを教えてください。」|株式会社給与アップ研究所

Q2.あなたは、部下の目標をどのように定めていますか。最も当てはまるものを教えてください。

  • 部下の目標を役職や等級に応じて決めている:30.7%
  • 昨対比から部下の数値目標(KPI)を設定している:21.7%
  • 目標を部下自身に決めてもらい最後にチェックのみ入れている:24.8%
  • 部下の目標設定に関わっていない:17.6%
  • その他:1.1%
    ―59歳:上記1、2、3の複合
    ―60歳:部下はいない
    ―51歳:上層部が決めている
    ―33歳:部下はいない
    ―46歳:部署が対応すべき幾つかの課題の中から、難易度に応じて部下に対応を求めることとしている
    ―48歳:現在部下がいない
  • わからない/答えられない:4.1%

部下の業務内容やかかった工数、「ある程度把握している」のは6割以上

「Q3.あなたは、ご自身の部下の業務内容やかかった工数をどの程度把握できていますか。(マトリクス)」(n=609)と質問したところ、部下の業務内容は「詳細まで把握している」が26.3%、「ある程度把握している」が64.7%、部下のかかった工数は「詳細まで把握している」が18.9%、「ある程度把握している」が62.4%という回答となりました。

「Q3.あなたは、ご自身の部下の業務内容やかかった工数をどの程度把握できていますか。(マトリクス)」|株式会社給与アップ研究所

Q3.あなたは、ご自身の部下の業務内容やかかった工数をどの程度把握できていますか。(マトリクス)

<部下の業務内容>

  • 詳細まで把握している:26.3%
  • ある程度把握している:64.7%
  • あまり把握できていない:4.8%
  • 全く把握できていない:4.3%

<部下のかかった工数>

  • 詳細まで把握している:18.9%
  • ある程度把握している:62.4%
  • あまり把握できていない:14.0%
  • 全く把握できていない:4.8%

約7割が「前期の目標を達成できた」と回答

「Q4.あなたは、前期の目標を達成できましたか。」(n=609)と質問したところ、「大幅に達成した」が9.9%、「想定通り達成した」が56.3%という回答となりました。

「Q4.あなたは、前期の目標を達成できましたか。」|株式会社給与アップ研究所

Q4.あなたは、前期の目標を達成できましたか。

  • 大幅に達成した:9.9%
  • 想定通り達成した:56.3%
  • やや未達成だった:27.8%
  • 大幅に未達成だった:6.1%

未達成の要因、「目標とは関係のない業務が多かったから」や「目標が高すぎたから」が上位に

Q4で「やや未達成だった」「大幅に未達成だった」と回答した方に、「Q5.目標を達成できなかった要因はなんだと思いますか。(複数回答)」(n=206)と質問したところ、「目標とは関係のない業務が多かったから」が35.0%、「目標が高すぎたから」が34.0%、「目標達成に繋がる業務の時間を確保できなかったから」が24.3%という回答となりました。

「Q5.目標を達成できなかった要因はなんだと思いますか。(複数回答)」|株式会社給与アップ研究所

Q5.目標を達成できなかった要因はなんだと思いますか。(複数回答)

  • 目標とは関係のない業務が多かったから:35.0%
  • 目標が高すぎたから:34.0%
  • 目標達成に繋がる業務の時間を確保できなかったから:24.3%
  • 目標を達成するためのアクションプランを立てていなかったから:18.4%
  • 期中に目標を意識できていなかったから:10.2%
  • 目標達成に対するインセンティブがないから:8.7%
  • その他:6.8%
    ―64歳:関連部署との調整不備
    ―49歳:能力がないから
  • わからない/答えられない:8.7%

目標を意識していなかった理由、4割以上が「目標達成における優先順位が下がっているから」

Q5で「期中に目標を意識できていなかったから」と答えた方に、「Q6.目標を意識していなかった理由について教えてください。(複数回答)」(n=21)と質問したところ、「目標達成における優先順位が下がっているから」が42.9%、「目標達成までの指針が明確ではないから」が38.1%、「目標達成へのモチベーションが低いから」が33.3%という回答となりました。

「Q6.目標を意識していなかった理由について教えてください。(複数回答)」|株式会社給与アップ研究所

Q6.目標を意識していなかった理由について教えてください。(複数回答)

  • 目標達成における優先順位が下がっているから:42.9%
  • 目標達成までの指針が明確ではないから:38.1%
  • 目標達成へのモチベーションが低いから:33.3%
  • 振り返る機会がなく忘れていたから:28.6%
  • 給与と連動していないから:14.3%
  • 最初から達成できないと思っていたから:14.3%
  • その他:4.8%
    ―33歳:求められることが日々変わるから
  • わからない/答えられない:0.0%

目標を振り返る頻度、「毎日」がわずか7.7%の実態

「Q7.期初に設定した目標に対して、期中に振り返る頻度として最も当てはまるものを教えてください。」(n=609)と質問したところ、「週に1回程度」が20.9%、「月に1回程度」が32.8%という回答となりました。

「Q7.期初に設定した目標に対して、期中に振り返る頻度として最も当てはまるものを教えてください。」|株式会社給与アップ研究所

Q7.期初に設定した目標に対して、期中に振り返る頻度として最も当てはまるものを教えてください。

  • 毎日:7.7%
  • 週に1回程度:20.9%
  • 月に1回程度:32.8%
  • 3ヶ月に1回程度:16.1%
  • 半年に1回程度:17.2%
  • 1年に1回程度:0.7%
  • 目標を振り返る機会はない:2.0%
  • その他:0.3%
  • わからない/答えられない:2.3%

