ビジネスメール実態調査2020(日本ビジネスメール協会調べ)
1日平均の送信メール数は「14.06通」、受信メール数「50.12通」。残業が多いと感じている人ほどメールの返信が遅れる頻度が高い傾向に
2020.06.03

日本ビジネスメール協会(東京・千代田)は6月1日、「ビジネスメール調査2020」の結果を発表した(有効回答数1,552))。同調査によると仕事でメールを使っている人の1日平均は送信メール数は「14.06通」、受信メール数「50.12通」だった。
仕事で使っている主なコミュニケーション手段は、「メール」の回答が99.10%で最も多かったものの、昨年との比較で「テレビ会議・ウェブ会議」が31.94ポイント、「グループウェア」が16.33ポイント、チャットが11.65ポイント増加した。また、メールの返信が遅れてしまうことがある人は66.81%で、残業が多いと感じている人ほどメールの返信が遅れる頻度が高い傾向にあることが分かった。以下、報道向け資料およびリリースより抜粋して紹介。
調査の概要
調査目的:仕事におけるメールの利用実態と課題を把握
調査対象:仕事でメールを使っている人
調査期間:2020年4月2日から2020年5月1日
調査方法:インターネット回答方式
調査実施機関:株式会社アイ・コミュニケーション
有効回答数:1,552
ビジネスメール実態調査2020の総評
仕事で使っている主なコミュニケーション手段の第1位は「メール」(99.1%)
仕事で周囲とコミュニケーションをとる主な手段は「メール」(99.10%)が最も多く、「電話」(89.76%)、「会う」(77.64%)と続きます。
「メール」「電話」「会う」の三つが仕事では主要なコミュニケーション手段だといえ、この並び順は2011年から変わりません。メールは、この三つの中で難易度の一番高いコミュニケーション手段です。対面や電話の場合は、その場で言い直したり、情報を追加したり、相手の理解を確認したりできます。都度、相手からのフィードバックを受け取り、シナリオを変更しながら進めることができます。
一方、メールの場合は、伝えたい情報をまとめて、相手の理解を予測しながら文章や構成を考えます。どう読まれるか分からないため、相手の理解や感情を先回りして作成する必要があります。
また、2019年と比較して10ポイント以上の増加が見られるのは「テレビ会議・ウェブ会議」(31.94ポイント増加)、「グループウェア」16.33ポイント増加、「チャット」(11.65ポイント増加)、「会う」11.34ポイント増加)です。
この調査は2020年4月に実施したため、新型コロナウイルス感染症拡大防止策の一つであるテレワークの影響を強く受けていたと考えられます。働き方の多様化もあり、全体的にデジタルツールの伸びが見られます。
1日平均は送信「14.06通」、受信「50.12通」。メールの送受信数は「部長クラス」が最多。残業が多いと感じている人ほど受信数が多い
仕事で1日に送信するメールの平均は「14.06通」、受信するメールの平均は「50.12通」です。送信数よりも受信数のほうが多い傾向にあります。
今年はテレワークの影響でメールが増えたと推察されます。
また、部長クラスのメールが特に多いことが分かります。経営層からの共有や依頼、部下からのCCによる共有などがメールを増やしている一因と考えられます。
残業が多いと感じている人ほど、受信数が多い傾向があります。CCやBCCによる不要な共有を減らす。曖昧なメールを書かない、質問や問い合わせがこないように1通で伝えきるように書く。そうすることで、メールを減らすことが可能です。
メールの返信が遅れてしまうことがある人は66.81%。残業が多いと感じている人ほどメールの返信が遅れる頻度が高い
メールの返信が遅れてしまうことが「よくある」(13.40%)と「たまにある」(53.41%)の合計が66.81で、3分の2の人がメールの返信が遅れてしまうことがあると答えています。メールの返信が遅れることによって、謝罪をしたり、スケジュールを変更したりする必要があり、業務効率を下げることは明らかです。
また、残業が多いと感じている人ほど、メールの返信が遅れる頻度が高いようです。メールの返信が遅れることで各所への根回しが必要になったり、他の仕事のスケジュールが押したりと悪循環に陥っている可能性があります。
残業が多いからメールの返信が遅れるのか、メールの返信が遅れるから残業が増えるのか、どちらが原因か分かりませんが、関連が深いと考えるのが妥当でしょう。
調査結果の詳細はこちら
【プレスリリース「『ビジネスメール実態調査2020」発表」より|2020年6月1日・一般社団法人日本ビジネスメール協会】
@人事では『人事がラクに成果を出せるお役立ち資料』を揃えています。
@人事では、会員限定のお役立ち資料を無料で公開しています。
特に人事の皆さんに好評な人気資料は下記の通りです。
下記のボタンをクリックすると、人事がラクに成果を出すための資料が無料で手に入ります。
今、人事の皆さんに
支持されているお役立ち資料
@人事は、「業務を改善・効率化する法人向けサービス紹介」を通じて日本の人事を応援しています。採用、勤怠管理、研修、社員教育、法務、経理、物品経理 etc…
人事のお仕事で何かお困りごとがあれば、ぜひ私達に応援させてください。

