株式会社MyRefer
【コロナ禍のリファラル採用調査】コロナ禍での採用課題を背景に4割の企業がリファラル採用の活用を検討
2021.07.26
オンライン選考の人材見極め、エージェント・スカウトでの人材発見の難しさなどを受け、社員を通じたリファラル採用への期待が高まる
MyRefer(東京・中央)は7月21日、従業員数500名以上の会社の人事・経営者188名、リファラル採用制度のある会社の従業員500名から回答を得た「コロナ禍の採用に関する調査」「リファラル採用リクルーター実態調査」の結果を発表した。
調査結果によると、コロナ禍でオンライン選考での人材の見極めの難しさ、エージェントやスカウトで求める人材が見つからないなどの課題があるなか、4割の企業がリファラル採用を活用・検討していることが分かった。
また、3割の人が実際に知人・友人に自分の会社を紹介したことがあると回答したものの、知人・友人に自社で働く魅力を伝えることは半数の人が「苦手」と答え、「人事制度やキャリアパス」、「周りの社員の入社理由ややりがい」などの情報がそろっていると、伝えやすいということが分かった。リリースより。
関連記事:【コロナ禍の転職】8割が転職を考えながらも、実際に転職したのは1割。転職を考えた人の5割以上が「会社や事業の将来性に不安を感じたため」
調査結果概要
- コロナ禍の採用課題は、 「オンライン選考の見極め」や「求める人材が見つからないこと」
- 4割の企業がリファラル採用を活用・検討し、「社員からのリアルな情報伝達」、「マッチした人の紹介」に期待
- リファラル採用への取り組みについて、3割が「人事評価制度」、2割が「マネジメント要件」に入れる
- リファラル採用をしたことがある社員は3割
- 半数の社員が自社で働く魅力を伝えることが苦手。魅力を伝える上で「キャリアパス」や「周りの社員のやりがい」が知りたい
- 紹介する上で「フォローが面倒」や「決まずさ」、「採用責任を負いたくない」という手間や不安がハードルに
解説
コロナ禍において、企業を成長させる即戦力人材の採用が急務となっています。しかし、オフラインでの採用活動が制限されている企業が多く、「オンライン選考での見極め」や「求める人材が見つからないこと」が課題となっていることが分かりました。そんななか、コロナ禍の採用に4割の企業がリファラル採用を活用・検討していると回答しています。オンラインでリアルな情報を伝えにくい今、社員を通じたリアルな情報伝達やマッチした人材の紹介を期待しています。そのようなリファラルリクルーターの役割を果たした社員に対しては、インセンティブの付与だけでなく、人事評価やマネジメント要件として評価している企業が多くあります。
一方で、実際にリファラル採用をしたことがあるのは3割です。知人・友人に自社で働く魅力を伝えることが苦手、紹介へ手間や不安がハードルになっています。活躍するリファラルリクルーターを増やすためには、適切に自社を語る魅力を伝えるサポートや手間や不安を少なくする工夫が必要です。
1.コロナ禍の採用で「オンライン選考での見極め」(28.2%)や「求める人材が見つからないこと」(21.8%)が課題に
コロナ禍における採用課題として、「オンライン選考する中で人材の見極めが難しい」(28.2%)や「エージェントやスカウトで求める人材が見つからない」(21.8%)ことがあげられます。コロナ禍でリアルな情報を伝えることが難しい中、既存の採用手法のみではマッチした人材を採用できない課題があります。
2-1. コロナ禍の採用に4割の企業がリファラル採用を活用・検討している
コロナ禍の採用にリファラル採用を「活用している」(19.7%)、「検討している」(21.3%)と4割以上の企業がリファラル採用の活用・検討を進めています。
2-2. リファラル採用に期待することは「社員からのリアルな情報伝達」(50.6%)、「マッチした人の紹介」(49.4%)
リファラル採用を活用する上で期待することは、「社員がリアルな情報を伝えるため、安心して入社を決めてくれる」(50.6%)や「社員が自社の風土や仕事内容にマッチした人を紹介してくれる」(49.4%)となっています。コロナ禍でリアルな情報を伝えることが難しい中、自社をよく知る社員にマッチする人材を紹介してもらうことが企業の求める人材の獲得につながるでしょう。
3. リファラル採用への取り組みについて、「人事評価制度」(32.5%)、「マネジメント要件」(24.7%)に入れる
