厚労省平成27年「転職者実態調査」

半数以上の転職者が転職に「満足」

2016.09.21

厚生労働省が発表した平成27年「転職者実態調査」によると、転職後の職業生活に半数以上が満足していることが明らかになった。

転職先を選んだ理由は、仕事内容に対する満足

転職者の離職理由の75.5％が自己都合であったが、その主な内容は、「労働条件（賃金以外）がよくなかったから」（27.3％）「満足のいく仕事内容でなかったから」（26.7％）、「賃金が低かったから」（25.1％）などであった。そして、転職先として現在の職場を選んだ理由には、「仕事の内容・職種に満足がいくから」（40.8％）、「自分の技能・能力が活かせるから」（37.5％）、「労働条件（賃金以外）がよいから」（24.9％）などが挙げられ、転職先決定にあたり仕事内容を重視した傾向が高かった。

半数以上の転職者が転職先に満足

転職後の現在の勤め先に「満足」している割合は53.3％、「不満足」は10.3％、「どちらでもない」は35.5％で、満足度D.I.（「満足」－「不満足」）は43.0ptとなった。事業所規模別では、従業員1,000人以上の企業で満足度D.I.は60.4ptとなり、企業規模が大きいほど満足度が高い傾向がみられた。項目別にみた場合の満足度は、全てで満足の割合が上回っていた。満足度D.I.が最も高かった項目は、「仕事内容・職種」の61.2ptで、「通勤の便」（52.7pt）、「会社の知名度」（49.3pt）などが続くが、最も低かったものは「賃金」の17.7ptであった。
「賃金」については、転職により増加したものは40.4％、減少したものは36.1％であり、D.I.は4.3ptであった。年齢層別でみると年齢が低いほどD.I.が高くなるが、45歳以上ではマイナスに転じているという背景がある。

平成 27 年転職者実態調査の概況（厚生労働省、2016年9月20日）