「何か業務改善サービスを導入したいけど、今どんなサービスがあるのだろう?」
「自分たちに一番合っているサービスを探したいけど、どうしたらいいんだろう?」
そんな方は、下記のボタンを
クリックしてみてください。
サービスの利用は無料です。
関連記事
-
プレスリリース国内・海外ヘッドライン
ビジネスメール実態調査2019(日本ビジネスメール協会調べ)
ビジネスメールの1日平均送信は11.59通、受信は38.07通。部長クラスの送受信数が最多
日本ビジネスメール協会(東京・千代田)は5月31日、「ビジネスメール調査2019」の結果を発表した。同調査によると1日平均は送信メール数は「11.59通」、受信メール数「38.07...
2019.06.04
-
プレスリリース国内・海外ヘッドライン書籍紹介
新刊情報
『伝わるメール術 だれも教えてくれなかったビジネスメールの正しい書き方』平野友朗氏(著)
1万通以上のメールを添削してきたビジネスメールの第一人者が教える「正しいビジネスメールの書き方」@人事でコラム「仕事がデキる人事・総務のビジネスメール術」を連載中の、一般社団法人日...
2019.03.05
-
プレスリリース国内・海外ヘッドライン
「ビジネスメール実態調査 2018」(一般社団法人日本ビジネスメール協会)
ビジネスメールの返信遅れ「よくある」が過去最多の13.88%
一般社団法人日本ビジネスメール協会(代表理事:平野友朗、所在地:東京都千代田区)は、2018年6月5日(火)に、仕事におけるメールの利用状況と実態を調査した「ビジネスメール実態調査...
2018.06.07
-
プレスリリース国内・海外ヘッドライン
インサイトアカデミー株式会社
中国での駐在・出張を安全に。中国の安全対策を学べる「中国安全対策講座」をリリース
グローバル人材育成・研修業を手掛けるインサイトアカデミー(東京・港)は、グローバル人材育成特化型eラーニングサービス「INSIGHT ACADEMY」にて、「中国安全対策講座」をリ...
2023.10.03
-
プレスリリース国内・海外ヘッドライン
Thinkings株式会社
「sonar ATS」が「デザイン思考テスト」とAPI連携を開始。ポテンシャルがある人材の発掘に役立つ「創造力」「共感力」を数値化し一元管理
Thinkings(東京・中央)は9月27日、同社が提供する「採用管理システムsonar ATS」 と 、VISITS Technologies(東京・港)が開発した「デザイン思考...
2023.10.02
-
プレスリリース国内・海外ヘッドライン
株式会社ミロク情報サービス
MJSが各種システムでインボイス制度に対応した機能追加を完了。経理業務の効率化へ期待
~適格請求書(インボイス)の発行・受領から仕訳の作成、保存まで一気通貫で対応、業務効率化を支援~ミロク情報サービス(東京・新宿 以下「MJS」)は9月28日、2023年10月より施...
2023.10.02
あわせて読みたい
あなたにオススメのサービス
あわせて読みたい
あなたにオススメのサービス

人気の記事

国内・海外ヘッドライン

THE SELECTION
-
THE SELECTION企画
社労士解説
「人的資本の開示」に向けて押さえておきたい要点と「人材版伊藤レポート2.0」の基礎理解
-
THE SELECTION企画
レポートまとめ
@人事主催セミナー「人事の学び舎」 人事・総務担当者が“今求める”ノウハウやナレッジを提供
-
THE SELECTION企画
まとめ記事
人事のスキルアップにつながる 書籍の要約紹介「人事の10分読書」
-
THE SELECTION特集
人事のキーパーソン2人が@人事読者の「組織改革」の疑問に答えます(第1弾)
「組織に一体感って必要?」人事の常識を疑え! 曽和利光×北野唯我対談
-
THE SELECTION会員限定特集
働きやすい職場づくり~サイバーエージェント編
「妊活支援」や 「働くママ・パパ支援」を、 一部の社員のものにしないためには?
-
THE SELECTIONコラム
林修三先生のなるほど人事講座
面接時にカミングアウトされたらどうする?(精神障害・発達障害編)