「ありがとう」を見える化 シンプルで導入しやすいサンクスカード【GRATICA】

近年、離職の理由としてたびたび耳にするのが、人間関係の問題である。「チームワークを大切にする」「助け合える職場づくり」という理想を持っていても、人事・総務担当者がどう効果的に働きかければ良いのかは悩みが尽きない。そんな課題の突破口となるのが、株式会社オウケイウェイヴ（東京・渋谷）が提供しているクラウドサンクスカードサービス「GRATICA」だ。
サービスを導入した場合に起こる会社の変化や運用のポイントなどを、代表の杉浦元さん、事業責任者の小林義忠さん、営業責任者の嶋岡北斗さんに伺った。【2023年6月27日取材：池田亮貴、文：須藤大智、編集：鈴木詩織】

人間関係の質を向上させる

クラウドサンクスカード「GRATICA」は、組織内で普段やり取りされている「ありがとう」を、カラフルなカードに載せてお互いに伝え合うことができるサービス。組織内では、日々仕事に取り組む中で、たくさん「ありがとう」が生まれているはずですが、可視化されてない、目に見えない場合がほとんどです。それを全体で共有することで、事業や経営状況などの根幹に関わる部分を、リアルタイムで把握できます。

サービスの根底には、マサチューセッツ工科大学のダニエル・キム教授が提唱している成功循環モデルが影響しています。
まずチーム内で「関係の質」を高めることが必要。それによって、協力し合おう、助け合おうという前向きな考えが生まれ「思考の質」が高まる。すると、失敗を恐れずチャレンジする、主体的に動く、という「行動の質」が高まる。積極的に行動すれば、「結果の質」が高まる。そして成果が上がることでまた「関係の質」が高まるというふうに、関係、思考、行動、結果が循環するという考え方です。このように良い方向に循環すれば「グッドサイクル」です。逆に質が低下していけば「バッドサイクル」となります。

▼成功循環モデル

仮に自分だけで目標をクリアしても、周りから認めてもらえなければ、つまり「関係の質」が低ければ、満足感を得られません。GRATICAは、「グッドサイクル」を作るために社内の「ありがとう」をカラフルなカードで可視化することで、お互いの功績を認め合えるようになるツールです。

社内の取り組みからサービスへ

もともと当社は、インターネット上で「OKWAVE」というQ&Aのコミュニティサービスを提供していました。このサービスが生まれた背景の一つが、まさにQ&Aのやり取りによって、「あなたの答えで解決しました」「あなたの一言で救われました」という言葉を生まれやすくすること。それによって、温かく優しいコミュニティが維持できると考えました。そこから、心理的安全性を高めるために、「ありがとう」の部分を切り出して、見える化する取り組みをいたしました。

弊社では、2004年頃から紙媒体で「ありがとうカード」の交換をスタート。当時抱えていた悩みが、開発エンジニアなど貢献度がわかりづらい方の活躍をどのように社内で認知させていくか、というものでした。そこで、「社内が明るくなる」「ミーティングが活性化する」「仕事がスムーズに進む」などの状況を見える化して、称賛されるべき人がきちんと称賛される、そんなシステムを作りたいと考えたことが始まりです。

結果、カードのやり取りをすることで、社内のどこでコミュニケーションが取れていて、どこで希薄になっているか、ということも見えてきましたので、想定していた以上の効果があったと感じています。
2017年頃にクラウドサービス化して、外販し始めましたが、当時は他のサンクスカードサービスが、ほとんどありませんでした。まず無料展開をして700社程度の企業様に使っていただき、そこから一気に広がった点から考えると、求められているサービスをリリースできたと思っています。

離職率の低下をサポート

「GRATICA」を利用されているのは、もともと「グッドサイクル」を回せていなかった、もしくは「結果の質」を上げたいと考えていた企業様が多いです。協力し合う風土を組織コミュニティの中に作り出すことで、結果として労働生産性が上がる。それがわかっていても、なかなか社内で実現できない会社様が、ご興味を持ってくださっています。

実際、組織の中で「助けてください」と周囲に言うことは非常に大変です。「周りが忙しそうなので遠慮して言えない」「リモートワークが増えて、そばに仲間がいない」など、時代背景も含めて言いづらい状態になっている。そんな中で助けを求めやすい空気感を生み出せるツールとなっています。

