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「ベストモチベーションカンパニーアワード2022」開催レポート


コロナ禍の今、エンゲージメントの高い企業が実践している組織づくり・人づくりとは

2022.05.09

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コロナ禍で浸透したリモートワークやハイブリッド勤務などのワークスタイルは、従業員の感染リスク低減や生産性維持に役立った一方、コミュニケーション不足や帰属意識が薄れるなどの課題も引き起こした。働きやすい環境をつくりながら、従業員一人ひとりのエンゲージメントを高めていくことがwith/afterコロナ時代の企業成長に求められるのではないだろうか。
今、従業員のエンゲージメント向上に成功している企業はどのような取り組みを行っているのか。リンクアンドモチベーション社が3月10日(木)に開催したイベントのレポートを通じて、ヒントを提供する。

大手企業部門では、佐竹食品グループ、東京海上日動火災保険、大日本住友製薬、中堅・成長ベンチャー企業部門では、メッセホールディングス、ノースサンド、ジリオンが受賞

「ベストモチベーションカンパニーアワード2022」とは、企業と従業員の相互理解・相思相愛度合いを偏差値化した「エンゲージメントスコア」が高い企業を表彰するイベントです。2021年にモチベーションクラウドを活用して従業員エンゲージメント調査を実施した約1,350社から、「大手企業部門(2,000名以上)」と「中堅・成長ベンチャー企業部門(2,000名未満)」の2部門制で表彰を行いました。

また、組織変革に向けた取り組みによってエンゲージメントスコアが上昇した「部署」を表彰する「モチベーションチームアワード2022」も実施し、経営者・人事責任者をはじめとする1,000名以上の方にご参加いただきました。

大手企業部門は、2018年より4連覇を達成されていた佐竹食品グループ様が第1位を受賞され、今回初めての殿堂入りを果たされました。佐竹食品グループ様は、長引くコロナ禍において、改めて原点に立ち返り「理念の浸透」に再注力。大きな組織改編にも着手されましたが、長らく培ってきた高いエンゲージメントによって組織が揺らぐことはありませんでした。その結果、さらなるファンの獲得に繋がり、5店舗を新規出店するなど事業成長も遂げられました。2位は東京海上日動火災保険様、3位は大日本住友製薬様が受賞されました。4位以降のランキングに関しては、下記特設ページをご参照ください。

中堅・成長ベンチャー企業部門は、メッセホールディングス様が第1位を受賞され、昨年に続き2連覇を達成されました。「形だけではなく中身も含め日本一になろう」と覚悟を決め、経営陣が強烈なリーダーシップを発揮していた方針を変え、全従業員の強みや個性を引き出す組織運営へと転換。その結果、社員が自発的に様々な施策を立案し実行するようになり、基幹事業のパチンコ業の伸長はもちろん、「居場所ビジネス」として展開した新規事業も、初年度から収益を生み出しました。2位はノースサンド様、3位はジリオン様が受賞されました。4位以降のランキングに関しては、下記特設ページをご参照ください。

「ベストモチベーションカンパニーアワード2022」特設ページ

https://www.motivation-cloud.com/lp/bmcaward?_bdld=3osgH3.nHwRzio
従業員エンゲージメントが最も高かった企業を表彰する祭典「ベストモチベーションカンパニーアワード2022」
リンクアンドモチベーションは「良い会社の定義を変える」ことを目指しています。これまで、“良い会社”とは利益や資産、 つまりPLやBSの内容によって判断されてきました。しかし、本来 “良い会社” という定義は、 利益や資産だけで決められるものではありません。人材や組織を測るモノサシ、 エンゲージメントスコア(ES)が これからの時代の “良い会社” を決めるのです。

「エンプロイーエンゲージメントサーベイ」は、企業と従業員のエンゲージメント状態(相互理解・相思相愛度合い)を調査し、どんな要素がエンゲージメントを向上させ、どんな要素がエンゲージメントを低下させるのかを明らかにするために、社員に対して実施する施策です。全体的な満足度を問う「総合満足度」と、従業員のエンゲージメントに大きく影響する「エンゲージメントファクター」から構成されています。

