20代が働きやすい都道府県ランキング。2位は愛媛県。1位は？

年間2000万人が訪れる企業口コミ・給与明細サイト「キャリコネ」は、5月2日に「20代が働きやすい都道府県ランキング」を発表した。

20代が最も働きやすい感じた都道府県は、「愛知県」であり、理由として「残業時間が決められている」、「休みが取りやすい」などが挙げられた。また、上位の都道府県の理由として、「若いうちから責任ある仕事を任せてもられる」が多く挙がった。以下、リリースより。

【調査背景】

人口が流入し続ける首都圏と比較して人口減少が進む地方では、若い働き手の確保が課題に。地域ごとの資源や特性を生かした地域経済の活性化や、若い世代が安心して結婚、出産、子育てを実現できる労働環境づくりが、国の旗振りの下進められています。とはいえ、課題や賃金格差などは地域によってさまざま。将来の日本経済を支える若い世代が「働きやすい」と感じている都道府県はどこなのでしょうか。

今回は20代の「キャリコネ」ユーザーに的を絞り、仕事のやりがいや給与、労働時間、休日に関する満足度など、「働きやすさ」に関する6項目の評価の平均点を都道府県別に集計しました。

【20代が働きやすい都道府県ランキング】

※調査概要は下部に記載

著しく成長し、得意分野を模索する段階にある20代は、会社員としてはいわば下積み期間。長く安定して働ける労働環境に加え、早くから裁量を与えられ、やりがいが感じられる業務に就ける企業は、高評価を得る傾向にあります。

首都圏を抑えて1位となったのは、産業集積地の名古屋市や製造業が盛んな豊田市を擁する愛知県。世界的な自動車メーカー「トヨタ自動車」を中心に、そのグループ会社がバランスよく高評価を得ていました。安定した給与と充実した福利厚生はもちろん、若いうちから世界を相手に経験を積めることも魅力となるようです。

福井県、富山県、長野県も共働き世帯比率が高いことでも知られており、中部地方から4県がトップ10入りしたのが印象的です。それでは、トップ10にランクインした各都道府県を代表する企業の口コミをご紹介します。

1位：愛知県（20代の総合評価：3.52）

▼国内自動車シェアNo.1 「トヨタ自動車」の口コミ
「残業時間は年間360時間で抑えるよう指示される。年休も積極的に取得し、付与された分は消化するように推進されるため、年休は非常に取りやすい」
（研究開発／20代後半男性／年収700万円／2018年度）

2位：愛媛県（20代の総合評価：3.20）

▼業務用を中心に「たれ」の出荷量国内トップ 大手飲食店の味を支える「日本食研ホールディングス」の口コミ
「早くから責任ある仕事を任せてもらえるため成長できます。また、問屋を挟まない直販体制をとっているため、顧客と近い位置で一緒に商品づくりをしていける点に面白みを感じました」
（法人営業／20代前半女性／年収270万円／2015年度）

2位：長野県（20代の総合評価：3.20）

▼精密機器の一大集積地である諏訪市の発展に貢献してきた「セイコーエプソン」の口コミ
「所属するチームによるかもしれないが、若手にチャレンジをさせてくれる企業である。自分で声をあげ、行動にさえ移せば、周りからも認められ、チームを引っ張っていくことができる。また、海外出張なども若手優先で行かせていただけるので、グローバルに活躍する人材になることもできる」
（プログラマ／20代後半男性／年収500万円／2015年度）

4位：徳島県（20代の総合評価：3.15）

▼徳島県阿南市に本社を構える発光ダイオードで世界的に有名な「日亜化学工業」の口コミ
「勤務時間については、週5日、8時間労働で、残業はほとんどありません。（福利厚生については）マイカー通勤手当がある。資格取得についての奨励金制度もあり、働くうえで自己を高める環境が整っている」
（技術／20代前半男性／年収314万円／2015年度）

4位：沖縄県（20代の総合評価：3.15）

▼沖縄県内企業売上高No.1の小売企業「サンエー」の口コミ
「自分の売場は自分で作るという精神があるため、自由度は高い。そのため結果が見えやすく、やりがいに繋がる。パートやアルバイトとの良好な関係構築ができれば、教育の成長度合いが見ていて分かりやすいので、人の成長にも関われる仕事であると感じる」
（販売アドバイザー／20代後半男性／年収420万円／2017年度）

