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人事のキャリア【第22回】


バイトから女性初の副社長へ。どんな立場でも「社員に喜ばれる環境」をつくり続ける(スープストックトーキョー・江澤身和さん)

2019.09.10

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スープストックトーキョー(東京・目黒)で人材開発部の部長を務め、今では副社長に就任した江澤身和さん。34歳で最年少かつ初めての女性役員となり、しかもアルバイト出身という異色の経歴の持ち主です。

江澤さんは、どんなに立場が変わっても「現場の社員一人ひとりの思いを理解すること」にこだわって人材育成を続けてきました。彼女を前へ前へと突き動かす原動力や思いを探ります。【取材:2019年8月9日 @人事編集部 大西里奈】

※関連記事:各業種の人事担当者に、これまでのキャリアや仕事のやりがいについてインタビューする連載企画「人事のキャリア」の一覧はこちら

江澤身和(えざわ・みわ)

短大卒業後、フリーターを経て2005年にスープストックトーキョーのパートナー(アルバイト)として株式会社スマイルズに入社。1年後に社員登用されて複数店舗の店長を歴任し、法人営業グループへ異動。2016年、株式会社スープストックトーキョーの分社に際して取締役兼人材開発部部長に着任。2019年4月に取締役副社長兼店舗営業部長となる。「Forbes JAPAN WOMEN AWARD 2018」では個人部門・チェンジメーカー賞を受賞した。

江澤さんのキャリアアップのポイント

・現場を常に意識した人材育成を続け、アルバイトから正社員、人材開発部部長、副社長へ
・落ち込んだときには社員と話し、元気をもらう
・自分の背中を見せて、女性のキャリアアップの可能性を広げる

目次
  1. 実は人事を目指していたわけではなかった
  2. 使う人の顔が浮かばない制度は作らない
  3. 女性が役職につくハードルを下げたい
  4. 江澤さんのある日のスケジュール
  5. 江澤さんの年間スケジュール

実は人事を目指していたわけではなかった

──江澤さんはアルバイトとしてスープストックトーキョーに入ったんですよね。

短大を出てから5年くらいフリーターとしてアルバイトをしていました。

あるとき長く勤めていた飲食店を辞めて、半年間バイトもせず、次に何をしようか決められない時期があって。その時に京都旅行で泊まったゲストハウスの夫婦が楽しそうに働いているのを見て「私もいつかゲストハウスをやりたい」と思ったんです。

そのために店舗運営や経営を学ぼうと思い、先にスープストックトーキョーでアルバイトしていた友達の紹介で働くことを決めました。

株式会社スープストックトーキョーの江澤身和さん①

4年制大学を卒業した同級生たちが就職していく姿を見て、「私も次は正社員になれるような職場を探したい」と感じていたという

──そこから契約社員、正社員となり、法人営業から人材開発部に移りました。どのタイミングで人事の仕事を目指すようになったんですか?

江澤さんのこれまでの「スープストックトーキョー」年表

2005年2月 アルバイトとして入社
2006年10月 正社員となり都内3店舗の店長に就任
2010年6月 法人営業グループに異動し、冷凍スープ「家で食べるスープストックトーキョー」のブランド立ち上げ、17店舗の新店立ち上げに関わる(エリアマネジャー)
2015年10月 人材開発部部長に就任
2016年2月 分社に伴い取締役兼人材開発部部長に就任
2019年4月 取締役副社長兼店舗営業部部長に就任

実は人事を目指していたことはなくて。店長やエリアマネジャーとして一緒に働く仲間をまとめて、お客様にいいものを提案する営業の仕事がすごく楽しかったんです。

株式会社スープストックトーキョーの江澤身和さん②

スープストックトーキョーアトレ四谷店の店長だったころの江澤さん。現場のスタッフとチームとして働くのが楽しかった(同社提供)

約10年間、現場や法人営業でヒト・モノ・カネを扱う中で、特に人の教育や接客のレベルアップを強く意識してきました。仲間の成長にどう関わるか、自分が採用した方をどう育てるかを現場で常に考えるのが楽しかったんです。

なので、会社から人材開発部の話が来たときには「現場との距離が離れてしまったらどうしよう」と少し不安に思いました。

使う人の顔が浮かばない制度は作らない

実は人材開発部に入ってから1年くらいは新しい人事制度の準備に追われて、ちょっと自分自身のモチベーションが上がりづらかった時期がありました。

私は人の育成はしてきたけれど制度作りには慣れていなかった。一人ひとりの社員の入社理由や、今感じていること、今後の目標を知らずに制度を考えるのはどこか違和感がありました

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