「就業者の転職や価値観等に関する実態調査2022」株式会社リクルート
50代でも約4割が転職を検討。年代を問わず4割以上が転職先を決める前に退職
2022.10.04
リクルート(東京・千代田)は9月22日、20~65歳の就業者13,240人を対象に実施した「就業者の転職や価値観等に関する実態調査2022」の結果の一部を第一弾として発表した。
調査結果によると、転職に対する意向は年代が高くなるにつれ低くなる傾向があるものの、50代でも約4割が転職を考えていることが分かった。また、20~50代で転職経験がある正社員・正職員を対象に転職先入社のタイミングを調査したところ、転職先が決まる前に前職を辞めた人は年代に関わらず4割以上いることも分かった。以下、リリースより。
両極化する転職経験
■転職経験者の割合は20代ですでに4割弱を、そして30代で半数を超えている。40代、50代では6割弱と安定しているので、日本の正社員では40歳くらいまでに転職活動を終え、おおむね6割程度が転職を経験してきたと要約できる。
■20代から30代にかけて、転職経験者の割合が15.5ポイント増加するのに対して、転職未活動者の割合は7.3ポイント減少するに過ぎない。転職活動すらしたことがない割合は、40代、50代でも3割強と根強く安定している一方、転職経験者は転職を重ねる傾向がある。20代では転職1回が転職経験者の62.6%を占めるのに対して、50代では3回以上が約半数を占める。50代では転職経験者が58.0%なので、3回以上の転職経験者は50代のうちおよそ28%と算出される。転職活動を全くしてこなかったおよそ36%と比較しても遜色ない。日本の転職市場は両極化してきている可能性がある。
50代も約4割が転職を考える
■転職意向は年代が高くなるほど低くくなる傾向だが、50代の約4割が転職を考えている。
■転職経験状況にて今後の転職意向を見ると、転職未経験者の転職意向約5割に対して、転職経験者は約6割である。しかし、転職未経験だが、転職活動実施者では、年代に関わらず転職未経験で活動未実施者よりも、転職意向が高いことがわかった。
転職先が見つかる前に辞める
■在職中に転職先を探す方法(オン・ザ・ジョブ・サーチ)は、転職活動に割くことのできる時間に制約がかかるものの、好条件の転職先が見つけられない場合には在職し続けることができるという利点もある。しかし、2022年3月時点での、現在正社員・正職員の20~50代就業者において、転職先が決まる前に前職を離職したものは、年代に関わらず4割を超えていることがわかった。
転職先の入社までに6か月以上かかっているのは2割以上
■転職活動開始から入社までの期間は、20代の転職者平均で3.5か月、50代では4.2か月と、転職経験豊富な転職者が増えるにつれて増加する傾向にある。しかし離職のタイミングとの関係は、「前の勤務先を退職した後に、現在の勤務先が決まった」転職者で平均3.8か月、「現在の勤務先が決まってから、前の勤務先を退職した」転職者で平均4.0か月と大差なく明確ではない。
■離職のタイミングとして「前の勤務先を退職した後に、現在の勤務先か決まった」転職者において、入社までの期間が6か月以上かかっている者は2割以上であった。
調査概要
調査方法:インターネット調査
調査対象:2022年3月時点での20~65歳の就業者
有効回答数:13,240人
調査実施期間:2022年3月29日~30日
調査機関:マクロミル
≪本レポートについて≫
本レポートでは、集計対象を
○年齢20~59歳
○2022年3月調査時点(以下、現在)での就業形態が「正社員・正職員」
※転職経験者は、転職前の就業形態が「正社員・正職員」
の7,804人にて行っている
本件の詳細をこちらより御覧ください
「就業者の転職や価値観等に関する実態調査2022」第1弾 転職経験や転職意向等について(1MB)
【プレスリリース「『就業者の転職や価値観等に関する実態調査2022』第1弾 転職経験や転職意向等について」より|2022年9月22日・株式会社リクルート】
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