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【レポート】人事の学び舎Vol.16「人材マネジメント入門ー従業員のパフォーマンスを高める人事評価の理論と実践ー」


人材マネジメントの理論と実践を体系的に学び、「人事評価」の最新の実践例に触れる

2021.02.24

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@人事を運営するイーディアスは2月4日、人事・総務担当者向けのアカデミックイベント「人事の学び舎vol.16」をオンラインセミナー形式で開催した。
テーマは「人材マネジメント入門-従業員のパフォーマンスを高める人事評価の理論と実践-」。コロナ禍による労働環境の変化や働き方改革の実施により外部環境が大きく変化する状況で、従業員のパフォーマンスを高め、組織を活性化させる評価制度のあり方が、いま、あらためて問われている。そこで、人材マネジメントの本質をあらため見つめ直し、人事担当者がいま求められる人事評価の理論と実践を学ぶ機会として本セミナーを企画した。

2020年にHR業界関係者が注目した『図解 人材マネジメント入門』の著者・坪谷邦生氏による基調講演に加え、多くの企業の人事評価や制度作りに携わってきた4人の専門家が、パフォーマンス向上のために有効な人事評価の運用方法やモチベーションアップを可能にする評価制度の作り方など、変化の時代に対応できる人事制度構築のヒントとなりうる視点を語った。【公開:2021年2月24日】

目次
  1. 運用が8割!人事評価の理論と実践のツボ【株式会社壺中天・坪谷邦生氏】
  2. 脱・ブラックボックス化 納得感を高める人事評価の止まらない運用とは 【株式会社HRBrain 】
  3. 評価を活かす!人事制度(等級・賃金・評価・育成)の一貫性とそのポイント【株式会社プライムコンサルタント】
  4. 自主性を高め、挑戦するチームカルチャーを作るフィードバックとは【株式会社Colorkrew】
  5. 変化の時代の組織に「納得感」を作る原理原則【株式会社シー・シー・アイ】
  6. まとめ:人材マネジメントや人事評価の理論が変化の時代における成長の土台となる
  7. セミナー概要

運用が8割!人事評価の理論と実践のツボ【株式会社壺中天・坪谷邦生氏】

画像「運用が8割!人事評価の理論と実践のツボ【株式会社壺中天・坪谷邦生氏】」(@人事主催セミナー人事の学び舎vol.16)

基調講演を行ったのは株式会社壺中天の代表取締役で、人事領域の実践経験を生かした人材マネジメント支援でも活躍中の坪谷邦生氏。「人事評価の理論と実践のツボ」をテーマに、自著の『図解マネジメント入門』の内容を引き合いに出しながら評価制度運用の鍵となるコミュニケーションのあり方を中心に、人事評価の役割や、人事のあるべき姿について自身の経験を交えて語った。

人事評価のツボを解説、人事評価が目指す3つの着地点

講演で坪谷氏は「人事評価によって目指すべきものとは?」という問いの答えとして、

1.公平感ある処遇の分配
2.社員の活用と育成
3.文化の醸成 

の3つを挙げた。

画像「運用が8割!人事評価の理論と実践のツボ【株式会社壺中天・坪谷邦生氏】」(@人事主催セミナー人事の学び舎vol.16)

画像「運用が8割!人事評価の理論と実践のツボ【株式会社壺中天・坪谷邦生氏】」(@人事主催セミナー人事の学び舎vol.16)

坪谷氏は「公平感ある処遇の分配」を、“宝の山分け”と表現。組織の資源を公平に分けるための根拠となるものが人事評価であり、「なぜ自分はこの給与なのか?」という問いに対する答えが人事評価の結果だと説明した。

「社員の活用と育成」については、Zoomのアンケート機能を使い参加者が人事評価の目的として最初に思い浮かべる人が多いことを確認したうえで、「評価を通じて人が育ち、評価を基に設定した目標を達成することでやりがいが生まれ、『働く幸せにつながる』」と見解を語った。

