【2025年卒 インターンシップ・就職活動準備に関する調査】株式会社リクルート
学生の85.2%がインターンシップに参加。職場の雰囲気やスキルの見極めに5日以上のプログラムが効果的
2023.11.01
リクルート(東京・千代田)の就職みらい研究所は10月26日、2025年卒業予定の学生を対象に実施した「2025年卒 インターンシップ・就職活動準備に関する調査」の結果を発表した。調査実施期間は2023年9月20日~9月25日。
調査結果によると、9月時点でインターンシップなどのキャリア形成支援プログラムに参加した学生の割合は85.2%で、平均参加社数は5.94社だった。また、2日以上のプログラムに参加しなかった学生のうち、50.8%が「学業の都合で予定が合わなかった」と回答。
一方で、5日以上のプログラムに参加した学生は、1日以下のものと比べて、職場の雰囲気やスキルの見極めにおいて大きな利点を感じていることが明らかになった。具体的には、「業種について具体的に知ることができた」「仕事内容を具体的に知ることができた」という点で、プログラムの参加期間に関係なく約6~7割の学生がその有益さを実感している。以下、リリースより。
調査結果の詳細
https://www.recruit.co.jp/newsroom/pressrelease/assets/20231026_hr_01.pdf
2日以上のプログラムに参加しなかった理由は「学業の都合で予定が合わなかった」が50.8%で最も高い
解説:就職みらい研究所(所長:栗田貴祥)
今回の調査では2025年卒学生のインターンシップ等のキャリア形成支援プログラムの参加状況について調査しました。2022年6月に政府による「インターンシップの推進に当たっての基本的考え方」(3省合意)が改正され、インターンシップをはじめとしたキャリア形成支援に係る取り組みが4つに類型化されました。
本調査では、オープン・カンパニー、キャリア教育、インターンシップを「インターンシップ等のキャリア形成支援プログラム」として調査を行っています。まず、回答者のうち9月時点でインターンシップ等に参加した学生の割合は85.2%、平均参加社数は5.94社でした。参加件数全体におけるプログラム期間の割合は「半日」と「1日」で85.1%を占めました。2日以上のプログラムに参加しなかった理由については、「学業の都合で予定が合わなかった」が50.8%で最も高い結果となりました。学生から寄せられたインターンシップ等に対するコメントでは、「学業や研究で忙しく、もっと効率よく参加したい」という意見や、実際に働いている方と話したい、自分の強み・長所・能力を見極めたい、就職後のキャリアモデルを知りたいといったさまざまな期待の声が聞かれました。
今後も引き続きキャリア形成支援プログラムが開催される見込みです。限られた時間の中で、現在の自分に必要なことは何かを検討した上でキャリア形成支援プログラムを活用し、就職活動に向けた準備を進めていただきたいと思います。
インターンシップ等のキャリア形成支援プログラムへの応募・参加状況
インターンシップ等のキャリア形成支援プログラムへの平均参加社数は5.94社
- インターンシップ等のキャリア形成支援プログラムへの平均応募社数は9.45社、平均参加社数は5.94社。
- プログラム期間別の参加状況を見ると、「半日」の割合が最も高く63.0%、次いで「1日」が51.2%だった。
- 件数全体で見ても、学生が参加したインターンシップ等のキャリア形成支援プログラムのうち、「半日」の割合が56.9%、「1日」の割合が28.2%と、1日以下のプログラムが大半を占めた。
※「インターンシップ等のキャリア形成支援プログラム」は、「オープン・カンパニー(企業が主催するイベント・説明会など)、キャリア教育(大学や企業による教育プログラムなど)、インターンシップ」である旨を明示して聴取している
2日以上のプログラムに参加しなかった(できなかった)理由
「学業の都合で予定が合わなかった」が50.8%
- 1日以下のプログラムのみに参加した学生に、2日以上のプログラムに参加しなかった(できなかった)理由を聴取した。
- 「学業の都合(授業や研究など)で、予定が合わなかった」が最も高く50.8%、次いで「プライベートな都合(部活やサークル、アルバイトなど)で、予定が合わなかった」が34.1%だった。他の予定との調整が難しく、2日以上のプログラムに参加できない様子がうかがえる。
インターンシップ等のキャリア形成支援プログラムの期間別良かった点
参加して良かった点は、ほとんどの項目で「5日以上」のプログラムがより高い割合
- 参加したインターンシップ等のキャリア形成支援プログラムについて、それぞれの良かった点を聞くと、「業種について具体的に知ることができた」「仕事内容を具体的に知ることができた」はプログラムの参加期間にかかわらず約6~7割だった。職場の雰囲気を知る、スキルを見極めるなどの項目は、「1日以下」と比べて「5日以上」の割合が高く、15ポイント以上の差があった。
※10ポイント以上の差(ポイント)を赤文字で表記、「1日以下」での数値の大きい順に掲載、「その他」「良かった点はなかった」を除く
※集計軸(インターンシップ等のキャリア形成支援プログラムの期間)は、プログラムの参加企業について最大5社分をそれぞれ単一回答で聴取したものを合計
調査概要
調査方法:インターネット調査
調査対象:『リクナビ2025』会員より、2025年3月卒業予定の大学生および大学院生
有効回答数:大学生 831人/大学院生 305人
調査実施期間:2023年9月20日~25日
調査機関:就職みらい研究所
本件の詳細をこちらより御覧ください
【2025年卒 インターンシップ・就職活動準備に関する調査】インターンシップ等のキャリア形成支援プログラムの参加状況(9月時点)(2MB)
※文中の画像は上記詳細資料より
【プレスリリース「【2025年卒 インターンシップ・就職活動準備に関する調査】インターンシップ等のキャリア形成支援プログラムの参加状況(9月時点)」より|2023年10月26日・株式会社リクルート】
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