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人事の10分読書vol.30『栗山ノート』

2023.08.21

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@人事が、本の要約サイト「フライヤー」とコラボし、人事のスキルアップにつながる書籍の要約をお届けする連載企画「人事の10分読書」。
第30回は、栗山英樹氏の著書『栗山ノート』(光文社)を紹介する。

>>>「人事の10分読書」シリーズ

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目次
  1. おすすめポイント
  2. 著者プロフィール
  3. 『栗山ノート』の要点
  4. 栗山英樹の「野球ノート」
  5. 泰然と過ごす
  6. 逆境にあるとき
  7. 【必読ポイント!】信じぬくこと
  8. ともに歩む
  9. 一読のすすめ

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おすすめポイント

2023年3月に開催されたWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)。日本はアメリカとの決戦で勝利し、3大会ぶりに王座を奪還した。大谷翔平、ダルビッシュ有、村上宗隆、佐々木朗希など、スター選手が揃った“侍ジャパン”の活躍に、日本中が大いに沸いた。

このチームを率いたのが、本書の著者・栗山英樹氏である。栗山氏の見事な采配は絶賛され、“稀代の名将”として名を馳せるようになった。

しかし、栗山氏の野球人生は決して順風満帆ではない。大学卒業後、ドラフト外のテスト生としてヤクルトスワローズに入団。なんとか1軍に上がったものの、突然の病気や怪我に泣かされ、わずか7年でユニフォームを脱ぐこととなった。その後はスポーツキャスターとして活動し、2012年、北海道日本ハムファイターズの監督に就任。指導経験のない栗山氏の起用に批判も相次いだが、就任1年目、ファイターズはパ・リーグで優勝。16年には日本一に輝いた。

野球人として目立った実績や経験のない栗山氏を支えたのは、「野球ノート」である。小学生のときからつけている野球ノートには、その日の気づきや反省のほか、古今東西の古典から引用した言葉が書き連ねられている。時を経て読み継がれる古典には、普遍の真理が詰まっている。苦しいとき、悩んだとき、著者は古典の言葉を何度も写しては読み返し、自身の成長につなげていった。

本書はこの野球ノートを軸にして、栗山氏の人生観をまとめた一冊である。名将をつくった言葉の数々は、きっとあなたの心に響くはずだ。

【矢羽野晶子 (ライター詳細)】

著者プロフィール

栗山英樹(くりやま ひでき)
1961年生まれ。東京都出身。創価高校、東京学芸大学を経て、1984年にドラフト外で内野手としてヤクルトスワローズに入団。1年目で1軍デビューを果たす。俊足巧打の外野手で、1989年にはゴールデングラブ賞を獲得。1990年のシーズン終了後、怪我や病気が重なり引退。引退後は解説者、スポーツジャーナリストとして野球のみならずスポーツ全般の魅力を伝えると同時に、白鴎大学の教授として教鞭を執るなど多岐にわたって活躍。2011年11月、北海道日本ハムファイターズの監督に就任。監督1年目でパ・リーグ制覇。2016年には2度目のリーグ制覇、そして日本一に輝き、正力松太郎賞を受賞。2018年には監督通算1000試合、500勝を達成。2019年時点の監督で最長の就任8年目を迎え、同年5月、監督として球団歴代2位の通算527勝を達成。
2021年、北海道日本ハムファイターズ監督を退任。2022年、侍ジャパン監督に就任。

『栗山ノート』の要点

  1. 栗山英樹は小学生の頃から「野球ノート」をつけている。野球ノートには、その日の出来事や振り返りのほか、古典から抜き出した言葉で埋め尽くされている。
  2. 誠を尽くせば、人の心は必ず動く。私心を忘れて、他者と誠実に向き合うことが大切だ。
  3. 一目置かれる選手は環境や周りの声に左右されず、自分の道をひたむきに進んでいる。一時的に疎まれることがあっても、自分を磨き続けていれば応援してくれる人は必ず現れる。
  4. 感動は、目標に向かって頑張る推進力となる。

栗山英樹の「野球ノート」

自らを振り返り、古典に学ぶ

著者が野球ノートをつけ始めたのは、小学生の頃である。はじめはその日の練習メニューや気になったプレーを書き出していたが、中学、高校、大学と野球を続けていくうちに、「チームが勝つためにはどうしたらいいか」という視点が加わった。プロ入り後も、練習後や試合後に必ずノートを開いていた。

2012年、著者は北海道日本ハムファイターズの監督に就任した。就任1年目でパ・リーグ制覇を果たすものの、翌13年シーズンは最下位に陥落。力量不足を痛感した著者は、経営者たちの言葉を綴った本にヒントを求めた。

本を読み進めるうちに、成功を収めた人たちの共通点が見えてきた。それは、古典に当たっていることだ。『論語』『易経』『韓非子』などの古典には、時代を越えた普遍的な価値がある。それ以来、著者は古典を開き、気になった言葉をノートに書き写すようになった。先人の言葉は水や肥料となり、著者の心を潤していった。

『論語』に、「性は相近し、習えば相遠し」という教えがある。人の性質は生まれたときにはあまり差がないが、その後の習慣や教育によって次第に差が開く、という意味だ。

一日を振り返って反省し、それを積み重ねることで自分を成長させたい。そのような思いから、著者はノートを書き続けている。

泰然と過ごす

一日は一生の縮図なり

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2018年の春季キャンプへの飛行機が、故障で2時間遅れることになった。予定外の足止めを、どのようにとらえるべきか。著者は「我々が機内で快適に過ごせるように、一生懸命準備をしてくれているのだろう。この2時間は必要なものだ」と受け止めた。

その日のノートには、「これも吉兆か」と書き留めた。「一日は一生の縮図なり」は、国民教育の師父と謳われた哲学者・森信三先生の言葉である。

プロ野球の球団にとって、春季キャンプは一年の始まり、つまり元旦のようなものである。元旦は、過ぎ去った一年に感謝し、これから始まる一年の心構えを固める日である。著者はこの一件を「ダメなものはダメだとわかれば、善後策を講じることができる。ネガティブなこともプラスに転ずることができるのだ」と理解することにした。

うまくいかないときこそ、ゆったりとした心持ちで事にあたりたい。一日は一生の縮図、後悔のないように愛おしく過ごしたい。

至誠にして動かざる者未だ之れ有らざるなり

誠を尽くせば、人は必ず心を動かされる。誠を尽くしても動かないものは、この世に存在しない――。吉田松陰が大切にしていた、中国戦国時代の儒学者、孟子の言葉である。

人は、私心が入り込んだ瞬間、他者に対して誠を尽くせなくなる。「自分が楽をしたい」という気持ちが先立つと、相手の感情や都合をないがしろにしてしまう。一方、誠を尽くしていると勘が働き、相手の変化に敏感になる。

大谷翔平がファイターズでプレーしていた当時、著者はたびたび胸騒ぎに襲われた。ケガの予兆である。その場合、彼を無理させることはほとんどなかった。

周囲からは過保護に映ったかもしれない。しかし、高校を卒業したらメジャーリーグに行きたい、と名言していた彼をドラフト1位で指名して、ファイターズに引き入れたのだ。著者には、彼をステップアップさせてメジャーリーグに送り出すという、大きな責任があった。

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