アジア中心に登録者数は約8,000人。潜在する優秀な外国人と企業の架け橋に【外国人採用.com】

少子高齢化による人材不足や経済のグローバル化などを背景に、外国人採用を積極的に取り入れる動きが広がっている。ゴーウェル株式会社（東京・中央）はアジア言語領域に特化した豊富な人材紹介と採用のノウハウを企業に提供する。
変容する企業のニーズとサービスの魅力について、グローバル人財事業部長の柳川文さん（下写真）に話を伺った。【2023年7月11日取材：黄理愛、文：井上美来】

日本語が堪能な外国人材を紹介

日本国内の企業に外国人留学生や転職希望者を紹介しています。外国人就職希望者は8,000人以上登録しており、ほとんどが日本語が堪能な人材です。「外国人採用にシフトしたい」「採用方法が分からない」「採用に手間がかかる」といった さまざまな企業のニーズに対応しています。また外国人向けの就職支援を行うカフェ「GOWELL TOWN銀座」（詳細後述）も運営しており、2020年5月のOPEN以降、延べ20,000人以上の就職希望者が来店しています。

国内には優秀な外国人材が眠っている

近年、外国人材を採用したい企業様が増えていますが、日本にいる約30万人の外国人留学生の多くは就職できずに帰国しています。
中国や韓国などの出身者は日本国内にコミュニティーが形成されており、同じ国籍の経営者やすでに活躍する先輩社員も多く、就職活動においては多少のアドバンテージがあります。しかし、非漢字圏の人たちは就職情報を得ることすら難しく、コロナ禍ではさらに厳しい状況が続いていました。

このように日本での就職を希望する留学生の多くが帰国している現状は あまり知られていません。
一方で、日本政府は2019年4月に「特定技能」を創設し、新たに海外から人材を連れてくる政策に注力しています。最近は国内の留学生向けの施策も講じられていますが、ごく一部の優秀人材に限られるなど、現場のニーズには追い付いていないのが現状です。ここに現実との乖離（かいり）があるのです。

私たちは「まずは国内にいる人たちを日本に残して、ベースを作るのが先だ」という考えから事業を運営しています。そのため、登録している外国人は留学生が多く、学校に通いながら日本語でアルバイトをするなどして語学力をどんどん磨いてきた人たちなので非常に日本語のスキルが高いです。
彼らへの紹介先としては、海外営業、ホテルのフロント通訳、技能実習生の管理通訳、サービス販売、そのほか、外国語を生かせる事務職、飲食店の店舗管理など多岐にわたっています。

変化してきた企業のニーズ

この5年間で企業の外国人材に対するニーズは大きく変化しています。
私たちが事業を立ち上げた2018年は、外国人材の採用は日本人の代わりという位置づけが主流でした。しかし、オリンピックを契機に、外国人でなければできない仕事への採用が増えました。また、オンライン化の進展も外国人採用の後押しになったのではないでしょうか。

さまざまな業界で、国内の需要だけでは事業の拡大に限界があり、グローバル展開が当たり前になりつつあることを感じています。最近は新卒採用で、日本語も他の言語もできる優秀な人材を総合職で採用する企業様も多いです。

短期離職の原因はコミュニケーション不足

外国人材の短期離職の理由の多くはコミュケーション不足です。
日本の企業側は、失礼になると思い、必要なことを聞かない傾向があります。しかし、（国により多少の差はありますが）外国人はオープンマインドで、コミュニケーションを取ることを望んでいます。コミュニケーションの改善で多くの問題が解決できるはずです。相手は日本語が母語でない方なので、心ぐらいは開かないと互いに理解するまでに時間がかかりますからね。

もちろん企業側は「聞く」だけではなく、自らの考えやプランを伝える必要もあります。
業務内容、やりづらいこと、宗教上の配慮なども含め、外国人側と企業側、両方の不安を聞き、伝え合うことが重要です。
企業側の考えを伝えるという点では、特に業務内容の明確な指示と成長意欲への対応が重要です。外国人はジョブスクリプション型に慣れているので、業務評価を非常に気にします。
また、成長意欲も高いのでキャリアの先に何があるのか、選択肢がどのように広がるのかを明確に示す必要があります。将来性をうまく示さないと、定着にはつながらないでしょう。

