まとめ記事
人事のスキルアップにつながる 書籍の要約紹介「人事の10分読書」
2021.07.21
@人事が、本の要約サイト「フライヤー」とコラボし、人事のスキルアップにつながる書籍の要約をお届けする連載企画「人事の10分読書」の紹介記事をまとめました。各記事のレビューと要点を抜粋して紹介します。
リモートワーク時代に求められる上司のコミュニケーション力や、予算をかけずに最高の人材を採用する方法、リーダーシップ、エンゲージメント…と、人事担当者の業務に直結するものに限らず、人生100年時代時代を見据えたキャリアアップにつながるような書籍の要約記事を紹介してきました。
一度目にした方はもちろん、まだ目にしていない方も「10分からはじめられるスキルアップ」を試してみませんか?【記事公開:2021年7月21、最終更新:2021年8月18日】
vol.1『できる上司は会話が9割』
「困った部下」が戦力に代わる、コーチングのスゴ技
コーチングのプロが説く「部下の能力の引き出し方」が、ケース別で紹介されている。「会話」に焦点が当てられ、上司がどんな関わり方をすれば部下をうまく育てられるかが、わかりやすく解説されている。それぞれの職務能力や思考、業務の違いを考慮しながら「個別化された会話」を進めることで、部下はチームの戦力へと育っていくという。
本書のテーマは「会話」であるが、「黙っている」や「ただ聞く」という、あえて話さないスキルも登場する。上司の「指導力」は、アグレッシブに指示したり相手を説得したりするだけではない。部下に寄り添い、その成長を「待つ」姿勢も、リーダーシップの一つの形であることを本書は教えてくれる。「部下」に悩むすべての「上司」必読の一冊である。
『できる上司は会話が9割』の要点
- 上司は、部下から「どうしたらいいかわかりません」と言われても、答えを出してはいけない。「復唱」と「合いの手」を使い、「自分から動く部下」を育てよう。
- 「1on1ミーティング」では、部下の話にじっくり耳を傾けよう。口を挟みたくなったら、無になってみることだ。丁寧な傾聴が、上司への信頼を生み出す。
- 部下の「やる気スイッチ」を入れるのは上司の仕事だ。そのためには、部下一人ひとりの価値観を探る必要がある
記事はこちら>>> 人事の10分読書vol.1『できる上司は会話が9割』
vol.2『予算ゼロでも最高の人材が採れる まちがえない採用』
お金をかければかけるほど、マッチする人材は採れなくなる!
本書の著者は、ITベンチャー企業でエンジニアの採用を「ひとり」で担当し、約1年半で68名ものエンジニアを採用した実績を持つ。しかもその時の一人当たり採用単価は、たったの3万9725円だったという。その結果、ついたあだ名が「採用モンスター」である。
本書はそんな採用モンスターと呼ばれた著者が、破格の採用単価を実現した「SNSを活用した採用」を筆頭に、人事という仕事への向き合い方・面接時のポイントを含めて、「採用」に関するノウハウを濃縮したものだ。人事は会社の「ど真ん中の仕事」。だが効率を求めてお金をかければかけるほど、採用からは遠のくと釘を刺す。SNSを活用し、コストを抑えた採用を行いたいと考える人事担当者はもちろん、社員のエンゲージメントを高めたい経営者、人事と一緒に組織活性化を目指すビジネスパーソンにも、ぜひ手に取っていただきたい一冊だ。
『予算ゼロでも最高の人材が採れる まちがえない採用』の要点
- 人事は会社の「人」にまつわることの全責任を負うポジションであり、泥臭く誠実に取り組むべき仕事である。
- 採用は会社全体を巻き込んで土台をつくった後に、(1)採用戦略、(2)ペルソナ、(3)求人手法の選択という順で設計していく。
- イケてる採用を促進するためには、Twitterの拡散力、YouTubeのフィルタリング、社内リファラルをフル活用するべきだ。
- 「面接時の面接官の印象」は、入社理由ランキングでも第4位になるほど、応募者の入社を左右する。きちんと面接時のポイントを押さえよう。
記事はこちら>>> 人事の10分読書vol.2『予算ゼロでも最高の人材が採れる まちがえない採用』
vol.3『リーダーを目指す人の心得 文庫版』
リーダーを目指す人の心得
本書は、コリン・パウエル元国務長官が自身の経験談から導き出した仕事術と人生論をまとめあげた、世界的ロングセラーを文庫化したものだ。菅義偉総理の愛読書として、いま注目を集めている一冊である。
35年間の陸軍で異例の出世を遂げ、米陸軍総軍司令官、国家安全保障問題担当大統領補佐官などの数々の重職をこなし、ブッシュ政権時代には国務長官を務めた真のリーダーたる人物。しかしパウエル氏には、えらぶったところや、上から物をいうようなところがまったくない。米国務長官を務めた人物の経験談には、リーダーシップやマネジメントの要諦が詰まっている。それでいて、堅苦しい表現はなく、気軽に読める。パウエル氏の様々な逸話やエピソードは、読み物としても実に面白い。読者は読み進めるにつれ自分の働き方や生き方についておのずと振り返ることになるだろう。すべてのビジネスパーソンにとって得るところの大きい一冊だ。
『リーダーを目指す人の心得』文庫版の要点
