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悩みに沿った最適なサポート。障害者雇用を機に求職者に選ばれる企業へ【障害者雇用プロセスサポート】

2023.09.29

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大学支援事業部主任の小川健さん(株式会社エンカレッジ)

労働人口の減少傾向が進む昨今、大切な働き手である障害者の方が、「働きづらい」という悩みを抱えている。企業側も、問題の解決に取り組みたいとは思っていても、それぞれの風土やルールが壁となり、そう簡単に受け入れられない場合も多いのが現状だ。

株式会社エンカレッジ(大阪市)が行う「障害者雇用プロセスサポート」は、障害者の雇用に関する悩みを抱えた方々を独自のマップで分類し、最適なサービスを提供している。今回は、利用した際の価値や企業側が事前に理解しておくべき知識について、大学支援事業部主任の小川健さん(左写真)にお話を伺った。【2023年7月5日取材:黄理愛、文:須藤大智、編集:鈴木詩織】

目次
    1. キーワードは、「若手」「大学生」「発達障害」
    2. 働く機会をご提供したい
    3. 最適な環境で、最大の力を引き出す
    4. 障害者雇用をきっかけに
    5. サービス紹介:マップでわかる最適なコースで障害者雇用を伴走サポート

キーワードは、「若手」「大学生」「発達障害」

「障害者雇用プロセスサポート」は、企業様の個別課題によって必要なサポートをご提供させていただくサービスです。マップ(下写真)にあるYES or NOクエスチョンに答えていただきながらニーズを知り、テーマの違うA~Fのタイプに分かれた支援をご案内させていただきます。

サポート診断マップ(株式会社エンカレッジ)

まず採用フェーズでは、会いたい人によって分かれていきます。
障害がある大学生の採用支援を必要としている企業様には、Aタイプの「家でも就活オンライン」、既卒の方を求めている場合は、就労意向支援事業なのでBタイプとなります。次に採用の前後にも困り事はありますので、採用後の定着支援サービスであるCタイプや、採用するかしないか、どうやるかについてお手伝いする、障害者雇用コンサルティングのEタイプなど、ニーズによって分岐していきます。

家でも就活オンライン(株式会社エンカレッジ)

障害がある大学生の採用支援を望む企業にお勧めする「家でも就活オンライン」

弊社が持っている専門性としては、「若手」という広いくくりと、「大学生」と「発達障害」の3点となります。入り口としてのニーズがどれであっても、たどっていくと3つのいずれかに到達すると思っています。
例えば、若手化をしたいのであれば、「大学生」が当てはまりますし、ケースによってキーワードを足し引きし、必要なサポートを行っています。

働く機会をご提供したい

会社としては今年で10年目ですけれども、もともとは働きづらさ、生きづらさを抱えている大学生に向けて、インターンシップやそれに向けた準備機会の提供からスタートいたしました。
その中で、在学中に準備が整って就職する方もいれば、難しくて卒業後に準備をしてから就職を目指すほうがいい方もいる。それに気が付いたこと、また思った以上に反響があり、社会課題であると感じたことで、会社を設立して取り組むことにいたしました。

当初は、障害者支援の分野を専門にしていたメンバーと、若者のキャリア教育の分野で活躍してきたメンバーが在籍していました。
最初に焦点を当てたのは、障害などの理由で社会に出ることへの摩擦がある方が抱えている、「体験や機会の不足」に対して何かできないか、という部分です。この背景には、アルバイトの経験がなかったり、インターンシップの機会にもチャレンジできなかったり、落ちてしまったりしているケースが挙げられます。

働くチカラPROJECT(株式会社エンカレッジ)

まずは、立ち上げメンバーのつながりをベースに展開しました。発達障害を持っている、もしくはコミュニケーションが苦手な学生に、働くための土台をつくるさまざまな講座や企業見学、しごと相談などを提供している「働く力プロジェクト」を通して、理念やビジョンに共感をしてくださった方々が少しずつ集まり、現在の形になってきました。

最適な環境で、最大の力を引き出す

新たなお客様がご相談くださるきっかけの7~8割は、弊社セミナーへの参加です。内容に関しては「発達障害の方を雇用するときに何を理解して何を考えればいいのか」というようなハウツーや、障害がある大学生の市場に関する情報を届けることをメインに行っています。それをきっかけに、採用したい、社内に困り事がある、障害のある大学生に貢献がしたいなど、それぞれの状況や担当者の思いを伺い、当てはまるタイプを判断しています。

