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プレスリリース

「イマドキ新入社員の仕事に対する意識調査2023」日本能率協会マネジメントセンター


新入社員の半数以上が働くことへの不安感が強く自信を持てていない。安定した職場環境を重視

2024.01.11

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上司先輩比較でみえた「職場」と「学び」の価値観ギャップ

日本能率協会マネジメントセンター(東京・中央、以下JMAM)は12月27日、新入社員の意識と行動、指導者の指導と育成に関する調査報告書「イマドキ新入社員の仕事に対する意識調査2023」を公開した。調査対象者は、2022年から2023年にかけて入社した新入社員および新入社員の育成に関わる上司・先輩社員で、有効回答数は2,631名。

調査結果によると、新入社員の半数以上が、自分の行動や言動に自信がないと回答(対上司・先輩比:+14.4%)し、70%以上が「安定した環境で、着実に仕事を進める」ことを志向していることが分かった。また、チームワークや多様性に対する意識も高く、ジェンダーへのステレオタイプな発言を避け、人との調和を大切にする姿勢がうかがえた。

一方で、「リスキリング」に関する理解が不足しており、半数以上がその言葉を知らないことが判明。学びの意欲は高いものの、具体的な行動や投資には慎重な傾向も見受けられた。以下、リリースより。

関連記事:4割の企業がリスキリング施策を実施し、成果を感じているのは7割以上。中堅から管理職層がリスキリングの対象者として重要視される

《上司・先輩比較でみる イマドキ新入社員の特徴》

調査概要

  • 調査方法: インターネット調査
  • 調査地域: 全国
  • 有効回答: 2,631名(2022~2023年に入社した新入社員1,064名、新入社員の育成に関わる上司・先輩社員1,567名)
  • 調査期間: 2023年6月
    ⇒本調査報告書の無料DLはこちらから:https://www.jmam.co.jp/brochure/1282995_2381.html

調査結果(一部抜粋)

【安定した職場環境を好む】70%以上が「安定した環境で、着実に仕事を進める」ことを志向し(対上司・先輩比:+7.1%)、出社も意欲的

70%以上の新入社員が「変化のある環境よりは、安定した環境で、着実に仕事を進めていけることを好む」と回答したほか、「無理のない範囲で業務に取り組みたいと思う」と答えた新入社員は約54%と、上司・先輩の回答と比較し10%以上の差がありました。挑戦するよりは、無理のない範囲で業務に取り組みたいという思いがあり、安定した職場環境を好む傾向があります。

また、実際の働く環境については、自分の意思で出社する割合は4割に留まりますが、「テレワーク(在宅勤務)よりも、できる限り、出社して仕事をしたい」と考えている新入社員は6割を超える結果となりました。

「一時的に業務の負荷や労働時間が増えても挑戦したい」というよりは、「無理のない範囲で業務に取り組みたい」と思う・「変化のある環境よりは、安定した環境で、着実に仕事を進めていけることを好む」|株式会社日本能率協会マネジメントセンター

「自分の意志により、出社する回数が増えた」「テレワーク(在宅勤務)よりも、できる限り、出社して仕事をしたい」|株式会社日本能率協会マネジメントセンター

【チームワークや多様性への意識が高い】ジェンダーへのステレオタイプな発言を忌避し(対上司・先輩比:+12.4%)、人との調和を大切にする

「個人の裁量に任せられる職場」よりも「チームワークを重視する職場」を好む割合が約60%、先輩・上司の回答割合より約10%多い結果となりました。また、周囲との精神的な距離は近づいていると感じている新入社員も多く、人と人との調和を大切にする様子が伺えます。さらに、ジェンダーに関するステレオタイプやそれに基づく発言を不快に感じる傾向が強く(51.6%対上司・先輩比:+12.4%)、多様性やインクルージョンに対する意識が高いといえます。

「個人の裁量に任せられる職場」よりも「チームワークを重視する職場」を好む・この一年間で、上司・先輩・同僚などとの関係性(精神的な距離)は近づいた・ジェンダーに関するステレオタイプ、あるいはそれに基づいた発言をとても不快に思う|株式会社日本能率協会マネジメントセンター