一見すると人事評価の目的とは直接結び付きにくい「企業文化の醸成」も、人事評価を行う大きな目的だとして、坪谷氏はこう指摘した。
「その会社では何をやれば良いのか、何が駄目なのかを決めるのが人事評価です。ある特定の行動や成果を促進し続けることで、企業文化を作ることが人事評価の大きな目的だと言えます。企業から従業員へのフィードバックの積み重ねで中長期的に文化を形成していくのですね」

また、公平感のある人事評価について、坪谷氏は次のように解説した。
「公平感とはあくまでも受け取る側の主観です。しかし、企業側にもできることがあります。根拠としての等級定義、評価の結果(説明)を人事や上司が丁寧に行うこと。当たり前のようですが、実はこの信頼関係こそがもっとも必要なのです。また働く人自身も自らの成長と仕事の成果に責任を持っていなければなりません。信頼とは相互作用ですから、片方だけが頑張っても醸成されないのですね」

坪谷氏は、「人事評価を通じて明らかになった仕事の成果、何ができて何ができなかったのかを振り返り、次の目標へとつなげていきましょう。その中で本人のキャリアや適性や挑戦したい仕事が見えてくるでしょう」と語り、「ここ(人事評価)で得られた情報をもとに、企業にとって、そして本人にとって最適な配置を考え、必要な人材開発へとつなげていく機会とすること、そして企業文化へとつなげていくこと。その中心にあるのが人事評価なのです」とまとめた。

この他にも「人事評価のツボ」として、
・なぜ従業員が不満に思っても人事や上司は人事評価を行う必要があるのか?
・人事評価における透明性を保つための「評価結果の公表」はどこまで行うべきか?
・人事評価における一次評価者が果たす役割・責任とは?

など、従業員と信頼関係を築きながら評価を行うポイントを現場視点で深堀りしながら解説した。詳細は動画で。

セミナー動画

画像:運用が8割!人事評価の理論と実践のツボ 信頼関係はどうやって築かれるのか(@人事デジタルライブラリー」運用が8割! 人事評価の理論と実践のツボ~信頼関係はどうやって築かれるのか~

URL:https://at-jinji.jp/seminar_archive/5

脱・ブラックボックス化 納得感を高める人事評価の止まらない運用とは 【株式会社HRBrain 】

画像「脱・ブラックボックス化 納得感を高める人事評価の止まらない運用とは【株式会社HRBrain 】」(@人事主催セミナー人事の学び舎vol.16)

株式会社HRBrainのコンサルティング事業部長・新宮祐賀氏は人事評価やタレントマネジメントを効率的に実施できるクラウドサービス「HRBrain」の機能を軸に、人事評価とHRテックの組み合わせがもたらす効果について講演。コロナ禍を期に人事評価の見直しを検討している企業向けに、「人事評価業務の効率化」「人事評価プロセスの透明化」「離職率の改善」「目標達成率の向上」といった人事評価システム導入が現場に与える4つのメリットを実際の事例を基に解説した。

画像「脱・ブラックボックス化 納得感を高める人事評価の止まらない運用とは【株式会社HRBrain 】」(@人事主催セミナー人事の学び舎vol.16)

この他にも、

・システム導入により人事評価業務が最大73%効率化できる効果が見込める
・人事評価システム導入で、従業員の評価納得度が向上する
・アナログな評価管理の時よりも社員の育成が加速し、離職率も大幅改善する

など、HRテックと組み合わせた人事評価が、目標達成や離職対策など各方面の人事課題の処方箋となり、ブラックボックス化しやすい人事評価の問題点を解決しうる理由を示した。詳細は動画で。

セミナー動画

画像:-脱・ブラックボックス化-納得感を高める人事評価の止まらない運用とは(@人事デジタルライブラリー」-脱・ブラックボックス化- 納得感を高める人事評価の止まらない運用とは

