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「大企業の採用広報における課題調査」株式会社PR Table


8割以上の経営層・人事責任者が求職者へのアプローチに限界を実感。情報の「伝え方」と「届け方」に課題

2023.03.23

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PR Table(東京・千代田)は3月23日、大企業の経営者・役員、人事責任者208人を対象に実施した「大企業の採用広報における課題調査レポート」を公開した。調査期間は2023年3月6日〜同年3月7日。

調査結果によると、回答者の8割以上が「求職者へアプローチ(採用広報)」に限界を感じていると回答。理由として「カルチャーや社内の雰囲気を発信できていない」「必要とする人材に自社の『働く場』としての魅力が伝わらない」「採用サイトに未訪問の求職者にアプローチできていない」が上位を占め、情報の「伝え方」と「届け方」に課題を感じている企業が多いことが明らかになった。以下、リリースより。

▼調査結果の詳細
https://product.talent-book.jp/ebook/rpr_research_report/

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目次

  1. 調査の背景
  2. 自社の情報を求職者に届ける採用手法は多様化。潜在層向けの施策比率はまだまだ少ない結果
  3. さまざまな施策を実施するも、直近1年間における「採用施策」に「かなり満足」は21%にとどまる
  4. 採用戦略を立案・実行する「専門人材の不足」や「時間/工数の不足」が大きな課題に
  5. 大企業の経営・人事責任者の8割以上が「求職者へのアプローチ」に限界を実感
  6. 求職者にアプローチする上で、情報の「伝え方」と「届け方」に課題
  7. その他に「昔ながらの手法から脱却ができていない」「他社との差別化が難しい」などの理由も
  8. 人事部と広報部との連携、7割以上が課題を実感
  9. 人事部と広報部との連携で感じている課題、「採用広報に時間を割いてもらえない」や「採用広報についての理解度が低い」など
  10. その他に「牽制しあい時間がかかる」や「連携ができていない」などの課題も
  11. 大企業の経営・人事責任者の約9割が新たな採用手法を模索し、アップデートしていきたい意向
  12. 株式会社PR Table 共同代表取締役 大堀航のコメント
  13. 「働く人」から企業の魅力を伝える採用広報サービス「talentbook」
  14. 調査概要
  15. 会社概要

調査の背景

昨今、産業構造の変化や労働人口の減少により採用市場の競争は激化し、IT人材をはじめとするさまざまな職種の有効求人倍率が増加。大手企業を中心に、自社の採用競争優位性を確保するため、採用候補者に情報を届ける手段が多様化してきています。

同時に、学生の就職活動早期化などを背景に、潜在層へ向けた早期認知・理解を獲得するリクルーティング活動の重要性も高まり、人事・採用担当者に求められるスキルも拡張しています。

そうした中、3月1日に2024年度卒の学生を対象にした採用広報活動が解禁となりました。コロナ禍の収束が視野に入り、採用人数増加、初任給引き上げと企業の採用意欲に「本気」の傾向が見られる中、各社がどのような採用施策を実行し、採用広報においてはどのような課題を抱えているのか実態を調査しました。

調査結果

自社の情報を求職者に届ける採用手法は多様化。潜在層向けの施策比率はまだまだ少ない結果

「Q1.あなたの会社で現在実施している、採用施策について教えてください。(複数回答)」(n=208)と質問したところ、トップ3は「人材紹介会社」「ナビサイト」「ダイレクトリクルーティング・スカウトサービス」という回答となりました。「リファラル(社員紹介)」の実施は50%以下、「各種SNS」「オウンドメディア」などを活用して情報を届ける施策の実施比率は30%を切る回答となりました。

画像:Q1.あなたの会社で現在実施している、採用施策について教えてください。(複数回答)【株式会社PR Table】

Q1.あなたの会社で現在実施している、採用施策について教えてください。(複数回答)

・人材紹介会社:72.6%
・ナビサイト:62.0%
・ダイレクトリクルーティング・スカウトサービス:53.8%
・リファラル(社員紹介):43.8%
・各種SNS:30.3%
・オウンドメディア:28.4%
・口コミサイト:16.8%
・特にない:6.7%
・その他:1.9%
・わからない/答えられない:1.4%