リファラル採用に取り組むリクルーターに対して「インセンティブを渡す」(42.9%)だけでなく、「人事評価制度に入れる」(32.5%)、「マネジメント要件に入れる」(24.7%)企業も増えています。企業成長の鍵を握る「人材の採用」に関わるリクルーターが評価されていることが分かります。
4. 実際に知人・友人に紹介したことがある人は3割
実際に知人・友人に紹介したことがある人は3割。人数別にみると、「1人紹介した」(14.6%)、「2~4人紹介した」(12.6%)、「5人以上紹介した」(2.0%)です。
5-1. 半数の人は「知人・友人に自社で働く魅力を伝えること」が苦手と回答
知人・友人に自社の魅力を伝えることが「得意」(14.6%)、「少し得意」(35.2%)、「少し苦手」(23.8%)、「苦手」(26.0%)となり、実は働く社員の半数は自社の魅力を伝えることが苦手だと回答しました。
5-2. 自社で働く魅力を伝える上で、「人事制度やキャリアパス」、「周りの社員の入社理由ややりがい」を知りたいと思っている
知人・友人へ自社で働く魅力を伝える上で、「人事制度やキャリアパスに関する情報」(38.0%)、「周りの社員の入社理由ややりがいを聞く機会」(34.6%)、「会社の経営や事業に関する情報」(29.6%)、「友人のキャリア相談に乗るための知識・スキル」(29.0%)を必要としています。
6. 紹介する上で「フォローが面倒」や「気まずさ」、「採用責任を負いたくない」という手間や不安がハードルに
実際に紹介する上では、「紹介したいと思う友人がいない」(32.2%)、「紹介したあとフォローすることが面倒」(28.5%)、「友人が落ちたら気まずい」(26.0%)、「採用の責任を負いたくない」(21.2%)がハードルになっています。紹介における手間や不安を減らす工夫が必要です。
株式会社MyRefer 代表取締役社長CEO 鈴木貴史 コメント
コロナ禍での企業成長のために、より自社にマッチした優秀な人材を獲得することが求められています。
オンラインでの情報が溢れる今、企業からの一方通行の情報流通では採用候補者に届かず、いかに“人とのつながり”から生々しい信頼できる情報を届けるかが重要になっています。
今回実施した調査では、コロナ禍の採用において見極めや出会いの減少が課題となっており、4割の企業がリファラル採用の活用・検討を進めていると分かりました。リアルな情報伝達がより難しくなっている今、リファラル採用リクルーターが会社と採用候補者をつなぐことが求められています。企業側はインセンティブの付与だけではなく、人事評価やマネジメント要件にも入れていると判明しました。
一方で、リファラル採用をしたことがあるのは3割にとどまります。半数は会社の魅力を伝えることが苦手であり、声をかける心理的・物理的ハードルがあることが現状です。これからの採用では、企業のみでなく、ビジネスパーソン個人が“採用力”を身に着けていくことが求められるでしょう。MyReferは、今後も企業と個人の本質的なマッチングと、リファラル採用リクルーターの活躍を支援し、つながりで日本のはたらくをアップデートしてまいります。
調査概要
1.コロナ禍の採用に関する調査
・調査期間:2021年5月25日~26日
・調査対象:従業員数500名以上の会社の人事・経営者
・有効回答数:188名
・調査方法:インターネット調査
・調査主体:株式会社MyRefer
2.リファラル採用リクルーター実態調査
・調査期間:2021年5月26日~31日
・調査対象:従業員数30名~1000名以上でリファラル採用制度がある会社の従業員
・有効回答数:500名
・調査方法:インターネット調査
・調査主体:株式会社MyRefer
※全調査結果は、以下のURLからご覧ください。
コロナ禍のリファラル採用における調査レポート
URL:https://i-myrefer.jp/corp/download/153/input
会社概要
社名:株式会社MyRefer
所在地:〒103-0016 東京都中央区日本橋小網町12-7 日本橋小網ビル4F
代表:代表取締役社長CEO 鈴木 貴史
創業:2015年4月1日
設立:2018年5月28日(※スピンオフにより独立)
資本金:8億6,750万4,198円(資本準備金含む)
会社HP: https://myrefer.co.jp
【プレスリリース「【コロナ禍のリファラル採用調査】コロナ禍での採用課題を背景に、企業の4割がリファラル採用の活用検討」より|株式会社MyRefer・2021年7月8日】
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