人事必見!現役大学生による就活日記
「エントリー期間の長期化」求ム。夏インターン直前・21卒学生のリアルな要望
2019.07.19
はじめまして、東北大学農学部3年生のおきゆうです。私は1年生の頃から、海外インターンシップ事業を運営する学生団体「アイセック」仙台委員会に所属し、日々活動を行っています。そして今年の4月からは、「就活ルール廃止」元年となる21卒として本格的に就活を始めました。
そこで今回は、6・7月時点での大学3年生が何を求めて就活を始めているのか、実際にどのような就活を行っているのか、主にこの2点について書いていきます。
【参考】「就活日記」シリーズ一覧はこちら
「企業とのマッチング度合い」を重視
私は人生を決める大事なファーストキャリアについて、企業と自分とのマッチング度合いを重視したいと考えております。そのためには早い段階から「企業」「就活」「自分」について知る必要があると思い、少しずつ就活を進めてきました。
具体的には、以下の3つを目的に就活を進めています。
1.業界研究のため(B to Bの企業など自分は知らないが優良な企業・業界を知るため)
2.本選考に有利に働くことがあるため
3.自己成長のため(自己分析が社会人の方からFBを受けることで磨かれる、論理的思考が身につく)
4年生になると「募集条件」や「選考プロセス」など、本選考に結びつくことを目的に据えていることが多いと思います。しかし多くの3年生(21卒)は、その前段階である「どんな業界・企業があるのか」「自分の向き・不向きを知りたい」といった部分を求めて就活をしている人も多いのではないでしょうか。
21卒学生の就活スケジュール
次に、時系列に沿って、私のこれまでの就活内容を述べていきます。
1年生
5月
合同企業説明会に参加
6月
小売業界の2社の1DAYインターンシップに参加
8月以降
アイセック仙台委員会にて複数回、モチベーショングラフを用いた自己分析を行う
3年生
4月
・就活団体のメンターの方と面談を行い、就活の進め方や自己分析について相談
・就活団体のイベントに参加。先輩の声を聞き、就活のアドバイスをもらう
5月
・就活団体主催のグループディスカッション(GD)イベントに参加
・サマーインターンシップへのエントリーを開始する
・自己分析のために就活団体のメンターの方と面談
・サマーインターンシップの面接を受ける
6月
・引き続き、サマーインターンシップのエントリー・面接を行う
・就活団体主催の「サマーインターンシップ直結型・GDイベント」に参加。
1社のインターン参加権や、ES、一次選考免除権をいくつか獲得。
・自己分析
→ESや面接回答用テンプレートを徐々に作りだす。
・自己分析のため、複数の就活団体のメンターの方と面談。
その内容をもとに、ESや面接用のテンプレートを作成中。
3年生になった段階でどのように就活を行えばいいかイメージできるようにしておくため、1年生から少しずつ就活を始めていました。7月からは、引き続きサマーインターンシップのエントリー・面接を行い、参加のための準備を進めていく予定です。
4つの「就活団体」を活用
3年生になってから私は、主に以下の手法で就活を進めています。
1.就活団体の活用
2.インターンシップの情報収集
3.就活イベントへの参加
就活を始めるにあたり、何から手を付けたら良いか分からない状態だったため、就活団体主催のイベントに参加するところからスタートしました。
そもそも就活団体を利用したのは、身近な先輩が所属していたり、学生主催の団体であるため参加ハードルが低いことなどの理由がありました。手厚い面談をしてくれたり、企業とのつながりが多く選考に直結することが多かったりと、団体によって傾向や特徴はさまざまです。それぞれのメリットを活用するため、この時期は4つの就活団体のイベントに参加していました。
その他にも、インターネットからインターンシップの情報収集を行い、合同説明会や就活イベントに参加して就活を進めてきました。
企業に求める3つのポイント
最後に、これまでの就活を通して感じた「企業に求める3つのポイント」について述べていこうと思います。
①大学3年生以下を対象にした情報発信をしてほしい
大学3年生を対象にした採用活動に対して、準備不足の企業が多かったという印象があります。実際に以下のような事例がありました。
・3年生以下を対象にした採用ページがなく、企業HP内で採用情報が散らばっている
・サマーインターンシップについての情報も探しづらい
・インターンシップにエントリーしても、「受付完了」のメールが来ない
特にサマーインターンシップの情報が書いてない企業はとても多く、早期から就活を始めたのにもかかわらずエントリーできないということが何度かありました。これは企業規模にかかわらず、多くの企業に共通して見られた傾向です。
②インターンシップのエントリー期間を長期化してほしい
早期から就活を始める学生は、4~5月の段階からサマーインターンシップの参加準備を始めて「他の学生と差をつけたい」と考えている人が多いと思います。そうした学生のためにも、エントリー期間を長くしてもらえるとありがたいです。
また企業にとっても、エントリー期間を長くすることで早期に就活を始めた優秀な学生との接点を持ちやすくなるのではないかと考えます。
③小さな言動一つ一つに気をつけてほしい
これまでの就活を通して、企業の人事担当者から
・企業が面談の日程を忘れる。
・面接中の態度が高圧的
・面接の時間に遅れて来る
といった対応を受けたことがあります。このような対応をされてしまうと、企業に対する印象は著しく低下してしまいます。
学生が「知る」機会を提供してほしい
以上、6・7月時点での大学3年生の就活のリアルについて書きました。
この時期から就活を始めた3年生は、本選考の前段階である「業界研究」「自己分析」を行うフェーズにいます。そのため、業界や企業、そして自分自身について知りたいという強い思いがあります。企業はインターンの間口を広げたり情報発信を密に行うことで、学生が「知る」機会を提供してくれると嬉しいです。
次回の「就活日記」では、これまでの経験を通して得た「インターンシップ」に関する気付きをご紹介します。就活生がインターンシップに求めるポイントを3つに絞り、それぞれの特徴について書いていきたいと思います。
執筆者紹介
おきゆう 東北大学農学部3年。農業経済を学んでおり、フードロスや地方創生等に興味がある。 社会課題解決型海外インターンシップ運営団体である「アイセック仙台委員会」に所属。学生団体向け合同新歓イベント「仙台若者1000人花見」の運営にも携わる。 プロサッカーチーム清水エスパルスのファン。幼少期の経験より、食にもこだわりを持つ。※情報は2019年7月時点
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