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jMatsuzakiの「自己啓発書評」


今さら聞けない、ビジネス書のベストセラー「7つの習慣」とは?

2015.07.03

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今日はこれから紹介する書籍の引用からはじめましょう。

”梯子をかけ間違えていたら、一段登るごとに間違った場所に早く近づいていくだけである。”

By.7つの習慣

今日あなたにご紹介したい一冊がこの『7つの習慣』です。本書は1996年に日本語版が発売されて以来(原著は1989年)、多くの人に愛されているビジネス書界に輝く金字塔ともいえる存在です。44ヶ国語に翻訳され、日本国内だけでも200万部以上売れているそうです(2015年5月現在)。

かれこれ25年以上前の本となりますが、内容はいま読んでもまったく色褪せません。それどころか、まさにいま必要とされている一冊だと感じます。

今日はこのビジネス書といえばこの一冊、『7つの習慣』についてご紹介します。最後にはオススメの関連書籍も紹介しますので、すでに7つの習慣は読んだという場合も参考にしてみてください。

目次
  1. 個人と組織の効果性を高めてくれる7つの習慣とは?
  2. 7つの習慣を1つ1つ解説していきます
  3. 第1~第3の習慣:私的成功
  4. 第4~第6の習慣:公的成功
  5. 第7の習慣:再新再生
  6. 7つの習慣のオススメ関連書籍はこれ!

個人と組織の効果性を高めてくれる7つの習慣とは?

『7つの習慣』

7つの習慣では第1から第7まで、効果性を高める習慣を文字通り7つ教えてくれます。本書が「習慣」となっているのは、一夜漬けでは個人として組織としても大きな変革は起こせないからです。しかし、習慣を見なおせば根っこから変革していけます。

7つの習慣の本編では、はじめに「インサイド・アウト」という考え方の大切さが説かれます。インサイド(内)からアウト(外)に働きかけるという考え方です。これは自分が変わることによって世界が変えられるということを表しています。

その反対はアウトサイド・インという考え方になります。つまりアウトサイド(外)からイン(内)に働きかけるということです。これは、環境や遺伝といった外的要因によって自己が決定づけられるという受動的な考え方です。7つの習慣ではこれを明確に否定してくれます。

人は誰もが自分の意志によって変化することができ、それによって人に影響を与えられます。習慣を変えて、自分の中から外に影響力を発揮することで、世界をより良い方向に変えていけるということです。これを実現するために7つの習慣があります。

7つの習慣を1つ1つ解説していきます

7つの習慣では、以下の効果性を高める7つの習慣が1つ1つ解説されていきます。

私的成功

  • 第1の習慣 主体的である
  • 第2の習慣 終わりを思い描くことから始める
  • 第3の習慣 最優先事項を優先する

公的成功

  • 第4の習慣 Win-Winを考える
  • 第5の習慣 まず理解に徹し、そして理解される
  • 第6の習慣 シナジーを創り出す

再新再生

  • 第7の習慣 刃を研ぐ

それぞれの習慣の順番にも意味があります。数字の順番に実践していくことで、正しい順序で7つの習慣を会得できるようになっています。

また、第1~第7までの習慣は大きく3つのパートに分類されています。第1~第3が「私的成功」。第4~第6が「公的成功」。第7が「再新再生」です。それぞれ簡単に解説していきましょう。

第1~第3の習慣:私的成功

第1~第3の習慣はまとめて「私的成功」と表現されています。これはこの後にくる公的成功に先立つものとされています。公的成功(組織の中や社会の中での成功)には、私的成功(優れた人格を育むこと)がまずもって重要なのです。

それでは私的成功の3つの習慣を見てみましょう。

第1の習慣は「主体的である」です。主体的であるとは、端的にいえば刺激に対する反応を自分の意志で選択する習慣です。嫌なことがあったら落ち込んだり怒り狂ったりと反応的になるのではなく、自分で望ましい反応を選択できる状態です。

第2の習慣は「終わりを思い描くことから始める」です。これは自分の中にあるミッションを明確にしようとする習慣です。自らのうちに眠るミッションを文章化し、個人的な憲法のように機能させます。このミッションを文章化したものを「ミッションステートメント」といいます。第2の習慣は、梯子を登りはじめる前に、梯子をかける位置を見極める習慣なのです。

第3の習慣は「最優先事項を優先する」です。これは惰性や怠惰、人からの雑多な依頼に流されることなく、自分にとって重要なことがらをきちんと最優先事項として扱う習慣です。

最優先事項を優先して自分の時間の使い方を見直せば、1段1段着実に梯子を上っていけます。

第4~第6の習慣:公的成功

第4~第6の習慣はまとめて「公的成功」と表現されています。これは私的成功を土台とし、組織や社会における成功に導いてくれるものです。簡単にいえば人との付き合い方に関する習慣です。

