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【令和2年「雇用動向調査」】入職率、離職率ともに低下。9年ぶりの離職超過に

2021.09.06

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厚生労働省は8月31日、令和2年「雇用動向調査」の結果を発表した。
発表によると、およそ令和2年1年間の入職者数は710万3千人、離職者数は727万2千人で、離職者が入職者を16万8千人上回った。常用労働者数に対する入職者数の割合を示す入職率は13.9%(前年比べてマイナス2.8ポイント)、離職率14.2%(前年比マイナス1.4)と、ともに前年比を下回った。また、入職率から離職率を引いた超過率はマイナス0.3ポイントで、9年ぶりの離職超過だった。以下、報道発表資料より抜粋して紹介。

詳細:「令和2年雇用動向調査結果の概況」[PDF:1,077KB]

令和2年「雇用動向調査」の調査結果

厚生労働省では、このたび、令和2年「雇用動向調査」の結果を取りまとめましたので、公表します。
「雇用動向調査」は、全国の主要産業の事業所における入職者数・離職者数、入職者・離職者の性・年齢階級、離職理由等の状況を明らかにすることを目的に、上半期と下半期の年2回実施しており、今回の結果は、この2回の調査結果を合算し年計として取りまとめたものです。
この調査は、5人以上の常用労働者を雇用する事業所から15,184事業所を抽出して行い、9,032事業所(上半期)と8,841事業所(下半期)から有効回答を得ました。なお、回答を得た事業所の入職者52,481人(上半期と下半期の計)、離職者63,795人(上半期と下半期の計)についても集計しています。

【調査結果のポイント】

(1)入職率、離職率及び入職超過率(別添P6参照)
入職率 13.9%(前年と比べて2.8ポイント低下)
離職率 14.2%(前年と比べて1.4ポイント低下)
入職超過率 -0.3ポイント(9年ぶりの離職超過)
(2)就業形態別入職率及び離職率(別添P6参照)
一般労働者:入職率10.7%、離職率10.7%
(前年と比べて入職率1.2ポイント低下、離職率0.7ポイント低下)
パートタイム労働者:入職率22.2%、離職率23.3%
(前年と比べて入職率7.0ポイント低下、離職率3.1ポイント低下)
(3)産業別入職率及び離職率(別添P12参照)
宿泊業,飲食サービス業:入職率26.3%、離職率26.9%で離職超過
(前年と比べて入職率10.0ポイント低下、離職率6.7ポイント低下)
生活関連サービス業,娯楽業:入職率15.8%、離職率18.4%で離職超過
(前年と比べて入職率8.8ポイント低下、離職率2.1ポイント低下)

詳細は「令和2年雇用動向調査結果の概況」をご覧ください。

1 入職と離職の推移

(1)令和2年の入職と離職

令和2年1年間の入職者数は7,103.4千人、離職者数は7,272.1千人で、離職者が入職者を168.7千人上回っている。
就業形態別にみると、一般労働者は、入職者数3,914.4千人、離職者数3,928.4千人で、離職者が入職者を14.0千人上回っている。パートタイム労働者は、入職者数3,189.0千人、離職者数3,343.7千人で、離職者が入職者を154.7千人上回っている。
年初の常用労働者数に対する割合である入職率、離職率をみると、入職率は13.9%、離職率は14.2で、入職超過率は0.3ポイントと離職超過となった 。
前年と比べると、入職率が2.8ポイント、離職率が1.4ポイントそれぞれ低下している。
性別にみると、男性の入職率が12.2%、離職率が12.8%、女性の入職率と離職率はともに15.9%、就業形態別にみると、一般労働者の入職率と離職率はともに10.7%、パートタイム労働者の入職率が22.2%、離職率が23.3%で、同率もしくは離職超過となっている。
前年と比べると、男女ともに入職率、離職率は低下した。また、一般労働者、パートタイム労働者ともに入職率、離職率は低下した。(表1、図1-1、図1-2、図1-3、図1-4、付属統計表1-1、1-2)

表1 令和2年の常用労働者の動き

画像:令和2年「雇用動向調査」の調査結果を(厚生労働省)

図1-1 入職率・離職率の推移

画像:令和2年「雇用動向調査」の調査結果を(厚生労働省)

図1-3 性別入職率・離職率の推移

画像:令和2年「雇用動向調査」の調査結果を(厚生労働省)

図1-4 就業形態別入職率・離職率の推移

画像:令和2年「雇用動向調査」の調査結果を(厚生労働省)

【調査概要】

調査方法:抽出調査
調査対象:15,184事業所
有効回答数:9,032事業所(上半期)、8,841事業所(下半期)
調査期間:令和2年6月18日~令和2年8月26日(上半期)
     令和2年12月11日~令和3年2月26日(下半期)

そのほかの調査結果は、「令和2年雇用動向調査結果の概況」で紹介している。

結果の概要
1 入職と離職の推移 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 6ページ
2 産業別の入職と離職 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 11ページ
3 性、年齢階級別の入職と離職 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 13ページ
4 転職入職者の状況 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 15ページ
5 離職理由別離職の状況‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 18ページ
6 付属統計表 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 20ページ

【報道発表資料「令和2年『雇用動向調査』の調査結果を公表します」より|厚生労働省・2021年8月31日】

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