パーソルキャリア調べ
新社会人、3割以上が仕事に「満足していない」 入社前の目標の有無が影響か
2019.06.12
パーソルキャリア(東京・千代田)は、6月11日、2019年度新社会人と大学4年生を対象に実施した「入社前後の『目標』と『仕事の満足度』との関係性」に関する調査の結果を発表した。
同調査によると、新社会人の約3人に1人が「仕事に満足していない」ことが分かった。また、「目標がある人」は仕事に満足している割合が相対的に高いことが明らかになった。以下、リリースより。
調査概要
6月1日より新卒採用活動がスタート。企業は自社に合う人材を求めて学生とのコミュニケーションを強化していく重要な時期となりました。また、学生にとっても、就職活動が本格化し、より就職後をイメージして活動していく重要な時期になっています。
今回当社では、企業・学生それぞれにとってより良い就職活動に取り組んでもらうために、新入社員の入社前の「目標」と入社後の「仕事の満足度」との関係性について、全国の2019年度新社会人300名と大学4年生300名を対象に調査を行いましたので、その結果をご報告します。
主な調査結果
①<大学4年生>働くうえで大切にしたいことNo.1は「仕事に満足感を持って働くこと」(46.3%)
②<新社会人>入社1カ月時点で、“3人に1人(35.4%)”が「仕事に満足していない」
入社前に目標があった人は、4人に3人(77.8%)が「満足している」
一方、目標がなかった人が仕事に満足度している割合は約半数(51.0%)に留まった。
③<新社会人>目標がある人は他人にアドバイスを求める傾向が高い。
「タニモク」ファシリテーター兼プロジェクトリーダー 三石原士(みついしもとし)からの総括コメント
本調査から、学生は入社後に「仕事に満足感を持って働きたい」と考えていることがわかりました。そして、満足感を持って働くためには、入社前の目標のアリ・ナシが大きく影響しており、目標があった人の方がより「仕事に満足している」という結果が出ています。
入社直後から誰もが満足できる希望通りの仕事に就けるわけではありません。しかし、目標があることで、希望通りでない仕事の経験も今後の成長につながっていくのだと理解できれば、満足感を持って働けるでしょう。
また、目標設定は一人だけで行うものと思われがちですが、自分以外の視点を入れることでこれまで思いつかなかった自分の可能性に気づくことがあります。本調査では「目標がある人は他人にアドバイスを求める傾向が高い」という結果が出ており、目標がある人は自身の成長に貪欲なことがうかがえます。
他人のアドバイスはより良い目標をたてることにつながり、より良い目標は成長の意欲につながり、ひいては満足感を持って働くことにつながります。みなさん積極的に「他人」の声に耳を傾けてみてはいかがでしょうか。
大学4年生の約半数(46.3%)は「仕事に満足感を持って働きたい」
大学4年生に今後社会人として働くうえでの心持ちについて聞いたところ、最も回答が多かったのは、「仕事に満足感を持って働きたい」(46.3%)でした。次いで「常に成長を意識して働きたい」(44.0%)、「目標達成を追い求めて働きたい」(33.7%)などの回答が上位となりました。(グラフ①参照)
【グラフ①】<大学4年生対象> あなたは、今後就職するにあたってどのような心持ちで働きたいと思いまか? あてはまるもの全てお選びください。(全体 n=300)
入社1カ月時点で、新社会人の3人に1人以上(35.4%)は仕事に満足していない!
しかし、入社前に目標があった人は、入社1カ月時点でも満足度が高い!
新社会人1年目に、入社1カ月時点での仕事の満足度を聞いたところ、35.4%が仕事に「満足していない」という結果に。(グラフ②参照)
入社後1カ月は研修などが中心で、実務に関わることが少ない人が一定数いることを踏まえても、「仕事に満足していない」という状況は、「仕事に満足感を持って働きたい」という希望を持って入社した新社会人のモチベーション低下につながる恐れがあります。
さらに、学生時代に仕事や人生における目標があった人となかった人で比較すると、学生時代から目標があった人のほうが、入社1カ月時点で「仕事に満足している」と答える傾向が高いことがわかりました。新社会人にとって学生時代の目標の有無は、入社直後の仕事の満足度に大きく影響するようです。(次頁、グラフ③参照)
【グラフ②】<新入社員対象>現在(入社1カ月時点)従事している仕事にどれだけ満足していますか?(全体 n=300)
【グラフ③】<新入社員対象>現在(入社1カ月時点)従事している仕事にどれだけ満足していますか?(n=300)
学生時代に目標があった人(n=153) 学生時代に目標がなかった人(n=147)
学生時代に目標があった人は、他人に意見やアドバイスを求めている傾向が高い
次に、「他人に意見やアドバイスを求めるか」について調査したところ、学生時代に目標がなかった人は「他人からの意見を求めたことがある」人が約5割(51.1%)だったのに対し、目標があった人の約7割(70.8%)は他人からの意見を求めたことがあることが分かりました。
目標がある人は、その目標を達成するために、もしくは達成までの課題を解決するために、他人に積極的にアドバイスを求める傾向にあると考えられます。(グラフ④参照)
【グラフ④】<新入社員対象>自分から他人に意見を求めたり、アドバイスをもらったりしていますか?(全体n=300)
学生時代に目標があった人(n=216) 学生時代に目標がなかった人(n=84)
<調査概要>
・調査期間:2019年4月26日~2019年5月4日
・調査対象:全国の新社会人1年目 300名、大学4年生 300名
・調査方法:インターネットによるアンケート回答方式
【プレスリリース「複数内定時代!その企業の選び方は大丈夫? 入社1カ月時点で、新社会人の3人に1人が仕事に満足していないことが判明! ~入社後、仕事の満足感を高めるには学生時代の“目標”が重要!?~(PRTIMES)より|2019年6月11日・パーソルキャリア株式会社】
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