人事の方が悩んでいる点としては、まず障害者を雇用することに対して経験がないことによる不安、そして会社全体としてイエスではない場合など、会社の方向性がベースになっている内容があります。
そこから始まり、実際に採用する際にどの部署で、どのような仕事を任せて、どんな配慮をすれば全員にとっていいのか。そもそも採用の人物像が浮かばない、面接は健常者の人と同じやり方でいいのかなど、具体的な悩みを伺っていき、一つひとつに沿ったご提案をしています。

ある企業様は、最初はいろいろな悩みを持っていたものの、いざ採用してみると働きたいという意欲は転職で採用した人よりもしっかりしていたり、会社への愛もあったり、活躍もあったりで「仕事できるじゃん」「いないと仕事回らないよね」とおっしゃっていました。
その結果、社長が会った時にも「あの子めちゃくちゃいいね」と評価していただき、また、他部署からも「障害がある方でこのポジションを埋めたい」とご相談いただいています。

サポートの三大特徴(株式会社エンカレッジ)

障害者雇用をきっかけに

発達障害の方を雇用する際に、企業側に知っておいてもらいたいことが2つあります。
1つは発達障害といっても、症状は複数に分かれていて、人によっても違いがあること。もう1つは、個人の問題と環境の問題の相互作用によって、合う合わないが生じることです。

例えば、A社では全然マッチしなくてダメだと言われても、B社で周りの人が自分の強みと苦手を理解してくれれば、むしろ150%のパフォーマンスを発揮する可能性があります。一人ひとりのできるラインをしっかりと見極め、それに合わせて対応しないと、失敗につながってしまいます。

みなさんに一番伝えたいのは、思っている障害者のイメージは狭いものであって、実際にはそれぞれが社会に貢献できる力を持っているということです。
しかし、採用するに当たっては、いろいろな方法や考え方、制度の面でできない理由がたくさん出てくると思います。
例えば、長時間の労働が難しい障害のある方が時間を短縮して働きたい場合。弊社であれば、「お子さんがいる社員さんに対して時短制度を導入していませんか」とアドバイスをさせていただきます。その発想によって、すぐ導入できるかもしれないし、逆に考える機会になるかもしれません。

おそらく今後、人が少なくなっていく社会において、多様な働き方ができる企業が選ばれるようになっていきます。それにあたり、メスを入れるべき要素は「障害者雇用」というキーワードの中に含まれていて、ヒントになるノウハウは長年障害者雇用に携わってきた企業様ですと、既に構築していることもあります。
つまり、この分野には未来に向けて有益なものが、かなり詰まっているかもしれません。最終的には、それぞれの個性が発揮できる会社が1社でも2社でも増えれば、より魅力的な社会発信ができる企業様も増えていくと思っています。

※情報は取材時点。写真は株式会社エンカレッジより提供。

サービス紹介:マップでわかる最適なコースで障害者雇用を伴走サポート

障害者雇用プロセスサポートのサービスイメージ(株式会社エンカレッジ)

「障害者雇用プロセスサポート」
企業が持つ障害者を雇用する際の悩みをマップによって大別し、的確なサービス、より良い道を示してくれるサービス。正しい準備ができれば、採用後に真価を発揮できる環境づくりも可能。その結果、少子高齢化社会において働き手を確保できるだけでなく、多様化の時代に働く側から選ばれるようになる企業づくりをサポートする。

詳細および資料請求はこちら
https://at-jinji.jp/service/1041/1277

会社情報

株式会社エンカレッジ
本社:〒550-0013 大阪府大阪市西区新町1-4-26 四ツ橋グランドビル2F
代表取締役: 窪貴志
設立: 2013年7月
従業員数:49名(2021年1月現在)
事業内容
・発達障害に特化した就労移行支援事業所エンカレッジ(大阪、心斎橋、天満橋、京都、京都三条、早稲田駅前)
・働くチカラPROJECT(発達障害やコミュニケーションが苦手な大学生の就職支援プログラム)
・発達障害進路相談室「en+career」(発達障害のある人の就職相談)
・学校法人支援サービス(発達障害学生や学校生活・就活に困難さを抱える学生向け講座、教職員向け研修など)
・障害者採用支援サービス(コンサルティング、定着支援)
・学校生活に困りごとを抱えた学生の自立促進ICTツール Booster
・「働きたい!」を支えるICTプラットフォーム Boosterキャリア
・働くチカラWEB(発達障害のある方の就労を応援するWeb)
・オンラインによる学生向け就業体験サービス オンラインしごと体験
・障害学生の就活・就職・求人サイト 家でも就活オンライン
HP:https://en-c.jp/

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