特に注力をしている領域としては、サービス業の企業様です。お客様にサービスを提供する際、自分自身の感情を抑えて対応することを求められる。そのようなストレスがたまりやすい業界では、さまざまな対策をやりつくしているケースが多く、最後にたどり着く場所として、手軽にスタートできるサンクスカードが導入される状況になっています。また、離職率が高い、人材が不足しているお客様からも、定着率を上げる施策の1つとしてご相談を受けるケースが多いです。

シンプルで手軽、そして楽しく利用できる

差別化のポイントの1つとして、サンクスカードのシンプルさ、導入の手軽さが挙げられます。他社のサービスでは、メッセージに対してギフト商品などを同期させることがほとんどです。「GRATICA」にもギフト機能がついているものの、あくまで付属程度のイメージですので、予算の面でも企業様の負担が少ないものになっています。

同様のツールを入れる際に、コミュニティマネジャーが必要、もしくは説明会を開くケースが多いですが、直感的に使い始められる「GRATICA」は、結果的にローコストで、利用のハードルを下げることにつながります。評価制度の一環として取り組んでいただいているケースもあり、単純にサンクスカードの送られた数やもらった数を定量的に評価、もしくは、メッセージの内容を閲覧可能にして、業務の質にフォーカスを当てて評価するなど、企業様の既存の制度を生かしながら導入可能です。

また、カードのラインアップが約1,000種類ありますので、まず楽しんでご利用いただいて、定着しやすいことが特徴です。毎月、数十枚単位で新しいカードもリリースされていますし、既にその会社で導入されているビジネスチャットとの連携がつきやすいことも、活性化につながっています。現代のツールで例えるなら、SNSアプリでスタンプを送るような気軽な気持ちでお使いいただけるサービスです。

お客様との関係をつなぐカードへ

私たちがこれまで目指してきたのは、お互いが助け合うということを通じて、社会全体が良くなっていくようなサービスを提供することです。労働人口も減っている中で、一人ひとりが頑張るだけでは、組織の中で疲弊する人がたくさん生み出されていきます。そんな世の中だからこそ、企業をさらに成長させるために、みんなでサポートし合っていくことが大切です。

「GRATICA」は導入実績が700社以上あるので、活用されているケースが増え、ナレッジもたまっています。企業様の業界業種によって運用されたいハンドリングの方法が大分異なるので、事例を生かして、それぞれに合う方法でご利用いただけるよう、引き続きサポートを行っていきます。

今後の方向性としては、創業以来ウェブ上でご提供しているQ&Aコミュニティの「OKWAVE」とサンクスカードを統合することで、組織を超えた顧客とのリレーション強化という領域に踏み込んでいきたいと思っています。
例えば、営業の際に訪問したクライアントに対して「ありがとう」を伝えられますし、サポートセンターやカスタマーサポートセンターに「あなたの対応がすごく良かったです、ありがとうございました」と感謝の気持ちを伝える際にも使用できる。そんな機能を開発していきたいと考えています。

※情報は取材時点。写真は株式会社オウケイウェイヴより提供。

サービス紹介：社員同士をつなぐ架け橋、「GRATICA」

「GRATICA」
クラウドサンクスカードによって、社内で助けてもらった人やいい仕事をした人に対して、SNSの「グッドボタン」感覚で気軽に「ありがとう」を伝えられるサービス。これをきっかけに、社内でのコミュニケーションを円滑にでき、「関係の質」を上げられるだけでなく、隠れている功労者を正しく評価することで、主体的にチャレンジできる風土を作れるツールとなっている。

詳細および資料請求はこちら
https://gratica.jp/

会社情報

株式会社オウケイウェイヴ
本社：〒151-0051　東京都渋谷区千駄ヶ谷 5-27-5　リンクスクエア新宿16F　WeWork内
代表取締役社長：杉浦　元
設立：平成11（1999）年7月
従業員数：67名（連結）2023年４月30日現在
HP：https://www.okwave.co.jp/

【企画・制作：＠人事編集部広告制作部】