外国人材の定着について補足しますと、制度の整備も重要です。
例えば、母国への帰国支援制度。私たちが国内で帰省するのと違って海外の、さらに地方となると片道移動するだけで1週間ほどかかる人もいます。日本人の従業員との「平等さ」をどう考えるべきかは企業様も悩まれるようですが、数年かけて制度を作られる企業様もいらっしゃいますよ。

こうした制度や語学学習の手当などの取り組みをされている企業様は、やはり定着率が高いです。

サービスが選ばれる5つの理由

企業様に「外国人採用.com」を選んでいただけるのは大きく5つの理由からだと考えております。

アジア言語のプロ集団

私たちはアジア言語の通訳翻訳業からスタートしており、海外現地の市場感や外国籍の方々の感覚に詳しいです。弊社代表もタイで10年にわたり現地支社長や、起業を経験しておりますし、社内には海外で働いていたスタッフが多く在籍しているのでコンサルティングなどのご相談も可能です。

在留資格の専門性

在留資格に関してトップレベルで詳しいです。
在留資格は、外国人側にとっても企業様にとっても恐らく採用の一番のハードルになっています。私どもの顧問には元入国管理局長が在籍しておりますので、資格に対する専門性は非常に高いです。

オンラインに限らないサポート

オフラインの場所「GOWELL TOWN銀座」は企業と外国籍の方が直接出会えるスペースとして、また情報発信の拠点としてコロナ禍の2020年5月にオープンしました。

当時はコロナの影響で離職した外国籍の方々からの相談が増えていたので、最初は緊急相談支援センターのような形でスタートしました。今でも困ったときの駆け込み寺として、日曜日以外は常に相談に乗れるように対応しています。

会社の不安解消も手厚くサポート

外国人の方はもちろんですが、企業様も外国人材の採用に初めて挑戦したタイミングは不安が尽きないと思います。法律から文化、ビザの問題など、さまざまな質問に対応し、真剣に寄り添ったサービスを提供しています。

企業の制度づくりもサポート

企業が外国人材を採用する際の制度づくりもサポートしています。在留資格などの外国人採用に特有の課題に対し、相談や実例を提供しています。
外国人材は優秀な母集団形成が難しいと言われており、定着がうまくいった企業様から次回の採用時にも必ず連絡をいただけるため、リピート率は高いと感じています。また、企業様からノウハウが集まり、他の企業様への参考例として提供できるようになってきたというのも支持される理由の一つです。

就職支援は入り口。人生を充実させる手助けをしたい

私たちの就職支援事業は、一つの入り口に過ぎません。将来は外国人が日本で暮らしやすくなるサービスの展開を目指しています。就職の支援だけではなく、引っ越しや結婚など、ライフステージに応じた支援、言語の壁を越えた情報提供などを考えています。今でさえ在日外国人の方は、子供の教育などの場面で苦労されている中、市場は1,000万人規模に拡大すると言われています。私たちは、彼らが暮らしやすくなるよう、教育やサービスなど、楽しみの部分を充実させたいです。

また、日本の受け入れ側も変化し、寛容な姿勢を持つ必要があると感じており、そのためのマスメディアに向けた発信も重要視しております。せっかく日本の文化とビジネスを理解し、愛してくれている外国人がいるので、その人材を日本に残す取り組みが今後のグローバル人材事業の核心です。

※情報は取材時点。記事内の画像はゴーウェル株式会社より提供。

関連記事：湯河原の温泉旅館が外国人人材を即戦力にできた理由。カギは「1社限定面接」

サービス紹介：優秀な外国人材を紹介、慣れない外国人採用を総合的にサポート

「外国人採用.com」
「外国人採用.com」では国内の企業に優秀な外国人留学生や転職希望者を紹介する。外国人の登録者は8,000人以上で、ほとんどが日本語を話せる優秀な人材。採用プランの提案や人材紹介、1社限定の面接会プランなど、企業の外国人採用のニーズに合わせたサービスを提供している。

詳細および資料請求はこちら
https://gowell-hr.com/

会社情報

ゴーウェル株式会社
本社：〒104-0061　東京都中央区銀座3-8-13 銀座三丁目ビルディング7F
代表：代表取締役社長　松田秀和
設立：2010年
従業員数：71人
事業内容
・グローバル人財事業
・採用カフェGOWELLTOWN事業
・アジア語通訳翻訳事業
・アジア語スクール事業
代表HP：https://gowell-japan.com
グローバル人財事業HP：https://gowell-hr.com/

【企画・制作：＠人事編集部広告制作部】