7割以上が、「目標達成に対するPDCAが回せれば生産性と業績は上がる」と回答

「Q8.あなたは、日次で、期初に立てた目標達成に対するPDCA(改善サイクル)が回せれば生産性と業績は上がると思いますか。」(n=609)と質問したところ、「非常にそう思う」が19.7%、「ややそう思う」が54.4%という回答となりました。

「Q8.あなたは、日次で、期初に立てた目標達成に対するPDCA(改善サイクル)が回せれば生産性と業績は上がると思いますか。」|株式会社給与アップ研究所

Q8.あなたは、日次で、期初に立てた目標達成に対するPDCA(改善サイクル)が回せれば生産性と業績は上がると思いますか。

  • 非常にそう思う:19.7%
  • ややそう思う:54.4%
  • あまりそう思わない:22.7%
  • 全くそう思わない:3.3%

7割以上が「目標と実績の差分をリマインドしてくれるサービスがあれば欲しい」と回答

Q8で「非常にそう思う」「ややそう思う」と回答した方に、「Q9.日次での目標達成のPDCAを回すにあたって、目標と実績の差分をリマインドしてくれるサービスがあれば欲しいですか。」(n=451)と質問したところ、「非常に欲しい」が12.9%、「やや欲しい」が57.6%という回答となりました。

「Q9.日次での目標達成のPDCAを回すにあたって、目標と実績の差分をリマインドしてくれるサービスがあれば欲しいですか。」|株式会社給与アップ研究所

Q9.日次での目標達成のPDCAを回すにあたって、目標と実績の差分をリマインドしてくれるサービスがあれば欲しいですか。

  • 非常に欲しい:12.9%
  • やや欲しい:57.6%
  • あまり欲しくない:15.5%
  • 全く欲しくない:3.8%
  • すでにリマインドできるものが社内にある:2.4%
  • わからない/答えられない:7.8%

PDCA運用が難しい理由、「工数がかかる」や「人材不足」など

Q8で「非常にそう思う」「ややそう思う」と回答した方に、「Q10.もし日次での目標達成のPDCA運用が難しいと思う理由があれば、教えてください。(自由回答)」(n=451)と質問したところ、「工数がかかる」や「人材不足」など345の回答を得ることができました。

<自由回答・一部抜粋>

  • 51歳:工数がかかる。
  • 48歳:テレワークが増えたから。
  • 50歳:時間がない。
  • 38歳:部下にPDCAサイクルが浸透していない。
  • 63歳:目標が数値化できない。
  • 37歳:人材不足。

人事評価制度と報酬の完全連動は7.9%にとどまる結果に

「Q11.あなたのお勤め先では、人事評価制度が報酬に連動していますか。」(n=609)と質問したところ、「一切の調整を行わず、評価と基本給がきちんと連動している」が7.9%、「多少の調整を加味するが、基本的には連動している」が51.5%という回答となりました。

「Q11.あなたのお勤め先では、人事評価制度が報酬に連動していますか。」|株式会社給与アップ研究所

Q11.あなたのお勤め先では、人事評価制度が報酬に連動していますか。

  • 一切の調整を行わず、評価と基本給がきちんと連動している:7.9%
  • 多少の調整を加味するが、基本的には連動している:51.5%
  • 参考程度に活用している:25.3%
  • 基本給との連動は全くしていない:10.7%
  • わからない/答えられない:4.6%

まとめ

今回は、目標管理制度がある会社(50~300名未満)の中間管理職(課長・マネージャー相当)609名を対象に、管理職の目標設定・管理に関する実態調査を実施しました。

まず、中間管理職のうち約半数は、会社内での目標を「自分で決められている」ことが分かりました。前期の目標の達成状況については、約7割が「前期の目標を達成できた」と回答しています。一方で目標が未達成の人にその要因を聞いたところ、「目標とは関係のない業務が多かったから」が35.0%、「目標が高すぎたから」が34.0%で上位となった他、「期中に目標を意識できていなかったから」という回答も10.2%ありました。

また、目標を意識できていなかった人のうち4割以上が、その理由として「目標達成における優先順位が下がっているから」を挙げています。さらに、期初に設定した目標を振り返る頻度については、「毎日」がわずか7.7%という実態が明らかになりました。一方で、7割以上が「目標達成に対するPDCAが回せれば生産性と業績は上がる」と考えているものの、「工数がかかる」や「人材不足」などの課題を抱えているようです。加えて、人事評価制度が報酬に連動しているか聞いたところ、人事評価制度と報酬の完全連動はわずか7.9%の実態も明らかになりました。

今回の調査によれば、目標を毎日振り返っている管理職はわずか7.7%という実態や評価・報酬(基本給)連動に関して、人事評価制度と報酬の完全連動はわずか7.9%という実態となっています。目標管理と人事評価を行えていない実態は企業の生産性を向上させる課題の一つと言えるでしょう。

▼本調査のレポートダウンロードはこちら
https://www.salary-up.com/archives/download/research04

会社概要

  • 会社名 :株式会社給与アップ研究所
  • 代表者 :代表取締役社長 高橋 恭介
  • 所在地 :〒102-0083 東京都千代田区麹町6-6-2 5F
  • 設立  :2021年1月
  • 資本金 :10,000,000円
  • URL  :https://www.salary-up.com/
  • 事業内容:目標達成クラウド「ジョブオペ®️」
         社長コーチングプログラム「社長のジョブオペ®️」
         幹部コーチングプログラム「幹部のジョブオペ®️」
         人事評価コーチング
         営業会議コーチング

【プレスリリース「【目標管理制度がある会社の中間管理職609名に聞いた】目標を「毎日」振り返っている管理職はわずか7.7% また、人事評価制度と報酬の完全連動は7.9%にとどまる結果に」より|2024年1月25日・株式会社給与アップ研究所】

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