ニューノーマル時代のコミュニケーション不足解消術-Vol.2
「偶発的コミュニケーション」の創出を狙った空間の仕掛けとは
2021.08.31
出社やリモートワークなどを併用するニューノーマル時代に指摘される、コミュニケーション不足解消のヒントをお届けする本企画。Vol.1「雑談ができるチームはうまくいく。越川慎司氏に聞く、リモート・出社ハイブリッド勤務のチームビルディング」で越川氏が重要になると語った「偶然のコミュニケーション」をどのように実践すればいいのか。
Vol.2となる今回は、人材派遣・人材紹介や採用支援サービスを展開するビースタイルグループに取材。同社はニューノーマルな働き方として社員の6割ほどがリモートワークをする中、2021年1月の本社移転に伴って「偶発的コミュニケーション」のきっかけ創出のため、スターバックスのビバレッジを提供するプログラム「We Proudly Serve Starbucks™」を導入した。
コミュニケーション課題の解決策として本プログラムの活用に至ったのにはどのような背景があるのか。導入の経緯のほか、取り組みの成果について人事本部の深沢純平さんに取材した。【取材:早坂美優紀、撮影:平松貴士】
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【@人事おすすめホワイトペーパー】
■出社とリモートワークを組み合わせた「ハイブリッド勤務」でも生産性を上げる4つの施策
全員が同じ場所で働く機会が減ったことで、心理的安全性を作り出すためのコミュニケーションが不足し、さらには人事やマネージャー層が直面しているマネジメント課題が増えています。コミュニケーション機会の減少によって起こるチームの生産性低下を解決する施策を紹介します。
▼詳細はこちら
https://bit.ly/3kGEKyS
ニューノーマル時代のビジネス課題:偶発的コミュニケーションに解決を期待
──We Proudly Serve Starbucks™を導入した背景を教えていただけますか。
弊社もリモートワークを取り入れたところ、コミュニケーションがオンライン・オフラインのハイブリッドになり、コミュニケーションそのものが不足してしまいました。例えば新人育成・教育の場面ですね。出社時なら先輩や隣の席の人に聞けば分かることが、なかなか聞きにくくなってしまう。結果として新入社員の学習機会や成長機会の損失につながってしまうのが課題でした。
あとは「会社にいれば直接聞きに行く」ことが、メールやチャットでのテキストのコミュニケーションになりました。ただテキストだと正しく情報が伝達できず、本来伝えたかったことと認識の齟齬が起きてしまう、コミュニケーションのミスによる生産性の低下も起きました。
また弊社は昨年ホールディングス化したのですが、同時に新型コロナウイルスの感染拡大が起きたことでテレワーク化が進み、業務以外のコミュニケーションが減少してしまいました。久しぶりに出社してみると、同じ組織のメンバーの顔はなんとか分かるものの、別会社や他のチームの社員のことが分からない。特に新卒として入社したばかりのメンバーにとってはコミュニケーションを取りづらい状況になっていたと思います。
そこでミーティングのような「必然性のあるコミュニケーション」ではなく、「偶然のコミュニケーション」が必要だと感じました。たまたま近くですれ違ったときの「どう、元気ー?」みたいな。
リアルでたまたま会ってコミュニケーションを取れば、それが人のつながりになりますよね。そこでオフィスの移転とともに「偶然のコミュニケーション」を生む空間づくり・きっかけづくりを期待して、We Proudly Serve Starbucks™をエントランスから入ってすぐのオープンスペースに設置しました。
──さまざまなドリンクサービスがある中で、We Proudly Serve Starbucks™を選んだのは?
スターバックスというブランドへの安心感とサービスを利用するときの高揚感ですね。誰もが知っているブランドなので、それを導入したとなれば驚きが倍増しますし、話題にもなりますよね。さまざまなサービスの品質・ブランド・金額面を比較検討した中で、We Proudly Serve Starbucks™が「一番価値を満たしやすい」と判断しました。
実際に、ご来社いただくお客様にもお出しすることがあるのですが、非常にご満足いただいています。弊社は、顧客企業に対して高い生産性を提供するビジネスを事業としており、社員にも生産性の高いハイパフォーマーでいて欲しいという思いがあります。スターバックスという世界で愛される一流のブランドを身近に感じながら働くことによる効果や、一息ついた後の生産性が上がることにも期待しています。
仕掛けによる手応え:役職や所属をまたいだ「偶発的コミュニケーション」の活発化
──どんな「偶発的なコミュニケーション」が生まれているのですか?
例えばグループをまたいだ人同士のコミュニケーションはありますね。弊社がホールディングス化したのは昨年の4月で、それまでは1つの会社だったので、そこまで「グループ会社だから」という障壁そのものは高くはないのですが、どうしても所属が分かれると「私はここの人間」となりやすい。なので帰属意識の縦割りを起こさず、あくまでもビースタイルグループの人間だと思ってもらえるようコミュニケーションの環境づくりをできればと思っていたので、狙い通りですね。
他には、普段仕事をしている中では出会わないような、グループ企業の社長と新人が話しているのも見かけますね。話しているのはオープンにできる内容のミーティングであったり、軽い1on1とか。あとは本当に他愛ない雑談ですね。We Proudly Serve Starbucks™を設置しているスペースはビルの32階にあって景色がよく見渡せまして、天気がいいと富士山まで見えるので、コーヒーを片手に景色を見ながら「富士山きれいだね、そういえば地元ってどこだっけ、最近家帰っているの?」とか話しているのを見たことがありますね。
この場所だとそういう話がしやすい。そこにコーヒーを持っているとさらに会話が持続しやすいという効果もあるのかなと思っています。
──会話が持続しやすいというのは?
