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人事のキャリア【第18回】


学生と広島の未来を照らしたい。営業から転身した人事の思い(一条工務店広島・川内涼さん)

2019.05.09

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さまざまな企業の人事担当者に、仕事のやりがいやキャリアについて聞く「人事のキャリア」。今回は大手ハウスメーカー、一条工務店グループの一条工務店広島で人事を務める川内涼さんに話を伺いました。
川内さんはもともと、車部品販売会社の営業担当。人材紹介会社を経て、採用部門強化のために一条工務店広島からスカウトされた経歴を持つ異色の人事です。【取材・文・撮影:山名恭代、構成:編集部】

川内 涼(かわうち・りょう)

株式会社一条工務店広島 経営企画室室長。新卒で大手自動車部品販売会社に入社後、顧客から誘われ人材派遣会社の設立に携わり、社内の人材教育や人事制度の構築を担当。その後、一条工務店広島の採用部門責任者としてヘッドハンティングされ転職。キャリアコンサルタントやCDA※などの資格を持つほか、一般社団法人日本ほめる達人協会の認定講師も務める。
※日本キャリア開発協会が認定する資格『キャリア・デベロップ・アドバイザー』

川内さんのキャリアアップのポイント

・人と接するときは“目の前の人を応援する姿勢”を忘れない
・自分にできることをとことん追求し、実践する
・視野を広く持ち、周りを巻き込んで大きな結果を追いかける

目次
  1. 営業から人事へのキャリアチェンジ。“目の前の人を応援する姿勢”を貫く
  2. 自社の採用活動だけで終わらない、学生の人生を導く採用活動を目指す
  3. 広島の地域貢献につながる採用活動のモデルをつくりたい
  4. 川内さんのある日のスケジュール
  5. 川内さんの年間スケジュール

営業から人事へのキャリアチェンジ。“目の前の人を応援する姿勢”を貫く

人事のキャリア第18回_一条工務店広島・川内涼さん

―経歴を教えてください。
学校卒業後は、自動車関係の仕事に就きたいと思い自動車部品販売会社に就職しました。お客さまとの対話が何より楽しかった私は、営業職としてキャリアを積み、社内の販売コンテストで2年連続1位を獲得するまでになりました。
とはいっても、私の売上の半分以上はお客さまからの紹介によるものです。1位になれたのは、その方々のおかげだったと思っています。

私は人と接するときに、“自分の知識や経験を差し出して、目の前の人を応援する”姿勢で接することを心がけています。さらには、目の前の人だけではなく、その先にいる人にも喜んでもらえるように努めています。
そうすると、自然と自分の周りに人が集まってくるんですよ。この姿勢が、「あの人の接客が良かった」とお客さまが新しいお客さまを連れて来てくださる結果につながったと思っています。

―営業職からどのように現在の人事になったのか。
30歳のときに人材派遣会社に転職し、経営幹部として社内教育や人事制度の構築などに携わりました。人材派遣を自分の一生の仕事にするかどうかを悩み始めたころ、現在の一条工務店広島の柳本和英代表と出会ったんです。

採用が厳しい建設業の新たな戦略として、採用に特化した新部署を担う人材を探していると声を掛けていただきました。私がこれまでに培った営業力や集客力、人材の教育や人事制度に詳しいこと、何より私が人とのつながりを大切にしているところを評価してくれてのことだったそうです。率直にうれしかったですね。私も自分のキャリアに新卒採用を加えたかったこともあり、転職を決意しました。

―現在担当している業務内容について教えてください。
主に新卒採用のための企画立案や採用活動、入社後の研修教育計画の作成などを担当しています。キャリアコンサルタントでもあるので、研修でキャリアビジョンやキャリアデザインの描き方を指導することもありますよ。

ほかには、内定者のフォローですね。内定式後に月に1回、入社後に身に付けてもらう知識をまとめた資料を送付し、テストを行っています。目的は内定した後に抱きやすい「この会社で良かったのだかろうか」という不安を少なくするためです。
入社前に知識をつけることで安心感を深めてもらい、入社後のギャップを少しでも減らしていきます。

そして内定者同士の絆を深めること。入社後も気軽に相談し合い、切磋琢磨しつつもお互いを応援できる仲間になるための土台づくりができればと考えています。

自社の採用活動だけで終わらない、学生の人生を導く採用活動を目指す

人事のキャリア第18回_一条工務店広島・川内涼さん

川内さんは、初めての新卒採用で採用人数が前年度の3倍以上、内定承諾後の辞退者は3年連続でゼロという実績をあげた。

―初めての新卒採用で実績で成果を上げたのは、どのような取り組みによるものか。
採用担当になってまず、集団・個別を問わず、“面接”という名称を全て“面談”に変えました。もちろんただ言葉を変えただけではなく、キャリアコンサルタントの資格を生かして、 “傾聴”を重視した面談を行っています。

私が面接官を務める3次試験では40~50人くらいと面談し、1人につき1時間ぐらい話すんです。こちらから質問をするのではなく、学生さんの悩みや、会社に直接聞きにくいこと(給与や残業、休みなど)を気軽に聞いてもらい、就職に対する不満と不安を消すように心掛けています。

よく学生さんからは「こんな面談は受けたことない」と言われます。実は、この面談は時期を分けて1人につき2回行っているんですよ。1回目の面談を経験すると学生さんの気持ちが変わるようで、2回目に会ったときは、話す内容や雰囲気が変化するんです。その変化を確認しながら、人柄をよく見て、会社の社風とマッチするかを探っています。
この面談を始めてから、学生さんの会社への理解も深まり、内定承諾後の辞退もなくなりました。

―具体的に面談ではどのようなことを話していますか。

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執筆者紹介

山名恭代(やまな・やすよ) 取材・インタビュー原稿の執筆を中心に活動するフリーランスライター・編集者。 Webメディア、雑誌、企業PR媒体など実績多数。 ブランド・マネージャー資格(一般社団法人ブランド・マネージャー認定協会発行)保持。 地方の中小企業や個人事業者のブランディングに関わり、企業理念の言語化なども行う。 大阪府出身、広島県在住。

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