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コラム

林修三先生のなるほど人事講座


人事担当者が知っておきたい「今どきの学生」との接し方

2015.06.22

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多くの採用担当者が日々感じていることの一つに、「“今時の学生”が何を思っているかわからない」ということが挙げられます。これは社会人経験を一定年数以上積まれた採用担当者の方々に多い気持ちだと思いますが、特に30代以上の採用担当者は、自分達の学生時代の発想を前提にしては絶対にいけません。

かくいう筆者は間もなく四十路を迎える人間ですが、この10年間、複数の大学講師として就職指導に携わってきた中で、「“今時の学生”に対し、どう教え、動かしていくか?」について日々考え抜いてきました。今回は、筆者が大学での現場経験から掴んでいる“今時の学生”の考え方について2回に分けてご紹介させていただきます。

1.ハッキリした理屈が欲しい

将来を見通しにくい時代だからなのかもしれませんが、確実なものを求める傾向が強く存在します。

例えば、マンツーマンでのエントリーシート添削指導の際、「ここの表現はもっと○○○としたほうがいいよ」というようなことをよく伝えます。ところが、その場では「わかりました!」と帰っていくにも関わらず、次の指導時には前回と変わらない内容を持ち込んできて、いわく「いろいろ考えたんですけど、どうしていいかわからなくて」というケースが多くあります。

どうするも何もこの前言った通りに書き直してくれれば良いんだけど・・・というのが指導側の本音ではありますが、こうなってしまう原因は「なぜ○○○という表現にすると企業から評価されるのか?」の理屈が腑に落ちていないからということがほとんどです。

そのため、「○○したほうがいいよ」という指導をする際には、なぜそうすると良いのか? について必ずその理屈を説明していきます。逆に、それさえ行えば、次回指導時にはほぼしっかりと改善された状態になってきていて手放しでOKを出せます。

このことを例えば会社説明会で応用するのであれば、自社の様々な人事制度やセールスポイントについて、単に「いいでしょ?」というニュアンスの概要説明で留めることなく、その制度やセールスポイントが、どういうメカニズムでどういうメリットに繋がるのか?という理屈の部分をしっかりと論理的に説明していくことが重要なポイントになるかと思います。

2.上から目線を極端に嫌う

ゆとり云々と切って捨ててしまうと話が終わってしまうのですが(苦笑)、現実の問題として、学生自身が相手から尊重されていると思えるか否かが、その相手(企業)に対する評価に大きく関わってきます。

筆者は大学での就職指導だけでなく、自ら就職セミナーを開催して参加学生の意識調査を行っているのですが、志望度の向上(低下)に対して最も大きな影響を与えているのは、「説明会でのプレゼンテーターあるいは面接官の雰囲気や人柄」という結果が出ています。

もう少し具体的に言えば「親身に対応してくれたか否か(=ホスピタリティの有無)」です。貴社の事業内容や制度よりも、目の前の社員がどう自分に接してくれたか? のほうが重大事なんですね。身も蓋もない言い方をするなら、(たまたま)その時に接した社員のホスピタリティで志望度はどうにでも上下してしまうというわけです。

このことを採用活動で応用するとしたら、方法は至ってシンプルです。ホスピタリティ溢れる人を採用担当や面接官にすること。もしくは、それらの方々がホスピタリティを持って(いるように)振る舞えるための訓練をすること。これだけです。

実は就職指導の現場でも、的確な指摘をするが耳に痛い話をするカウンセラーよりも、指摘の質はともかくとして優しく学生に接するカウンセラーが評価される傾向があります(それが良いことかどうかは意見が分かれますが、指導側としては学生が相談に来なければそもそも仕事にならないので・・・)

3つ目のポイントについては後編でご紹介します。

執筆者紹介

林修三(はやし・しゅうぞう)(株式会社ヒュームコンサルティング代表取締役) 1975年生まれ。仙台市在住。東北大学法学部を卒業後、大手自動車部品メーカーの経営企画職~IT企業の人事・採用職を経て現職。現在は東北地方の複数の大学でキャリア系科目講師として学生の就職指導に努めるほか、人事・採用コンサルタントとしても活動中。

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