もしこれが「景色」しか共有できない場所だったら、多分この場に留まらないと思うんですよ。それがコーヒーを持っていれば、飲むために立ち止まるので、話すきっかけになる。コミュニケーションを生むきっかけになりやすいということが、コーヒーの副次的な効果なのかなと思ってます。
We Proudly Serve Starbucks™がなかったときにはそういう会話は生まれにくかったかなと。スターバックスということもあり「一度使ってみたい」という人も多く、コミュニケーションの増加につながったのかなと思います。
目指したい福利厚生のカタチ:長く使われ、愛される存在になること
──導入前はどのような課題がありましたか?
「そもそも利用されるのか」という心配がありました。せっかくなら使ってもらえるよう、福利厚生としてある程度会社が費用を負担することで、従業員には満足感を持って利用してもらってます。
他には、利用方法の周知の仕方も工夫しました。オフィス移転後にオリエンテーションツアーを実施したのですが、各種設備の使い方を説明する際に、実際にマシンに触ってもらいながら使用方法を確認してもらいました。
──メンテナンスはどのようにされていますか?
マシンの画面に清掃の手順を表示してくれるので、見ながら作業すればそんなに難しくないですし、属人性も高くないんですよ。弊社では特例子会社である株式会社ビースタイル チャレンジの従業員がメンテナンスを行っています。気持ちよく使っていただくということも利用を促進する上で大事かなと思っています。
──実際の利用状況はいかがですか?
当初の想定以上の利用があります。つまり、多くの人に喜んでもらっているということなので導入した目的は達成できていると思いますね。収支も釣り合いが取れており、会社としても非常に満足しています。
想定よりも多くの従業員に利用してもらえていますので、今後も福利厚生と偶発的コミュニケーション創出の「価値発揮」を継続していきたいですね。
※取材時は感染防止に注意を払いインタビュー・撮影を行いました。
【プロフィール】深沢純平(ふかさわ・じゅんぺい)
2020年4月にビースタイル ホールディングスに入社。人事部のHRディレクターズに所属し、採用や労務、執務室の施設管理などを担当。2021年4月に現所属の人事本部・総務ユニットに異動し、ユニット長に就任。購買・固定資産管理・ファシリティ管理などが主な業務。
企業情報
ビースタイルグループについて
best basic style〜時代に合わせた価値を創造する〜を共通の基本理念に掲げ、その時代の社会問題や人々の不便を⾰新的な事業によって解決しようと取り組む。創業以来、主婦の雇用をのべ16万人以上創出してきた『しゅふJOB』や、多様な働き方×ハイキャリアを実現する『スマートキャリア』、すきま時間で働く『ご近所ワーク』など人材サービス事業を主軸に、RPA導入支援やスーパーフード“モリンガ”のプロデュースなど事業領域を広げながら、グループ共通のバリュー「四方善」を実践している。
・本社所在地:〒160-0023 東京都新宿区西新宿6-18-1 住友不動産新宿セントラルパークタワー 32F
・創業:2002年
・グループ従業員数:389名(パート含む)※2021年4月1日現在
・HP:https://www.bstylegroup.co.jp/
「We Proudly Serve Starbucks™」の紹介と問い合わせ
職場でも私たちのこだわりの一杯を楽しんでいただきたい。
そんな想いから生まれたのが、職場向けにスターバックスのビバレッジをお届けするプログラム、We Proudly Serve Starbucks™です。
スターバックスが焙煎した豆で淹れる、上質で美味しいコーヒーの周りには自然と人が集まり、ちょっとしたきっかけで会話が生まれ、偶発的なコミュニケーションが広がっていきます。
オフィスでのカフェ環境構築にご興味がある方は下記までお問い合せください!
【詳しく知りたい方はこちら】
ネスレ日本株式会社
サプライビジネス事業本部
マシンビジネス営業部
ホームページ:https://www.nestleprofessional.jp/wpsstarbucks/about
メールアドレス:starbucks.wps@jp.nestle.com
【企画・制作:@人事編集部広告制作部】
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雑談ができるチームはうまくいく。越川慎司氏に聞く、リモート・出社ハイブリッド勤務のチームビルディング
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■出社・リモートワークの「ハイブリッド勤務」でも生産性を上げる施策
ニューノーマルな働き方が広まったことにより課題となった「コミュニケーション機会の減少によって起こるチームの生産性低下」を解決する施策を紹介します。クロスリバーの代表取締役・越川慎司氏のTips(アドバイス)も収録し、出社を再開する際にも良質なコミュニケーションを創出するノウハウとして活用できる内容です。
【おすすめポイント】
・働く場所が違っても生産性が高いチームの法則
・心理的安全性が確保されないことで起こりうるトラブル
・ハイブリッド勤務でも生産性を上げるためにできる工夫
【@人事編集部(株式会社イーディアス)】
越川慎司氏に聞く、ニューノーマル時代のチームビルディング
ニューノーマルな働き方として、リモートワークと出社を組み合わせている企業は少なくない。しかしリモートワークは出社時に比べるとコミュニケーションが不足しがちで、伴って生産性や心理的安全性の低下、一体感醸成の難化も指摘される。そこで越川慎司氏がリモート・出社ハイブリッド勤務のチームビルディングを解説する
>>詳細をチェックする【@人事編集部(株式会社イーディアス)】
We Proudly Serve Starbucks™ 導入事例
営業・企画・製造など500名以上の従業員が働く凸版印刷株式会社・中部事業部(愛知県名古屋市)。コロナウイルスの感染拡大を受け、従業員の出社数を制限する働き方に移行。2020年9月から新たな福利厚生の取り組みとしてスターバックスのビバレッジを提供するプログラム「WPS」を導入した。
>>詳細をチェックする【@人事編集部(株式会社イーディアス)】
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