URL:https://at-jinji.jp/seminar_archive/1

評価を活かす!人事制度(等級・賃金・評価・育成)の一貫性とそのポイント【株式会社プライムコンサルタント】

画像「運用が8割!人事評価の理論と実践のツボ【株式会社壺中天・坪谷邦生氏】」(@人事主催セミナー人事の学び舎vol.16)

数ある企業の人事制度作りを支援してきた、株式会社プライムコンサルタントの人事コンサルタント・津留慶幸氏は「企業の課題に合った人事制度作りと運用のポイント」についての講演を行った。

津留氏は、従業員が努力すべき方向を示すためにも一貫性のある人事制度を整備することが重要だと説明し、その徹底が社内のモチベーション維持にも役立つと指摘。その上で「等級制度を軸とした評価・報酬制度の設計が組織運営に有効」という理論を、自身が携わってきた評価制度作りの実例に基づいて解説した。

画像「評価を活かす!人事制度(等級・賃金・評価・育成)の一貫性とそのポイント【株式会社プライムコンサルタント】」(@人事主催セミナー人事の学び舎vol.16)

講演では、

・自社の方針を示すためには等級制度を軸に、一貫した人事制度の設計が必要
・基本給は賃金の中心で、従業員の役割(地位・貢献度など)を反映して決定する
・行動評価、スキル評価、業績評価でも、等級別に評価の基準を設けて各個人の目標設定するのがポイント

など、等級や賃金制度に落とし込んだ人事評価制度を業績アップのためにどのように運用すればいいか、実際に制度改定を行った中小企業2社の課題と改善例を基に詳しく解説した。詳細は動画で。

セミナー動画

画像:評価を活かす!人事制度(等級・賃金・評価・育成)の一貫性とそのポイント(@人事デジタルライブラリー」評価を活かす!人事制度(等級・賃金・評価・育成)の一貫性とそのポイント

URL:https://at-jinji.jp/seminar_archive/3

・自主性を高め、挑戦するチームカルチャーを作るフィードバックとは【株式会社Colorkrew】

画像「自主性を高め、挑戦するチームカルチャーを作るフィードバックとは【株式会社Colorkrew】 」(@人事主催セミナー人事の学び舎vol.16)

62カ月の赤字経営からV字回復を成し遂げた実績を持つ株式会社Colorkrew。社内変革の立役者でもある代表取締役の中村圭志氏は「日本では、黙って従っていることがインセンティブになるというマネジメントが多く、企業内でイノベーションを生みにくい」と自社の過去を振り返って指摘した。変化の時代にも対応できる、自律し挑戦に向かう人材を育てるフィードバックのあり方、目標管理のあるべき姿をColorkrewが実践する「称賛を可視化する仕組み作り」を基に紐解いた。

画像「自主性を高め、挑戦するチームカルチャーを作るフィードバックとは【株式会社Colorkrew】 」(@人事主催セミナー人事の学び舎vol.16)

この他にも中村氏の講演では、

・自分の成果や考えを発信する「活動のオープン化」で縦割りを打破
・ストレッチ目標の評価、日々の活動の称賛の組み合わせで挑戦の文化を作る
・「挑戦要素」を人事評価に反映することで挑戦を信じるカルチャーが育つ
・低い目標から、ルーフショット、ムーンショットの順に目標を設定することで、挑戦を生む目標管理が可能になる

など、自社の実体験に基づいた人事評価の仕組み化や目標管理の考え方、挑戦を生む土壌を作る発信方法について語った。詳細は動画で。

セミナー動画

画像:自主性を高め、挑戦するチームカルチャーを作るフィードバックとは(@人事デジタルライブラリー」自主性を高め、挑戦するチームカルチャーを作るフィードバックとは

URL:https://at-jinji.jp/seminar_archive/2

変化の時代の組織に「納得感」を作る原理原則【株式会社シー・シー・アイ】

画像「変化の時代の組織に「納得感」を作る原理原則【株式会社シー・シー・アイ】」(@人事主催セミナー人事の学び舎vol.16)