さまざまな施策を実施するも、直近1年間における「採用施策」に「かなり満足」は21%にとどまる

 Q1で「特にない」「わからない/答えられない」以外を回答した方に、「Q2.あなたの会社の、直近1年間における「採用施策」の実施度合い/成果に対する満足度を教えてください。」(n=191)と質問したところ、「かなり満足(十分にできている/成果が出ている)」と回答した方は21.5%にとどまる結果となりました。

さまざまな施策を実施している一方で、本来求める結果に繋がっている企業はまだまだ少ないと言えるでしょう。

Q2.あなたの会社の、直近1年間における「採用施策」の実施度合い成果に対する満足度を教えてください。

Q2.あなたの会社の、直近1年間における「採用施策」の実施度合い成果に対する満足度を教えてください。

・かなり満足(十分にできている/成果が出ている):21.5%
・どちらかというと満足:47.6%
・どちらかというと不満:22.5%
・かなり不満(十分にできていない/成果が出ていない):5.8%
・わからない/答えられない:2.6%

採用戦略を立案・実行する「専門人材の不足」や「時間/工数の不足」が大きな課題に

Q2で「どちらかというと不満」「かなり不満」と回答した方に、「Q3.採用施策を十分に実行できていない理由を教えてください。(複数回答)」(n=54)と質問したところ、「必要なスキルを持つ専門人材が不足しているから」が63.0%、「どのような採用手法が効果的かわからないから」が48.1%、「時間/工数が不足しているから」が40.7%という回答となりました。

採用施策が多様化しているからこそ、それぞれの特徴を理解し、採用の全体戦略を立案・実行することのできる専門人材や、そこにかける時間/工数が必要となってきています。にもかかわらず、そうした人材や工数が確保できておらず、結果として満足のいく結果に繋げることができていない、ということが実態として見えてきました。

Q3.採用施策を十分に実行できていない理由を教えてください。(複数回答)

Q3.採用施策を十分に実行できていない理由を教えてください。(複数回答)

・必要なスキルを持つ専門人材が不足しているから:63.0%
・どのような採用手法が効果的かわからないから:48.1%
・時間/工数が不足しているから:40.7%

・予算が不足しているから:24.1%
・継続が難しいから:14.8%
・社内の理解・協力が得られないから:13.0%
・その他:1.9%
・わからない/答えられない:1.9%

大企業の経営・人事責任者の8割以上が「求職者へのアプローチ」に限界を実感

ここからは求職者に情報を届ける「採用広報」に特化した課題を聞いていきました。

まず「Q4.あなたは、求職者にアプローチする上で、現在の採用広報に限界を感じていますか。」(n=208)と質問したところ、「非常に感じている」が26.9%「やや感じている」が53.5%という回答となりました。

Q4.あなたは、求職者にアプローチする上で、現在の採用広報に限界を感じていますか。

Q4.あなたは、求職者にアプローチする上で、現在の採用広報に限界を感じていますか。

・非常に感じている:26.9%
・やや感じている:53.5%

・あまり感じていない:13.9%
・全く感じていない:4.3%
・わからない/答えられない:1.4%

求職者にアプローチする上で、情報の「伝え方」と「届け方」に課題

 Q4で「非常に感じている」「やや感じている」と回答した方に、「Q5.現在の採用広報に限界を感じている理由を教えてください。(複数回答)」(n=167)と質問したところ、「カルチャーや社内の雰囲気を発信できていないから」が59.3%、「必要とする人材に自社の「働く場」としての魅力が伝わらないから」が56.9%、「採用サイトに未訪問の求職者にアプローチできていないから」が53.3%という回答となりました。

求職者にアプローチする上で、働く場としての魅力やカルチャーなどの「伝え方」と、届けたい相手にリーチする「届け方」に多くの企業が課題を感じているということがわかりました。

Q5.現在の採用広報に限界を感じている理由を教えてください。(複数回答)

Q5.現在の採用広報に限界を感じている理由を教えてください。(複数回答)

