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「コレカラ会議」開催レポート Vol.2


「ディグるキャリア」の越境事例 「社会人インターンシップ」での出会いから発展し、転職を実現

2022.03.04

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雇用領域から見える新たな兆し「ディグるキャリア」をテーマに、昨年12月に開催した「コレカラ会議」(主催:リクルート)の様子を紹介するレポート記事の第2回。

画像:講演する式会社リクルートHRエージェントDivisionビジネスグロース部 サンカクグループの古賀敏幹氏(コレカラ会議)今回は、リクルートHRエージェントDivisionビジネスグロース部 サンカクグループの古賀敏幹【写真】が話した、「社会人インターンシップ」を通じてキャリアをディグった結果、転職を実現した方の事例について紹介します。

参考:vol.1「ディグるキャリア」で越境転職が加速。お試し機会・新しいモノサシ・リスキリング採用で異能人材を獲得

コレカラ会議:コロナ禍で、働く個人のキャリア観と企業を取り巻く環境が、大きな変化を遂げている中、リクルートでは、一人ひとりが輝く豊かな世界の実現を目指し、「コレカラ会議」という場を通じて、未来に向けた提言を行っています。
詳細:https://www.recruit.co.jp/talks/recruit_voice/korekara/

編集部注:この記事はリクルート社から提供の寄稿レポートです。

目次
  1. 「ディグる(Digる)」とは
  2. キャリアをディグる手段の一つ――「お試し機会」の活用
  3. 社会人インターンシップを経て、異業種への転職を実現した事例
    <ケース―1>総合印刷会社の営業からデジタルマーケティングコンサルタントへ
    「ディグるキャリア」を加速させる、雇用市場の3つの変容

「ディグる(Digる)」とは

「ディグる(Digる)」とは、掘り起こす・宝物を掘り当てることを意味します。
働く個人が自身の経験やスキル、感情を深く掘り起こすことで、心から夢中になれる新たな領域、新たなキャリアに挑戦する――そんな潮流をとらえています。

第1回でお伝えしたとおり、近年、キャリア採用市場においては「異業種×異職種」へ「越境転職」する割合が増加しています。

働く個人は、本当にやりたいことを求めて、あるいはスキルのアップデートを図るため、異領域へ目を向けています。
一方、企業側は、ビジネスモデルの変革、新たな市場の開拓、新たなサービスへの転換に取り組むにあたり、自社にはいない「異能人材」の獲得に動いています。

個人も企業も、キャリアをディグることで再成長を目指すにあたり、私たちが注目する手段は3つ。「お試し機会」「新しいモノサシ」「リスキリング採用」です。
今回は「お試し機会」にフォーカスしてお伝えします。

キャリアをディグる手段の一つ――「お試し機会」の活用

「お試し機会」とは、在籍中の企業を辞めることなく、社外活動で興味のあるビジネス領域に触れることでキャリアをディグる機会を指します。
リクルートでは、キャリアアップのための社外活動を支援するサービス『サンカク』にて「社会人インターンシップ」および、地方企業と都市部のビジネスパーソンが協業する『ふるさと副業』を展開し、「お試し機会」を提供しています。
サンカクhttps://sankak.jp/

サンカクの社会人インターンシップは、大手企業からベンチャー企業まで、さまざまな企業が事業課題や新規事業開発などに関するテーマを掲げ、それらに興味を持った参加者がディスカッションを重ねてアイデアや解決策を提示していくものです。
主な形式は、1日のワークショップ。ディスカッション参加者には、参加後に企業から副業や入社のオファーが寄せられることもあります。

企業側としては、さまざまな業種・職種の方々にディスカッションに参加してもらうことで、新たな視点や知見を取り入れたい、自社が求める人材に出会いたい……という意図があります。
社会人インターンシップイベントを実施する企業は、この6年で8倍に増加しました。

一方、ビジネスパーソンの参加目的は「自身の経験・スキルが社外でも通用するかどうか腕試しをしてみたい」「興味がある企業や領域の仕事を体験してみたい」など。

2020年1月~2021年10月の約2年間、社会人インターンシップに参加した約2000名弱の方へのアンケートによると、「募集テーマについて経験・知見がなかった」と回答した方が56%に達しています。
つまり、半数以上の方が、社会人インターンシップを利用して未経験の領域にチャレンジしているのです。

画像:「コレカラ会議」開催レポートVol.2より

社会人インターンシップを経て、異業種への転職を実現した事例

社会人インターンシップに参加して、興味ある領域の「お試し」をした結果、その会社への転職につながった方の事例を2つご紹介します。いずれも異業種からのキャリアチェンジとなった事例です。

「お試し機会」を提供したのは、株式会社電通デジタル。国内最大級のデジタルマーケティング会社です。企業のデジタルマーケティングに関し、上流の戦略コンサルティングから具体的な施策の実施まで一気通貫で支援。事業を拡大していくにあたって一緒に働く仲間を探しており、社会人インターンシップを活用しました。