今年で14回目を数える、従業員エンゲージメントがその年で最も高かった企業を表彰する年に一度の祭典「ベストモチベーションカンパニーアワード2022」は、大手企業、中堅・成長ベンチャー企業部門それぞれのTOP10企業を表彰いたしました。

「ベストモチベーションカンパニーアワード2022」受賞企業の取り組み内容とコメント

[大企業部門 第1位]佐竹食品グループ

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取り組み

コロナ禍で、多忙を極めた業務に追われる一方で、本来、佐竹食品グループの強みである「お客様との会話」「楽しむためのイベント」は感染予防のため制限されるという状況。グループとしてのオリジナリティが色褪せてしまうのではないか。そんな危機感を抱いた2021年でした。そのようななか、「コロナに負けるな」をキーワードに、改めて原点である「理念浸透」をもう一度強化していこうと取り組み始めました。3日間かけて行う「ストロング理念研修」の実施を皮切りに、大幅な組織改編などに着手していきました。大きな改編で不安もあったと思いますが、長らく培ってきたエンゲージメントを前に組織が揺らぐことはありませんでした。一方で事業面では、今年度は新たに5店舗を出店。目指す「日本一楽しいスーパー」に向け、着実にファンを獲得し、事業成長に繋げられています。

コメント

15年間サーベイを取り続けてきてよかったと思っています。振り返ると、15年間で売上は4倍近く成長することもできましたし、利益もそれ以上に伸ばすこともできました。受賞の機会をいただく度に思うことは、もし15年前に営業から電話がなく、あの時からサーベイに向き合うチャレンジをしてこなかったら、今頃どうなっていたか。そう考えると、15年前に一歩踏み出して取り組んできてよかったという思いが非常に強いです。ただ、最初の頃は何をやってもスコアが上がらず苦労をしました。それでも、従業員のやりがいや仕事の楽しさがこのサーベイに表れていると思って、毎年サーベイ結果に対して対策を立てて、挑戦を続けてきた結果、このような素晴らしい賞を受賞できたと思っています。このサーベイを15年間やってきて、一番大切なことは諦めずにやり続けることだと思っています。このサーベイは取るだけだったらすごく簡単ですが、そこからどうやって向き合っていくかが大事だと思っています。人間ドックを受けても健康にはなれないので、自分の体調や会社の体調にどのように向き合って改善していくかが重要です。
(佐竹食品グループ 代表取締役社長 梅原 一嘉様)

[大企業部門 第2位]東京海上日動火災保険株式会社

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取り組み

サーベイによって各組織で強みと弱みが可視化されたものの、改善するためのアクションについては組織ごとに実施状況に濃淡がありました。巨大な組織ゆえ、事務局への理解を示し率先してアクションする組織もあれば、逆に無関心な組織もあるのが実態。それでも全社として昨年から1ptの改善に繋げられた裏には、苦労も多かったのではないでしょうか。昨年から続けてきたサーベイの理解、浸透を徹底して実施。改善活動の具体策は各現場に権限移譲。事務局としては、低スコアの組織をフォローできる体制を構築しました。事務局がセーフティネットの役割を担ったことで、現場が安心して主体性を発揮できたのではないでしょうか。結果として、各組織のマネジャーの意識が向上。組織改善を積極的にサポートするなど、各地で変化が見られました。

