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学生ライターがAI面接を体験。導入企業の本音も


AI面接で学生の資質を見抜く? 未来の採用手法が生んだ5つの変化

2019.05.29

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登山、釣り、野球、ゲーム、麻雀。これらは全て、実際に行われたことのあるユニークな採用手法です。売り手市場の採用環境が続く中、企業は自社に合う人材にアピールするため、さまざまな知恵を絞っています。
そうしたインパクト重視の採用手法とは一線を画し、効率性も兼ね備えた手法として注目を集めているのが「AI面接」です。その名の通り、AIが人に代わって面接官を務めるサービスで、テレビや新聞でも紹介されています。

とはいえ面接は、人と人とが対面で行うのがこれまでの常識でした。AI面接と聞いて、「実際に話してみなければ、相手のことは分からない」と感じた方も多いのではないでしょうか。

そこで今回、学生ライターの土屋がAI面接を体験し、AI面接がどんなものなのかを調べてみました。AI面接の技術はどこまで進んでいるのか、企業にはどのようなメリットがあるのか、実際に導入した企業の感想も交えてご紹介します。【取材:2019年3月】

目次
  1. アプリをダウンロードすると、スマホが面接官に
  2. AI面接が、学生を正確に評価できる理由。
  3. 全国に先駆けAI面接を導入した、アキタフーズの挑戦
  4. AI面接が、企業と学生のより良い出会いをつくる

アプリをダウンロードすると、スマホが面接官に

私が体験したのは、タレントアンドアセスメント(東京・港)が提供する、AI面接サービス「SHaiN」。スマートフォンにアプリをダウンロードし、受検IDをタップすると、面接がスタートします。

AI面接を受ける学生ライターの土屋①

主な質問は「困難な状況を乗り越えたこと」「集団で目標達成のために努力したこと」など、学生時代の経験を尋ねるもの。その場ですぐに答えなければならないため、通常の面接と同じ緊張感があります。

AI面接の最中2→AI面接の様子

曖昧な回答をすると、「具体的に教えてください」と深掘りの質問をされます。

AI面積の最中3→AI面接を受ける学生ライターの土屋②

約1時間かけて、さまざまな角度からの質問に答えました。終了後は、1対1の面接後のような疲労感がありました。

後日、10枚の資料からなる「AI面接評価レポート」が届きました。

AI面接評価レポート

レポートには、質問への回答から測定された「バイタリティ」「イニシアティブ」「柔軟性」、面接の様子から観察された「理解力」「表現力」「ストレス耐性」などの評価が記載されています。

私は「イニシアティブ」や「自主独立性」が優れているものの、「ストレス耐性」が低いという結果に。

@人事の編集部員に感想を聞いてみたところ、「私が面接官でも同じ評価になる」と驚いていました。

AI面接が、学生を正確に評価できる理由。

AI面接の精度は思った以上に高いことが分かりました。ここで気になるのが、AI面接の仕組みです。「SHaiN」ではどのように学生の評価を行っているのでしょうか?

タレントアンドアセスメント代表取締役の山﨑俊明さんによると、現在のサービスでは、学生からの聞き取りをAIが、回答や態度の評価を人が行っているそうです。評価の部分を人が担当しているのは、AIに判断させるためのデータがまだ足りないため。今後、受検者のデータが蓄積されていけば、AIによる評価も可能になるそうです。

実際に2019年の夏から、一部のサービスでAIによる評価が試験導入されます。山﨑さんは「AIによる公平な評価を実現し、採用のための『共通一次試験』のようにしていきたい」と展望を語りました。

全国に先駆けAI面接を導入した、アキタフーズの挑戦

タレントアンドアセスメント代表取締役の山﨑俊明さん

とはいえ人事担当者の方は「実際に会って話してみなければ、人の素質は分からない」と考えている方も多いはず。AI面接を活用している企業は、どんな思いで導入に踏み切ったのでしょうか。2018年から「SHaiN」を一次面接に導入しているアキタフーズ(広島・福山/東京・港)の人事・総務、齊藤和毅さんに話を聞いてみました。

卵の生産と販売に取り組むアキタフーズでは、農場長の面接への参加が、会社全体の負担になっていました。「面接のクオリティーを維持しつつ、工数を減らしたい」という課題を解決できるサービスが、AI面接でした。

アキタフーズでは、一次面接をAIで、二次面接を人が行うフローで選考を実施。齊藤さんも一次面接を通過した学生と、1対1の面接を行いました。すると「AI面接評価レポート」に記載された評価と、二次面接で話してみた本人の印象は、ほとんど一致していたそうです。

一方、AI面接を行った学生の反応はどんなものだったのでしょうか。会社説明会の場で「一次面接はAIが担当します」と伝えると、「AIに合否を決められてしまう」と感じたらしく、戸惑う学生の姿も見られました。そこで齊藤さんは、AI面接がメディアで取り上げられた実績を紹介したり、最終的には人が判断していることを説明したりして、AI面接の狙いを正しく伝えることを徹底しました。

ではAI面接を導入したことで、アキタフーズの採用活動にはどのような変化が起きたのでしょうか。齊藤さんは5つの点を挙げました。

効果(1)二次面接が濃密になった

アキタフーズでは、AI面接を「落とすための面接」ではなく、「二次面接の密度を高めるための面接」として活用しています。AIが一次面接を行うことで、個人の性格や考え方を数値化でき、二次面接で「この点を詳しく聞いてみよう」「この話を聞いたらどんな反応をするだろう」といった深掘りが可能になりました。

効果(2)面接コストの削減

農場長の一次面接への参加がなくなったことで、人件費がかからなくなったのはもちろん、面接に出席することで重要な生産農場を留守にしてしまうリスクも回避することができました。

効果(3)地方学生が気軽に参加できるようになった

AI面接には、「受ける場所を問わない」というメリットもあります。地方学生の場合、面接会場へ行くだけでも、時間と費用が必要です。志望度の高くない企業であれば、選考を断念することもあります。AI面接を導入することで、この機会損失を防ぐことができます。

アキタフーズは2018年、北海道の大学に在籍する学生を採用しました。この学生とアキタフーズの出会いは、「AI面接」という架け橋がなければ実現しなかったかもしれません。

効果(4)話題が広がり、選考の参加者が増えた

AI面接を導入したことで、説明会の参加人数が増加しました。AI面接の話題が学生の目に留まり、会社に興味を持つきっかけをつくったのです。説明会に参加した学生の約8割は、その後の選考にも参加しました。

効果(5)会社の認知拡大につながった

副次的な効果ですが、AI面接はアキタフーズの認知拡大にもつながりました。AI面接の取り組みは、NHK、TBS、読売新聞など、多くのメディアに取り上げられています。アキタフーズの商材である卵は、コモディティ化しやすく、マーケティングが難しい商品です。AI面接の導入とメディアによる拡散は、アキタフーズという企業自体のPRにもつながりました。

AI面接が、企業と学生のより良い出会いをつくる

AI面接には、地方学生を含む採用候補者との接点を増やし、二次以降の面接をより濃密にできるメリットがあります。今後、AI面接の精度が向上し、企業と学生に正しい理解が広まることで、双方にとってより良い出会いが生まれていくのではないでしょうか。【取材・編集:@人事編集部】

【編集部より】
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