<ケース―1>総合印刷会社の営業からデジタルマーケティングコンサルタントへ

画像:「コレカラ会議」開催レポートVol.2より

内山さん(20代後半)は、総合印刷会社のソリューション営業。企業の販促物制作支援、Webサイト運用・リニューアル支援を経て、地方自治体の事業支援をPM/PMOとして手がけていました。
「ビジネスのフレームワークを習得したい」と考え、土日の休日を使って電通デジタルの社会人インターンシップに参加。「エネルギー企業のDXを推進せよ!」というテーマに取り組みました。
デジタルマーケティングに関しては、少し携わった程度の「微経験」だった内山さんですが、ディスカッションの場では「意見をまとめる力」「的確なコミュニケーション力」を発揮されました。

内山さんが社会人インターンシップに参加した目的は、「自己成長のため」であり、転職を考えてはいませんでした。しかし、電通デジタルの社員の方から、「積極性・課題解決力がある」とフィードバックを受けたことが自信につながったそうです。「この環境なら自身をさらに成長させるのではないか」と期待し、電通デジタルへの転職を決意されたのです。

現在は金融業界のデジタルマーケティング基盤整備プロジェクト・WebサイトリニューアルプロジェクトにPMOとして参画。入社後の感想をお聞きすると、「念願だったコンサルティングのフレームワークを習得できていて、成長を感じられるのがうれしい」「社会に向けて、しっかり価値を創出していきたい」とのことでした。

<ケース―2>旅行代理店の営業・UI/IX担当からデジタルマーケティングコンサルタントへ

画像:「コレカラ会議」開催レポートVol.2より

旅行代理店に勤務していた恩田さん(20代後半)は、営業を経験後、自ら希望してUI/UX担当部署へ異動。アプリの開発や情報設計業務に携わっていました。
UI/UXの知見を磨きたいと考えていたとき、社会人インターンシップを知り、「さまざまな経験を持つ人との出会い」「他の会社を知る機会」に期待して、電通デジタルのプログラムに参加されました。

ディスカッションのテーマは「銀行をDXでアップデートせよ!デジタルを活用した顧客体験設計にサンカク!」。未知の領域だったので不安もあったそうです。しかし、電通デジタルの社員の方から「先の顧客満足まで見据えた上で、プロダクトデザインに落とし込む力がありますね」と言われ、自身の強みに気づいたそうです。
当初、転職は意識していなかった恩田さんですが、「旅行代理店で培ってきたスキルが他業界でも通用する」という手応えを得て、転職に至りました。

入社後は、通信業界・製薬業界などさまざまな業界のクライアントのUXデザイン支援を担当。クライアントの先にいるユーザーの視点、柔らかなコミュニケーション力、能動的な情報収集力を発揮して活躍されています。

今回、事例としてご紹介したお2人は、「お試し機会」の活用によって、未知の領域のプロフェッショナルから自身で気づいていなかった能力・強みをフィードバックしてもらいへ、それが自信につながりました。まさに、「キャリアをディグる」経験が、新たなチャレンジにつながったのです。

人材獲得を目指す企業としては、何らかの形で「お試し機会」を提供することで、幅広い人材と出会える可能性が高まるといえるでしょう。

【画像はセミナー資料より】

話者プロフィール

画像:古賀敏幹(こが・としき) 株式会社リクルート Division統括本部 HR本部 HRエージェントDivision  ビジネスグロース部 サンカクグループ古賀 敏幹(こが・としき)
株式会社リクルート
Division統括本部 HR本部 HRエージェントDivision
ビジネスグロース部 サンカクグループ

新卒で大手電機メーカーにソフトウェアエンジニアとして就職。新規事業開発を担当後、『サンカク』立ち上げのタイミングでリクルートに転職、サンカクのプロダクトおよび事業開発を担当。「社会人のインターンシップ」「ふるさと副業」の立ち上げなど、社会人の社外活動を支援することを主軸に、企業の経営支援や採用ブランディングの支援を行っている。
———————————————————–
リクルートは、一人ひとりが自分に素直に、本当に夢中になれる時、よりよい未来を生み出すという世界観の元、一人ひとりが輝く豊かな世界の実現を目指しています。
次回は、「新しいモノサシ」について、働く個人がどのように自分自身をディグり、本当に夢中になれる道を見つけてキャリアチェンジを叶えたのか、具体的な事例をご紹介してまいります。

>>>「コレカラ会議」開催レポート Vol.3 「ディグるキャリア」の効果事例 新たなモノサシに着目。「微経験」を活かして異業種・異職種へ

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リクルートは「コロナ禍以降の企業と働く個人の関係性」をテーマとするオンラインセミナーを開催。リクルートHR統括編集長・藤井薫が基調講演を行ったほか、「個が活きる」職場づくりに成功している2社の事例を紹介しました。
【おすすめポイント】
・「ライフに寄り添う」企業が選ばれる時代へ
・業務改革により、多様な人材が活躍できるように――事例
・テレワークの活用により生産性が向上。女性の離職率も低下
【株式会社リクルート】

「ディグる」キャリア・強み・志向を生かして異業界へ転職

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リクルートが発行するプレスレター『ミラキャリ通信』から、「掘り起こす」「宝を掘り当てる」を指す「ディグる(Digる)」をキーワードに、『サンカク』で発見した自身の強みや志向をもとに転職する人々にフォーカス。実際に転職した人へのインタビューを掲載したレポートを紹介する。
>>詳細をチェックする【株式会社リクルート】

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