コメント

当社の事業内容である損害保険事業は、保険という形のない商品を取り扱うため、「人」が何よりも大切な財産です。会社が持続的に成長を続けるためには、社員一人ひとりの働きがいの向上と組織の活性化が何よりも重要であると考えています。導入時にこの仕組みを最大限活用するための事務局の課題は、各組織のマネジャーに最大限活用してもらうことでした。当社は全国に1,000以上の組織があり、組織によって課題が様々であることから、マネジャー自身に自組織の課題に有効な仕組みであることを実感してもらい、活用してもらうことが重要と考えています。そこで、マネジャーに対して本サーベイ導入の意図や仕組みを理解してもらえるよう丁寧な説明を実施するなど、マネジャーが自律して組織の課題に向き合い、改善活動を行えるよう基盤を整えました。2回目を迎えた今回、結果開示から組織改善に取り組む組織や定期的にフォーカスサーベイを活用する組織も増え、また部門単位で結果を活用した取り組みをする動きもあり、本サーベイが各組織の運営において欠かせないものとなっていることを実感し、事務局として嬉しく思っています。
(東京海上日動火災保険株式会社 人事企画部 尾﨑 公美様)

[中堅・成長ベンチャー部門 第1位]株式会社メッセホールディングス

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取り組み

高いESであらねば、という呪縛に囚われ、弱音や課題を言えない風土がいつしか出来上がってしまっていました。その状況を打破したのが経営陣の一言でした。「形だけのES日本一に意味はない。中身も含め本物の日本一になり、二連覇を果たそう」と。経営陣が強烈なリーダーシップを発揮していた方針を変え、全従業員の強みや個性を引き出す組織運営へと転換。ナレッジを学び合う「店舗間留学」の実施、就職に懸念を示す社員の親御様に、店長自らが説明をする「保護者面談」の実施など、様々な施策が生まれていきました。特筆すべきは、これらの施策を全て社員が自発的に考え、実施しているという点です。当然、その結果は事業にも現れます。基幹事業のパチンコ業が伸長するのはもちろん、居場所ビジネスとして新規事業を展開し、初年度から収益も見事に生み出しています。

コメント

この1年間で、従業員エンゲージメント日本一から世界一になろうと考えました。Amazonは30年前の創業時に「地球上で最もお客様を大事にする企業」というミッションを掲げました。それならば当社は、「地球上で最も従業員を大事にする企業」をミッションにすべきだという結論に至りました。世界一に向けて私たちに何が足りないのか、人間の幸福に関するさまざまな文献に学び、行き着いたのは2つです。人間関係と挑戦です。人間関係に関してはメッセを卒業しても一生付き合える仲間たち、そんな関係を築き上げていこうと日頃から話しているので自信はありました。しかし、挑戦に関しては大きな伸び代があることに気がつきました。挑戦をしようと号令をかけただけでは変わらないので、様々な変化を生み出しました。その代表的なものとして、「挑戦の目的を繰り返し伝える」「挑戦したらその数をクラウドで全社で見える化し、質の高い挑戦を半期の全社大会で表彰する」「多角化の実現」の3つが挙げられます。この1年間、徹底的に変えていったことで「社員一人ひとりがお互いの個性を尊重し、数々の挑戦を支え合い協力しながら「世界一の居場所」を作っていく」そんな生き生きとした風土に変わっていきました。私たちはこの数年で組織は大きく変われること、そしてそのことで事業を大きく伸ばせることを実体験しました。
(株式会社メッセホールディングス 専務取締役 宮本 茂様)

[中堅・成長ベンチャー部門 第2位]株式会社ノースサンド

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取り組み

「来年こそ1位を」と意気込んだ昨年3月、エンゲージメントレーティングはAAAを維持していたものの、1年間で100名から150名へと急拡大を見据えていたなか、「ノースサンドの大事なものが失われていくのでは」そんな漠然とした不安がありました。しかし、「伝わったと驕らずに何度も丁寧に伝えていく」という経営陣の強い意志を胸に、会社ロゴの刷新、オフィスの移転、8rulesに関する社内パネルディスカッションなどを実施。ノースサンドが大事にすべき「8rules」の浸透を強化していきました。「キラキラした成長企業」という労働市場からのイメージとは逆に、組織施策は一つひとつ、地道に丁寧に行い続けました。結果として1年間で社員数が約50名増えたなかでもAAAを維持、そして「理念の現場浸透度」は一度も満足度を下げることはなく、高数値を維持されています。