それでは公的成功の3つの習慣を見てみましょう。

第4の習慣は「Win-Winを考える」です。「Win-Win」という用語は今やビジネスの世界では知らぬ者はいない用語になっていますが、実はWin-Winという用語は7つの習慣のこの第4の習慣から生まれた用語です。競争して相手を負かせるのではなく、相手と一緒に勝つWin-Winの関係をめざすのがこの習慣です。

第5の習慣は「まず理解に徹し、そして理解される」です。これはWin-Winを実現するために重要な習慣です。自分の主張を一方的にぶつけようとするのではなく、相手を理解したうえで主張を組み立てること。これが「まず理解に徹し、そして理解される」です。

第6の習慣は「シナジーを創り出す」です。シナジーとは相乗効果のことです。自分の案(第一の案)ではなく、相手の案(第二の案)でもなく、私たちの案(第三の案)を生み出して実現していくのがこの習慣です。これによって一人ではとても成し得なかったこと、一人では思いつきもしなかったことが実現できるようになるのです。

第7の習慣:再新再生

最後は再新再生の習慣です。第7の習慣である「刃を研ぐ」がこれに該当します。

第7の習慣は、これまで解説してきた第1~第3の習慣にあたる私的成功と、第4~第6の習慣にあたる公的成功を、習慣として継続的に実行に移していくチューニングを行う習慣です。

そのために肉体、精神、知性、情緒の4つの側面の刃をバランス良く研ぐことが必要とされます。

7つの習慣のオススメ関連書籍はこれ!

今日紹介した7つの習慣には、それをベースとした様々な関連書籍も発売されています。7つの習慣だけでなく、関連書籍を読めば7つの習慣をより深いレベルで身につけられるでしょう。

いくつも種類があるので、ここでは私がオススメの関連書籍を紹介していきます。7つの習慣を読み終えたあとに、ぜひ手にとってみてください。

『7つの習慣』
完訳 7つの習慣 人格主義の回復(スティーブン・R・コヴィー/キングベアー出版)
まずは『7つの習慣』そのものを紹介しておきます。日本語版は新版と旧版で2種類あるのですが、これから買うのであれば新版である『完訳 7つの習慣 人格主義の回復』を選ぶと良いでしょう。Kindle版もあります。
『第8の習慣「効果」から「偉大」へ』
第8の習慣 「効果」から「偉大」へ(スティーブン・R・コヴィー/キングベアー出版)
次にオススメしたいのが7つの習慣の次作とも言える『第8の習慣「効果」から「偉大」へ』です。7つの習慣の考えをベースにしながらさらに厚みを加え、個人と組織の生き方について考えさせてくれます。
『7つの習慣 最優先事項―「人生の選択」と時間の原則』
7つの習慣 最優先事項―「人生の選択」と時間の原則(スティーブン・R・コヴィー/キングベアー出版)
7つの習慣の中でも特に第2と第3の習慣にフォーカスをあてて、個人の生産性を高める方法を教えてくれる『7つの習慣 最優先事項―「人生の選択」と時間の原則』もオススメです。個人の時間管理について具体的な実践方法まで教えてくれます。
『第3の案 成功者の選択』
第3の案 成功者の選択(スティーブン・R・コヴィー/キングベアー出版)
7つの習慣の中でも第4、第5、第6にフォーカスをあてて、チームの効果性を高める方法を教えてくれる『第3の案 成功者の選択』もオススメです。
『まんがでわかる 7つの習慣』
まんがでわかる 7つの習慣(フランクリン・コヴィー・ジャパン監修/宝島社)
最後に7つの習慣の漫画版である『まんがでわかる 7つの習慣』もご紹介しておきます。原著を読むのはハードルが高いと感じるなら、この漫画版から入るのもオススメです。漫画なので子供にもすすめられます。現時点で第四弾まで発売されています。

今日は7つの習慣の内容と、その関連書籍について紹介しました。気になったものがあれば、ぜひ1冊でも2冊でも書店やインターネット等で探してみてください。
貴下の従順なる下僕 松崎より

執筆者紹介

松崎純一(jMatsuzaki) IT系専門学校を卒業後、システム屋として6年半の会社員生活を経て独立。 ブログ「jMatsuzaki」を通して、小学生の頃からの夢であった音楽家へ至るまでの全プロセスを公開することで、のっぴきならない現実を乗り越えて、諦めきれない夢に向かう生き方を伝えている。 2015年からはjMatsuzaki名義でバンド活動を開始。 ブログ:jMatsuzaki(http://jmatsuzaki.com/

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