・カルチャーや社内の雰囲気を発信できていないから:59.3%
・必要とする人材に自社の「働く場」としての魅力が伝わらないから:56.9%
・採用サイトに未訪問の求職者にアプローチできていないから:53.3%

・他社と情報の差別化ができていない:43.7%
・採用広報の効果的なKPI設定ができていないから:35.9%
・継続的な情報発信ができていないから:31.1%
・そもそも採用広報を実施できていないから:10.8%
・その他:1.2%
・わからない/答えられない:0.6%

その他に「昔ながらの手法から脱却ができていない」「他社との差別化が難しい」などの理由も

 Q5で「わからない/答えられない」以外を回答した方に、「Q6.Q5で回答した以外に、現在の採用広報に感じている理由があれば、自由に教えてください。(自由回答)」(n=166)と質問したところ、「昔ながらの手法から脱却ができていない」「他社との差別化が難しい」など98の回答を得ることができました。

<自由回答・一部抜粋>
・53歳:欲しい人材にどのようなアプローチをすればよいのか悩ましい。
・46歳:他社との差別化。
・55歳:そもそもあまり地方にいない人材の募集なので壁にぶつかっている。
・59歳:昔ながらの手法から脱却出来ていない。
・52歳:ミスマッチ防止策の周知及び実効性が不十分。
・48歳:魅力が十分に伝えられていない。
・48歳:採用市場が熱を浴びていて、人材へのアプローチが非常に難しい。

人事部と広報部との連携、7割以上が課題を実感

 採用候補者へと情報を届けるにあたり、広報との連携が重要となるのではないかという仮説のもと、「Q7.あなたは、採用広報を行う中で、人事部と広報部との連携に課題を感じたことはありますか。」(n=208)と質問したところ、「かなりある」が29.3%、「ややある」が43.3%という回答となりました。

Q7.あなたは、採用広報を行う中で、人事部と広報部との連携に課題を感じたことはありますか。

Q7.あなたは、採用広報を行う中で、人事部と広報部との連携に課題を感じたことはありますか。

・かなりある:29.3%
・ややある:43.3%

・あまりない:20.2%
・全くない:6.2%
・わからない/答えられない:1.0%

人事部と広報部との連携で感じている課題、「採用広報に時間を割いてもらえない」や「採用広報についての理解度が低い」など

 Q7で「かなりある」「ややある」と回答した方に、「Q8.あなたが、採用広報を行う中で、人事部と広報部とで連携する際に感じたことのある課題を教えてください。(複数回答)」(n=151)と質問したところ、「採用広報に時間を割いてもらえない」が58.9%「採用広報についての理解度が低い」が51.0%「KPIや目的にズレがある」が43.7%という回答となりました。

部署による役割やミッションの違いにより、採用における課題を共有しながら連携して動くことに課題を感じられている方が多いという実態が明らかになりました。

Q8.あなたが、採用広報を行う中で、人事部と広報部とで連携する際に感じたことのある課題を教えてください。(複数回答)

Q8.あなたが、採用広報を行う中で、人事部と広報部とで連携する際に感じたことのある課題を教えてください。(複数回答)

・採用広報に時間を割いてもらえない:58.9%
・採用広報についての理解度が低い:51.0%

・KPIや目的にズレがある:43.7%
・発信できる情報に制約がある:41.1%
・メディア視点での知見が得られない:37.1%
・情報発信後の分析などができない:37.1%
・能動的に動いてもらえない:21.9%
・シームレスなコミュニケーションができない:17.2%
・その他:0.7%
・わからない/答えられない:0.7%

その他に「牽制しあい時間がかかる」や「連携ができていない」などの課題も

Q8で「わからない/答えられない」以外を回答した方に、「Q9.Q8で回答した以外に、採用広報を行う中で、人事部と広報部とで連携する際に感じている課題があれば、自由に教えてください。(自由回答)」(n=150)と質問したところ、「牽制しあい時間がかかる」や「連携ができていない」など79の回答を得ることができました。