コメント

当社はITのコンサルティングを実施している会社になります。コンサルティング会社のなかでは唯一、理念経営をやっているとうたっている会社です。コンサルティング会社ですので、スキルが何よりも重要な業界ですが、それよりも人間性を重視しています。だからこそ、社員のエンゲージメントを上げていくことを目的としてリンクアンドモチベーションのモチベーションクラウドで、エンゲージメントを測定することにコツコツと取り組んでいます。昨年も2位で、今年も2位。次は1位を取りたいと思っております。まだまだ改善すべきところはたくさんありますので、向上心を忘れず社員一丸となってエンゲージメント向上に取り組んでまいります。
(株式会社ノースサンド 代表取締役  前田 知紘様)

[中堅・成長ベンチャー部門 第3位]株式会社ジリオン

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取り組み

事業も組織もさらなる強化に向けて動こうとしていた2020年春、新型コロナウイルスの影響が飲食業界を襲いました。緊急事態宣言の発令に伴い、休業や時短営業を余儀なくされる店舗ばかりとなり、事業も組織も苦しい局面を迎えました。しかし、事業面が危機的な状況だからこそと、組織づくりに向き合うことから逃げませんでした。エンゲージメント改善の推進者やリーダー、店長をはじめとして、現場が主体となり、店舗の改善を愚直に推進してきました。その結果、エンゲージメントスコアはコロナ禍にも関わらず、4年間で約14pt上昇。店舗ごとの改善も進み、今ではほとんどの店舗がAAAとなりました。さらには、「エンゲージメント向上に関わりたい」と主体的に名乗りを上げる若手社員も現れました。事業面においても、2021年秋には新業態や新店舗を複数開店。今後は社員の働き方の多様性に合わせて、新しい事業の展開も見据えています。

コメント

「好きなことを仕事にして生きていく」「好きなことで楽しく人生を生きていきたい」そういった夢を持っている人間たちが飲食業界にたくさんいます。これからもスタッフたち、仲間たちが夢を実現できる会社にしていきたいと思っています。私たちは飲食店をさまざまな街に出店していますが、「街のエナジースタンド」をコンセプトに、お客様の「明日への活力」というエナジー、「街の魅力になる」というエナジー、スタッフたちの夢が実現できるようサポートをしていくなかで「市場価値の高い能力」という力のエナジー、この3つのエナジーを提供していく「エナジースタンド」をこれからも変わらずに愚直に作り続けていきたいと思っています。また、この賞に恥じないよう飲食業界であってもスタッフのためにESに目を向けて素晴らしい組織づくりをしていくことによって、飲食業界で働きたいという人が増えていくこと、素晴らしいお店が出来上がること、日本の大切な食文化に貢献していくことを目指してこれからもやっていきます。
(株式会社ジリオン 代表取締役 吉田 裕司様)

「エンゲージメントスコア」とは

「従業員エンゲージメント調査」の結果を基に判定される組織のエンゲージメント指数のことです。ESは「組織への期待」「組織への満足」「その一致度合」などから総合的に算出され、スコアに応じてAAA~DDの11段階で判定されます。

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リンクアンドモチベーショングループの概要

・代表取締役会長:小笹 芳央
・資本金:13億8,061万円
・証券コード:2170(東証プライム)
・本社:東京都中央区銀座4-12-15 歌舞伎座タワー15階
・創業:2000年4月
・事業内容
  組織開発ディビジョン(コンサル・クラウド事業、IR支援事業)
  個人開発ディビジョン(キャリアスクール事業、学習塾事業)
  マッチングディビジョン(人材紹介事業、ALT配置事業)
  ベンチャー・インキュベーション

編集部注:この記事はリンクアンドモチベーション社から提供の寄稿レポートです。

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