6位：秋田県（20代の総合評価：3.13）

▼創業120年 秋田市を中心に地域に根差す「北都銀行」の口コミ
「基本的に残業はなかったです。あってもほんの10分とかその程度。休日出勤は会社のシステムを入れ替えるときに全行員出勤したこと以外は経験がありません。土日祝休みなので、休みの点での不満は一切ありません。有給もある程度は強制的に取らされるし、取ろうと思えば取れる状況なので不満はなかったです」
（財務・会計関連職／20代前半女性／年収 300万円／2018年度）

6位：長崎県（20代の総合評価：3.13）

▼佐世保に本社を置き、ショッピング媒体のコンテンツ制作等を行う「ジャパネットたかた」の口コミ
「若手からベテランまで対等であるため、意見が出しやすい社風です。また、しっかり自分の意見と根拠を伝えることができれば、企画がひっくり返ることもあるので大変おもしろいです。企画やモノづくりが好きな人にはそのワクワクドキドキ感が楽しいでしょうし、企画力・制作力・プレゼンがしたい人にはおすすめです」
（クリエイティブ関連職／20代後半女性／年収250万円／2015年度）

8位：東京都（20代の総合評価：3.11）

▼携帯電話契約数国内トップシェアを誇る「NTTドコモ」の口コミ
「大企業らしい福利厚生。カフェテリアプラン制度をとっており、自分で取得したい福利厚生を選べるのは良い。また、住宅手当が比較的手厚い。財形制度も充実しており、住宅購入時の金利補助などがある。研修なども充実しており、手を挙げれば受けたい研修が受けられる」
（技術関連職／20代後半女性／年収520万円／2017年度）

8位：鹿児島県（20代の総合評価：3.11）

▼幼児・小学生・中学生・高校生対象の九州の学習塾「昴」の口コミ
「女性が管理職になることも不可能ではないと考えます。男女平等で女性も働きやすい環境であると考えます。実際に女性の管理職が数人いて、常々男性だけではなく、女性も会社を回していると感じました」
（教師・インストラクター／20代前半男性／年収450万円／2013年度）

10位：福井県（20代の総合評価：3.08）

▼スマホEC事業、オウンドサービス事業等を展開する「ALL CONNECT」の口コミ
「育児休暇から復帰するスタッフが多く、復帰後は短時間勤務で働いている人も多いです。そこが将来安心できるなと思いながら働いています。また、同じ世代の女性が多く働いている点は安心できます。会社に入ってからの友達が増えたことが一番嬉しいです」
（テレホンオペレーター／20代後半女性／年収380万円／2018年度）

10位：富山県（20代の総合評価：3.08）

▼北陸エリアに安定的に電力を供給し、環境保全にも力を注ぐ「北陸電力」の口コミ
「最初は先輩と同行する機会があり、さまざまな経験を積むことができる。また実際にユーザーの方とお話することで、自社の商品価値をさらに実感する。生きていくうえで必ず必要となるインフラはこれからも需要はあり、改善することでますますお客様との信頼が築けるので、仕事のやりがいはある」
（法人営業／20代前半男性／年収270万円／2017年度）

＜調査概要＞ 「20代が働きやすい都道府県ランキング」

調査内容：キャリコネに登録された企業情報の所在地に基づき、企業を都道府県別に分類。対象期間中に「キャリコネ」に20代のユーザーからの評価が寄せられた企業を抽出し、都道府県別に評価の平均値を算出
対象期間：2017年4月1日～2018年3月31日
回答者：キャリコネ会員のうち勤務先を評価対象企業に選択した会員
採点項目：以下6項目の評価の平均点（総合評価／5点満点）
「労働時間の満足度－残業や長時間労働がないか」
「仕事のやりがい－楽しいか、意義を感じるか」
「ストレス度の低さ－心身に疲弊感はないか」
「休日の満足度－休みがあるか、有休を取れるか」
「給与の満足度－金額は十分か、割に合うか」
「ホワイト度－ブラック企業でないかを総合判断」

【プレスリリース「20代が働きやすい都道府県ランキング」発表　1位は愛知県（企業口コミサイトキャリコネ）（PR TIMES)より｜2019年5月2日・株式会社グローバルウェイ】