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人事の10分読書vol.27『マインドフルネスが最高の人材とチームをつくる』

2023.05.22

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@人事が、本の要約サイト「フライヤー」とコラボし、人事のスキルアップにつながる書籍の要約をお届けする連載企画「人事の10分読書」。
第27回は、『マインドフルネスが最高の人材とチームをつくる』(かんき出版)を紹介する。

>>>「人事の10分読書」シリーズ

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目次
  1. おすすめポイント
  2. 著者プロフィール
  3. 『マインドフルネスが最高の人材とチームをつくる』の要点
  4. なぜ今、マインドフルネスなのか?
  5. 【必読ポイント!】 マインドフルネスが組織にもたらす4段階の変化
  6. 組織にマインドフルネスを導入してみよう
  7. 組織でのマインドフルネス実践法
  8. 一読のすすめ

「学び続けられる組織」が育つ。本の要約サービスflier

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おすすめポイント

アメリカン・エキスプレス、リンクトイン、SAPなど世界をリードする企業が次々と導入している人材開発プログラムがある。その名も「サーチ・インサイド・ユアセルフ(SIY)」。これは、Googleが脳科学の研究をもとに、マインドフルネスの実践によってEI(感情知性)を高めることを目的として開発したものだ。現に、EIが高い社員は仕事のパフォーマンスやリーダーシップ、心身の健康も向上するという相関関係が認められている。

著者は、日本にてマインドフルネスをベースとしたリーダーシップや組織の開発プログラムを提供しており、SIYの認定講師も務めている。そんなマインドフルネスを通じた人材開発の第一人者である著者が、マインドフルネスを組織に導入するメリット、導入のプロセスを余すことなく解説しているのが本書だ。ヤフーなどの導入事例をもとに、マインドフルネスの習慣を組織に根付かせるためのステップまで書かれているため、とるべきアクションが明確になるという仕立てだ。

日本でも、マインドフルネスに基づいた研修はヤフー、リクルート、パナソニックなど150社以上の企業で導入されている。予測不可能なVUCAの時代で成果を出し続け、生産性やチーム力を上げるために必要なスキル。それがマインドフルネスなのである。

人材育成・組織開発の基盤づくりに本書を活かしていただければと願う。

【木下隆志 (ライター詳細)】

著者プロフィール

荻野淳也(おぎの じゅんや)
一般社団法人マインドフルリーダーシップインスティテュート(MiLI)代表理事。合同会社Wisdom2.0Japan代表社員。
慶應義塾大学卒。外資系コンサルティング会社やスタートアップ企業のIPO担当やヨガスタジオ運営企業の取締役を経て、2008年起業。2013年からはマインドフルネスを日本の社会、組織のOSとするべくMiLIを設立し、日本の大手企業やリーダーにマインドフルネスベースのリーダーシップや組織開発のプログラムを提供している。2006年から日本におけるマインドフルネスの社会実装を志し、活動している。Googleで開発されたSearch Inside Yourselfの認定講師。
著書・関連書籍に、『世界のトップエリートが実践する集中力の鍛え方 ハーバード、Google、Facebookが取りくむマインドフルネス入門』(共著、日本能率協会マネジメントセンター)『サーチ・インサイド・ユアセルフ』(監訳、英治出版)、『マインドフル・リーダー 心が覚醒するトップ企業の習慣』(監訳、SBクリエイティブ)、『スタンフォードの脳外科医が教わった人生の扉を開く最強のマジック』(解説、プレジデント社)、『たった一呼吸から幸せになるマインドフルネス〜JOY ON DEMAND(ジョイオンデマンド)』(監訳、NHK出版)、『マンガでわかるグーグルのマインドフルネス革命』(制作協力、サンガ出版)、『がんばりすぎない休みかた』(単著、文響社)がある。

『マインドフルネスが最高の人材とチームをつくる』の要点

  1. マインドフルネスとは「今、この瞬間」に集中している状態を意味する。また、マインドフルネスは、評価・判断を手放し、自身や周囲を観察することで、気づきの力を発揮し続ける技術でもある。
  2. 組織にマインドフルネスを導入することで、「個人の人材力の向上」「個人のリーダーシップの向上」「関係性の向上」「組織力の向上」を実現できる。
  3. マインドフルネスの実践方法として、マインドフルネス瞑想、ジャーナリング、マインドフル・リスニングといった手法がある。

なぜ今、マインドフルネスなのか?

マインドフルネスには、科学的な裏づけがある

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マインドフルネスとは、「今、この瞬間」に集中している状態を意味する。またこれは、善悪の判断を下さずに、自身の思考・感情・周囲の状況をあるがままに観察して、気づきの力を発揮し続ける技術でもある。

では、マインドフルネスを実践するとどんな影響があるのだろうか。これに関しては、fMRI(磁気共鳴機能画像法)を用いて活動中の脳をモニターすることで、科学的に検証されている。ハーバード大学の研究によると、1日30分程度のマインドフルネス瞑想を8週間行うことで、次のようなことが明らかになったという。

1つ目は、「海馬」の厚みが増加することである。海馬は慢性的なストレスによって萎縮する。よって、その厚みが増加することは、脳機能的にストレス耐性が向上したことを意味する。

2つ目は、怒りや不安といった情動を司る「扁桃体」の反応が緩やかになることである。つまり、感情のコントロールができ、セルフ・マネジメント能力が高まっていくのだ。

また、他の研究によると、集中力を向ける対象を意図的に決定する「前帯状皮質」が活性化することがわかっている。前帯状皮質は自己抑制や学習をもとにした最適な意思決定を司る部位である。つまり、マインドフルネスを実践することで、注意散漫になりにくくなり、意思決定の質が上がっていく。

このように、マインドフルネスに科学的な裏づけがあるからこそ、グーグルのような世界をリードする企業がマインドフルネスによる研修を導入しているのだ。

【必読ポイント!】 マインドフルネスが組織にもたらす4段階の変化

個人の人材力の向上

ではマインドフルネスを組織に導入すると、具体的にどのような変化があるのだろうか。この変化は大きく4つの段階に分けられる。

第1段階は、個人の人材力の向上である。マインドフルネスの基礎となる瞑想で、注意力と集中力を強化すると、仕事中に注意をそれたことに気づけるようになる。さらには、それた注意を仕事に戻すことができるため、作業効率が上がるのだ。

また「今、この瞬間」に集中することで、過去への後悔や未来への不安といったネガティブな感情にとらわれることが減り、落ち着いた心でいられる。

個人のリーダーシップの向上

リーダーにとって最も重要な能力は、自己認識力(セルフアウェアネス)といわれている。自己認識力とは、自分の感情・身体・資質・好き嫌い・長所・短所・直観を知る能力である。

自己認識力を鍛えることで、「自分が何に対してワクワクするのか」、「自分がどう生きたいのか」という内発的動機が明らかになる。これらを自覚すると、職場で自分なりに楽しんで働く方法を模索できるようになっていく。そうした姿が周囲の人をひきつけ、「個人のリーダーシップの向上」につながる。これが第2段階にあたる。

関係性の向上

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人は無意識的に周囲の人に、ネガティブな評価・批評・判断をしてしまう。こうした行いは、他者をあるがままに受け入れることを妨げ、相手との良質な関係性やコミュニケーションを阻害することになる。しかも、他者への批評や判断は、勝手な思い込みや固定観念に起因していることが多い。

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