- 怒りや恐怖に自分をコントロールさせてはいけない。楽観的な姿勢を保つことで、大抵の問題は解決に向かう。
- どんなときも的確に状況を判断できるよう、常に冷静沈着でいることが重要である。
- よい組織の土台には信頼関係がある。まず部下を信頼すれば、部下は信頼を返してくれる。
- 「代えのきかない人物」を作ってはならない。何かあったときにいつでも交代できる人員を用意しておくべきだ。また自分自身も去り際を心得なければならない。
記事はこちら>>> 人事の10分読書vol.3『リーダーを目指す人の心得 文庫版』
vol.4『「すぐやる人」と「やれない人」の習慣』
いつの間にか「すぐやる人」になる行動習慣
仕事ができる人は「すぐやる人」、そんなのは百も承知。
でも自分は気合いも意志も弱い、「すぐやれない」側の人間なのだ――。
そんな自己嫌悪に陥っているあなたへ、自然と「すぐやれてしまう」ようになる方法を解説する。
今すぐ、「すぐやる人」に仲間入りしよう。
『「すぐやる人」と「やれない人」の習慣』の要点
- 「すぐやる人」は自分をラクに動かす方法を知っている。自分を無理に動かそうとするのではなく、自然と行動できるような習慣を身につけよう。
- 「やりたい!」と思った瞬間がモチベーションのピークだ。モチベーションの鮮度を保つためには、まず小さく行動してみるのが効果的だ。
- アポを取るには、相手に日程の候補を三択で提示するとよい。多すぎず少なすぎない選択肢を出すことで、相手のアクションを促せる。
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vol.5『組織の未来はエンゲージメントで決まる』
働きがいも、生産性も、すべての鍵がここにある。
アップルやスターバックス、ナイキ。こうした優良企業が、こぞってエンゲージメントを重視するのにはワケがある。エンゲージメントが高い組織は、収益性も生産性も高く、離職率が低い。さらには質の高いサービスが提供でき、イノベーションにも強い。いいことづくめではないか! 日本でもIT企業を中心に、エンゲージメントを経営指標として採用しているという。その代表格と呼べるHRテック企業アトラエ代表取締役と、グロービス経営大学院の人気講師。両氏が組織・チームづくりの新常識を語り尽くしてくれるのが本書の魅力だ。
ティール組織やホラクラシー組織といった言葉が一人歩きし、その本質が曖昧になりつつある昨今、本書は、ビジョン達成に向けて邁進できる組織づくりの原点に立ち返らせてくれる。経営層、マネジメント層はもちろん、チームの運営に関わるすべての人に役立つインサイトが詰まっている。とりわけ個人や組織が転換期を迎えるときにこそ、エンゲージメントの効果を実感できるのではないだろうか。
『組織の未来はエンゲージメントで決まる』の要点
- エンゲージメントを高めれば、人が生き生きと働いて本領を発揮し、成果を上げる組織をつくることが可能となる。
- エンゲージメントは企業の業績に直結する。また、従業員のエンゲージメントが高まると、顧客の満足度も高まることが実証されている。このような理由から、会社の経営指標としてエンゲージメントを採用する企業が世界中で増えつつある。
- エンゲージメントを高めるには、自社のエンゲージメントの「見える化」が必要だ。改善点を探るには9つのキードライバーの測定が有効となる。
記事はこちら>>> 人事の10分読書vol.5『組織の未来はエンゲージメントで決まる』
vol.6『採用ファースト経営』
中小企業の加速度的成長を可能にする 超攻撃的「人財ファースト戦略」の実践方法を紹介
人手不足」と言われて久しい。特に中小企業においては、「募集をかけても正社員もパート従業員も集まらない」「新卒なんてもう何年も採用できていない」という声も耳にする。市場縮小、グローバル化など外部環境の変化の速さもあり、次の一手をどのように打つべきか迷ううちに時間ばかり過ぎているという経営者も多いだろう。
本書は、そのような諦めにも似た“採用への思い込み”を覆すような驚きの超攻撃的戦略を授けてくれる。成長志向の中小企業にとって、会社の成長は社員一人ひとりの成長と貢献にかかっている。だからこそ10年後を見据えたローリスク・ハイリターン投資として、本書に書かれている戦略は悩める経営者に大きなヒントを与えてくれるだろう。
とはいえ、「中小企業に新卒が来てくれるわけがない」と思い込んでいる方も多いだろう。そんな方にこそ、ぜひ本書を読んでほしい。新卒採用のバイブルといってもいいほど、具体的で、すぐに実行に移せる戦略が紹介されている一冊である。
『採用ファースト経営』の要点
- 採用ファースト経営とは、「新卒大量採用」「早期育成」「定着化」を3本の柱とした、企業の業績を圧倒的なスピードで上げていくための成長モデルだ。
- 採用ファースト経営を実現するには、企業ミッションと中期経営計画の見直し、中期経営計画に基づく人員計画の策定、即戦力化を可能にする業務改革・ビジネスモデル改革、採用体制の整備、評価制度の見直し、自社の魅力を高める改革を行う必要がある。
記事はこちら>>> 人事の10分読書vol.6『採用ファースト経営』
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