コンサルタントとして数百社の企業と納得感ある人事制度作りを行ってきた、株式会社シー・シー・アイの代表取締役社長・平尾貴治氏は、組織に悪循環を生み出す「外部環境や戦略に基づくロジックのズレ」と「感情のズレ」に着目し、本音の対話やフォローアップによる「ズレの解消」が、組織に納得感を生み出すための原理原則であると語った。

日々変化する市場において、納得度が高い人事評価を行い、成果を上げた企業の実例として「事業の変革期には評価ポイントを再設定する」「部下の成熟度を正確に把握したマネジメントを行う」といった施策を紹介し、具体液な導入・活用方法については現場で参考にしやすい特製のチェックシートを用いて解説した。

画像「変化の時代の組織に「納得感」を作る原理原則【株式会社シー・シー・アイ】」(@人事主催セミナー人事の学び舎vol.16)

講演の中では、不確かな時代に意識すべき部下へのマネジメントのポイントとして、以下の点を紹介。

・組織のズレを解消するには、上司や人事が自社に対する考えをストーリーとして理解し、語ることが求められる
・人は理解したから行動するのではなく、「テーブルの下の感情・思考」が成果に影響すると考える
・組織にとって価値のある「テーブルの下の感情」を表に出すための取り組みを努めて行う

人事制度のズレを解消するため、コミュニケーションやマネジメントが果たす役割についても実際の企業の例を基に解説した。詳細は動画で。

セミナー動画

画像:変化の時代の組織に「納得感」をつくる原理原則 講師 平尾 貴治 ( 株式会社シー・シー・アイ  代表取締役社長 )(@人事デジタルライブラリー」変化の時代の組織に「納得感」をつくる原理原則

URL:https://at-jinji.jp/seminar_archive/4

まとめ:人材マネジメントや人事評価の理論が変化の時代における成長の土台となる

コロナ禍によって労働環境が大きく変わる時代だからこそ、本質的な施策の実行がより重要となる。今回は「人材マネジメント」の理論と実践、人事評価に関わるHRテックの可能性、組織のパフォーマンスに大きく影響する「人事評価」の制度作りなど、人事制度作りのプロが語るそれぞれの「理論と実践」を多角的に紹介した。

登壇者の経験に裏付けされた「理論」が、各企業が自社に適した人事評価やマネジメントを行う上での大きなヒントとなるはずだ。

今回のセミナーで紹介された具体的な改善策や評価の際に役立つ効果的なコミュニケーションの考え方を、組織・個人の力を最大限引き出す人事評価設計に役立てて欲しい。

セミナー概要

セミナータイトル:人材マネジメント入門-従業員のパフォーマンスを高める
人事評価の理論と実践-
開催日:2021年2月4日(木)
開催場所:オンラインで開催
定員:300名
受講料:5,000円 ※@人事会員は無料
主催:株式会社イーディアス・@人事編集部
基調講演:株式会社壺中天 代表取締役 坪谷 邦生氏
登壇企業:株式会社HRBrain、株式会社プライムコンサルタント、株式会社Colorkrew、株式会社シー・シー・アイ(登壇順)
セミナー詳細LP:https://at-jinji.jp/cp/seminar/vol16

画像:@人事主催セミナー「人材マネジメント入門  従業員のパフォーマンスを高める人事評価の理論と実践」

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編集部おすすめセミナー

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■「現状への対処」からの脱却。 求められる人事評価のアップデート
2020年4月以降、人事課題の焦点であり続けた「人事評価」の問題点を整理し、自社の人事評価の課題点を確認しながら、あらためてテレワーク時代に必要とされる人事部門・現場マネージャーの役割を提示。明日から使える人事評価のノウハウを提供する。
いま求められているのは「現状への対処」ではなく、テレワーク時代に必要な人事評価へのアップデートだ。
【おすすめポイント】
・【課題解決】働き方の変化し今までの人事評価で対応できていない
・【課題解決】現場マネジャーと人事部門の人事評価のギャップがある
・【課題解決】目の前に迫っている評価面談の効果を最大化したい
【@人事編集部(株式会社イーディアス)】

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