人事の10分読書vol.26『自己肯定感が高まる習慣力』
2023.04.20
@人事が、本の要約サイト「フライヤー」とコラボし、人事のスキルアップにつながる書籍の要約をお届けする連載企画「人事の10分読書」。
第26回は、『自己肯定感が高まる習慣力』(三笠書房)を紹介する。
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おすすめポイント
自分なんてダメだ、もっと頑張らなければ――。自己肯定感が低いと、どんなに頑張っても自分を受け容れることができず、いつも不安と焦りの中で生きることになってしまう。
本書によると、自己肯定感の低さの原因は「思い込み」にある。潜在意識の奥底にひそむ「優秀でなければならない」「常識に沿っていなければならない」などといった思い込みにしばりつけられて、自分を評価してしまっているのだ。あなたにも心当たりがあるかもしれない。
本書は人材育成・組織開発コンサルタントとして活躍する著者が、自己肯定感を下げる原因となる「思い込み」を手放すための「習慣」を解説した一冊である。自分の中にある思い込みを見つけ、その思い込みとどのように向き合っていくのか、どのような習慣を身につけることで思い込みを手放せるのかを紹介している。
自己肯定感を高める過程で、自分自身を受け容れ、自分の理解が進んでいくと、潜在能力を発揮できるようになるという。本書をきっかけに、「思い込み」にしばられている自分に気づくとともに、思わぬ能力が花開くかもしれない。
本書は、自分の能力を思うように発揮できていない方や現状に不安を抱いている方、日々がんばっているのに自分を肯定できない方に、ぜひ手に取ってほしい一冊だ。自分とじっくり向き合い、より自分らしく生きるための第一歩になるだろう。
【木下隆志 (ライター詳細)】
著者プロフィール
三浦将(みうら しょうま)
株式会社チームダイナミクス代表取締役、人材育成・組織開発コンサルタント/エグゼクティブコーチ。英国立シェフィールド大学大学院修了(理学修士)、大阪府立大学(現大阪公立大学)工学部卒。大手広告会社、外資系企業を経て、「休み明けの朝、元気に仕事に向かう人をこの社会に増やす」を目的とし、人材育成・組織開発コンサルティングや企業研修プログラムを提供する株式会社チームダイナミクスを設立。アドラー心理学やコーチングの技術を駆使した効果的な手法で、リーダーシップと自律性のある人材の育成をサポートしている。学習内容の実践と習慣化を重視した研修プログラムのリピート率は、実に95%を超えるほどの人気を誇る。『自分を変える習慣力』『相手を変える習慣力』『チームを変える習慣力』(以上、クロスメディア・パブリッシング)他、著書は累計30万部を超える。
株式会社チームダイナミクス:
http://www.teamdynamics.co.jp
三浦将メールマガジン:
https://www.reservestock.jp/subscribe/24613
オンラインサロン「習慣塾」:
https://www.reservestock.jp/conclusions/4464
『自己肯定感が高まる習慣力』の要点
- 自己肯定感を持てない原因は「○○であるべき」といった思い込みにある。人は、事実でない思い込みに振り回され続けてしまいがちだ。
- 思い込みを外すには、(1)自分の中の「思い込み」を見つける、(2)「やらないこと」を決める、(3)思い込みを解消する、の3つのステップが有効である。
- 思い込みを習慣的に解消するには、思い込みについての例外を列挙するとよい。思い込みに従った行動を取る存在をキャラクター設定して、それにあだ名をつけるのも効果的だ。
自己肯定感の正体
「優秀でないと受け容れてもらえない」と思い込んでいたRさん
著者のクライアントであるRさんは、職場の人間関係で苦しんでおり、自己肯定感が非常に低かった。周囲の人に認めてもらおうと、一生懸命に頑張り、成果をアピールしてきた。しかし努力すればするほど孤立してしまい、「認めて、認めて、みんな何で私を評価してくれないの?」という心情だったという。
よくよく話を聞いてみると、Rさんは「優秀でないと人は受け容れてくれない」と思い込んでしまっていた。そこで著者がアドバイスしたのは「Rさんが優秀なことはみんな分かっている。『認めて、認めて』とアピールするRさんではなく、ありのままのRさんとつながりを持ちたいと思っているのではないか」ということだ。その結果Rさんは、「認めて!」とアピールするのではなく、他の人たちのために動くことが増えていき、周りの人と本当のつながりを築けるようになった。
自分にOKを出す
自己肯定感は「自分をどれだけ受け容れているか」の指標だ。自分を受け容れることを自己受容という。今の状態が良くても悪くても、できてもできなくても、自分という存在にOKを出すのが自己受容だ。OKとは、「仮に今はNo Goodな状態だとしても、それはあくまで状態であって、私の本質ではない。だから状態はNo Goodだけど、自分という存在にはOKを出す」ということである。
自己肯定感が高い人の例として、バカボンのパパが挙げられる。バカボンのパパの口癖は「これでいいのだ」だ。大失敗しても問題が発生しても、最後は「これでいいのだ」と締めくくり、自分を否定しない。少し極端だが、バカボンのパパこそ自己肯定感の高い人である
自己肯定感を持てない理由
なぜ人は自己肯定感が低くなってしまうのだろうか。それは「~でなければいけない」という思い込みが自己否定を引き起こして、自己肯定感を下げてしまうからである。
思い込みは多くの場合、事実とは異なる。それでも人は、思い込みに振り回され続けてしまうのだ。
冒頭で紹介したRさんは、「優秀でなければ、会社の人とつながりを持てない」と思い込んでいた。しかしこれは事実ではない。誰しも優秀な人と知り合いになりたいという下心はあるだろうが、本当のつながりにおいて、優秀さは一番大切な要素ではないはずだ。そのことに気づけたからこそ、Rさんは変わることができた。
存在意識の中の“思い込み”
思い込みは育った家庭や地域、学校や職場の環境などに影響されて、あなたの潜在意識の深いところに根付く。そのような環境下でくり返し言われることや、“常識”として語られ続けることが、あなたの存在意識の中に浸透し、やがて強い決めつけとなる。
外からみると、それは“思い込み”や“決めつけ”に過ぎない。
しかし本人から見れば、それは“当たり前のこと”や“絶対のこと”になってしまっている。そして、この思い込みに引きずられて、自己肯定感が低くなる。
もちろん、すべての思い込みが悪いわけではない。たとえば「人生は素敵なもの」という思い込みを持っていると、自然と毎日が楽しくなってくるだろう。
良い思い込みと悪い思い込みを区別するには、その思い込みが“恐れ”に基づくものかどうかを見極めればいい。Rさんの場合、「優秀でなければならない」という思い込みを恐れていた。人を苦しめる悪い思い込みには、「優秀でなければならない」のほかに、「がんばらなくてはいけない」「失敗してはいけない」「常識に沿わなければならない」などといったものがある。
思い込みを外す3ステップ
ステップ(1)自分の中の「思い込み」を見つける
元々、人はしっかりとした自己肯定感を持っている。もし自己肯定感が低いと感じているならば、それは一時的に失ってしまっているだけだ。
本書では、自己肯定感を取り戻す3つのステップが紹介されている。
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