<自由回答・一部抜粋>
・59歳:広報部=オーナーとなってしまっているので問題点が多い。
・47歳:情報の共有。
・43歳:コミュニケーションが取れていない。
・55歳:牽制しあい時間がかかる。
・48歳:企業としてのイメージ戦略の中で、媒体の制限や求人誌等に掲載ができない契約をしていることが多い。
・49歳:部内の欲しい人材が共有できていない。
・51歳:バラバラに活動しているため、連携ができていない。

大企業の経営・人事責任者の約9割が新たな採用手法を模索し、アップデートしていきたい意向

「Q10.あなたは、今後採用広報に注力するために、より効果的な採用手法にアップデートしていきたいと思いますか。」(n=208)と質問したところ、「非常にそう思う」が42.4%、「ややそう思う」が47.1%という回答となりました。

ここまでの調査結果で、さまざまな課題を抱えている実態が明らかとなりましたが、それでも必要な人材を獲得していくために、新たな採用手法を模索していきたいという意向を約9割の経営・人事責任者が持っているということがわかりました。

Q10.あなたは、今後採用広報に注力するために、より効果的な採用手法にアップデートしていきたいと思いますか。

Q10.あなたは、今後採用広報に注力するために、より効果的な採用手法にアップデートしていきたいと思いますか。

・非常にそう思う:42.4%
・ややそう思う:47.1%

・あまりそう思わない:7.7%
・全くそう思わない:1.4%
・わからない/答えられない:1.4%

全調査結果は、以下のURLよりご覧ください。
▼大企業の採用広報における課題調査レポート
URL:https://product.talent-book.jp/ebook/rpr_research_report/

株式会社PR Table 共同代表取締役 大堀航のコメント

画像:株式会社PR Table 共同代表取締役 大堀航氏今回の調査を通して、日々さまざまな採用施策を実行している人事責任者は、特に専門人材が不足しているという自覚を持っており、求職者にアプローチする採用広報に至っては8割以上が限界を感じているという実態が判明しました。

当社が採用戦略の実行パートナーとして大企業様を支援させて頂く中でも、各社が自社の採用競争優位性を確保するため、人事主導で潜在層へ向けたリクルーティング活動へとシフトしており、戦略的な採用広報に特化した専門部署の設立など変化の兆しを感じております。

労働人口の減少や産業構造の変化が激しい時代において、採用における新しい手法やスキルの拡張が必須となる時代になってきているのかもしれません。

「働く人」から企業の魅力を伝える採用広報サービス「talentbook」

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『talentbook』は、「働く人」から企業の魅力を伝える採用広報サービスです。

企業の魅力と求職者のイメージギャップを埋めるための採用戦略をプランニングし、コンテンツの企画から、つくる、届けるを通してリーチ量や滞在時間、アクションデータを蓄積。PDCAを回しながら企業に最適化したデジタルPR施策をワンストップで提供します。

当社が提供するCMSを通じて公開されたコンテンツは、提携している30以上の有力メディアへと転載され、さらに届けたい求職者に合わせたメディアプランニング・ターゲティング広告配信が可能となります。

累計6,000本以上の働く社員の記事や動画コンテンツの制作支援実績をもとに、記事・動画などのクリエイティブ支援、戦略立案・実行チームアウトソーシングなど多岐にわたるデジタルPR施策で、企業の採用課題を解決します。https://www.talent-book.jp/

▼採用広報をアップデートしている企業様の導入事例
https://product.talent-book.jp/pr-talk/voice/

調査概要

調査概要:大企業人事の採用活動における広報課題調査
調査方法:IDEATECHが提供するリサーチPR「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査
調査期間:2023年3月6日〜同年3月7日
有効回答:大企業(従業員数1,000名以上)の経営者・役員、人事責任者208名
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはなりません。

会社概要

会社名 :株式会社PR Table
設立 :2014年12月12日
代表者 :大堀航/大堀海
所在地 :〒102-0083 東京都千代田区麹町4丁目8−1 ザモックアップ312
事業内容 :「talentbook(https://www.talent-book.jp/)」の企画・開発・運営
URL :https://prtable.com/

【プレスリリース「【大企業の採用広報における課題調査】経営・人事責任者の8割以上が「求職者へのアプローチ」に限界を実感」(PR TIMES)より|2023年3月23日・株式会社PR Table】

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