【学びの意欲は高い】学びの意欲はある(対上司・先輩比:+10.2%)一方、具体的な行動や投資には慎重な傾向

「新たな職務に挑戦するために、新しいスキルを学ぶ必要性を認識している」「この1年間で、自ら新しいことを学んだ」と答えた新入社員はいずれも約87%、上司・先輩より約10%以上高い回答割合となり、学びへの意欲が高いことが伺えます。一方、「『学び』に投資する金額を決めている」と回答している割合は41.8%(対上司・先輩比:▲10.8%)と、学びへの具体的な行動や投資には消極的、もしくは上限を設けない傾向が伺えます。

「この1年間で、自ら新しいことを学んだ」・「新たな職務に挑戦するために、新しいスキルを学ぶ必要性を認識している」・「『学び』に投資する金額を決めている」|株式会社日本能率協会マネジメントセンター

【リスキリングへの認知・習得が必要】半数以上が、「リスキリング」という言葉を知らない(対上司・先輩比:▲20.2%)

「『リスキリング』という言葉を知っている」「その目的などを人にも説明できる」と答えた新入社員は半数以下となりました。先輩・上司とのギャップは20%以上となり、社会人経験をこれから積み上げていく新入社員は「リスキリング」の目的や意味合いは理解できていない状況だと考えられます。むしろ、最新の技術動向やスキルはある程度保有している可能性があるため、アウトプットしていくための応用力を身に着けることが重要といえるでしょう。

「『リスキリング』という言葉を知っている」「その目的などを人にも説明できる」・「積極的に最先端のテクノロジー(AIなど)を学んでいる・自己開発の一環としてリスキリングを重視している|株式会社日本能率協会マネジメントセンター

【働くことへの不安感が強く、自信が持てていない】半数以上の新入社員が、自分の行動や言動に自信がないと回答(対上司・先輩比:+14.4%)

「自分自身の『行動』や『言動』に自信がある」と回答した新入社員は約40%と、上司・先輩の回答率より約14%低く、半数以上が自信を持てていません。「この1年間で、働くことに不安を感じた」新入社員は7割近くにのぼり(対上司・先輩比:+13.5%)、入社間もないこともあり、働くことに対して不安を感じる傾向が強いことがわかります。また、仕事の成果も実感できる部分が少なく、自らの「行動」や「言動」に対しても自信を持てていない状況です。メンタリングやキャリア開発などの伴走支援を通じて、自らの「行動」や「言動」に自信を持ってもらうことが重要といえるでしょう。

「自分自身の『行動』や『言動』に自信がある」「この1年間で、働くことに不安を感じた」「仕事の成果が出ている」|株式会社日本能率協会マネジメントセンター

調査報告書「イマドキ新入社員の仕事に対する意識調査2023」の無料ダウンロードはこちらから

他にも、Z世代、ミニレアル、氷河期、バブル期のそれぞれの世代からみた各世代の特徴比較やZ世代に対する具体的な成長支援、重視したい現場・人事の関わり方などをまとめた調書報告書「イマドキ新入社員の仕事に対する意識調査の2023」はこちらよりダウンロードいただけます。
⇒本調査報告書の無料DLはこちらから:https://www.jmam.co.jp/brochure/1282995_2381.html

「イマドキ新入社員の仕事に対する意識調査」とは

JMAMが2016年から若年層の志向やキャリア観を把握し、これからの「若手が育つ環境づくり」の考察と提案を行うために実施している調査。新入社員への質問は「意識」と「行動」をベースに、社会人として成長していくために重要な要素(成長意欲、仕事の進め方、周囲との関わりなど)を中心に構成。新入社員だけではなく、同時に上司・先輩側へも設問を設定し、両者の考え方や関わり方の違いを比較していることが特徴。

日本能率協会マネジメントセンター(JMAM)<jmam.co.jp>

1942年創立の一般社団法人日本能率協会(JMA)から1991年に分社化し、創立。おもな事業は、通信教育・研修・アセスメント・eラーニングを柱とした人材育成支援事業、『NOLTY』や『PAGEM』を代表とする手帳事業、ビジネス書籍の発行を中心とした出版事業。JMAMは、一人ひとりが成長することを通じて、自分らしい豊かな人生と幸せを感じられる社会をつくりたい。そのために、「思い描く未来」に向かって一歩踏み出す人のパートナーとして伴走することを目指します。

【プレスリリース「【イマドキ新人社員の仕事に対する意識調査2023】「リスキリング」の言葉は知らないが、学びの意欲は高い新入社員」|2023年12月27日・株式会社日本能率協会マネジメントセンター】

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