特集

就職みらい研究所『就活白書2019』より


20年卒新卒採用の傾向と対策 ③2020年卒採用の見通し

2019.03.04

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全5回にわたって20年卒採用のあり方についてひもとく「20年卒新卒採用の傾向と対策」。就職みらい研究所が2月25日に発表した『就活白書2019』の内容と、記者発表の取材を基に、今回は「20年卒採用の見通し」にフォーカスする。企業規模・業種別の見通しや、採用数に満たない場合の対応予定が明らかになった。

シリーズ一覧
  1. 19年卒との採用スケジュールの比較
  2. インターンシップの実施
  3. 2020年卒採用の見通し
  4. 2020年卒の採用情報提供・採用方法・形態
  5. 外国人学生、エンジニアの採用、AI導入

20年卒採用活動の見通し 約半数が「前年度と変わらない」

ポイント

・2020年卒の採用の見通しについて尋ねると、全項目「変わらないと思う」が最も高かったが、『新卒採用活動の母集団』『選考応募人数』について「減ると思う」は、ともに約40%となった。

・「増えると思う」が他項目と比較して高かったのは『新卒採用に係るマンパワー』(36.4%)、『新卒採用コスト』
(34.0%)であった。

▼図1:2020年卒の採用活動の見通し(前年採用実績企業/それぞれ単一回答)2020年卒の採用活動の見通し(前年採用実績企業/それぞれ単一回答)

▼図2:従業員規模・業種別 2020年卒の採用活動の見通し従業員規模・業種別 2020年卒の採用活動の見通し

少数だが、採用数を満たすために採用基準を見直す企業も

ポイント

・2020年卒の採用基準の見通しは、「前年卒並み」が77.1%と最も高く、「厳しくなる」は8.3%である。

・2016年卒からの経年で見ると、2018年卒を境に「厳しくなる」の増加傾向が見られる。

・従業員規模別に見ると、 5000人以上、300人未満企業で「厳しくなる」が減少。

編集部解説

20年卒採用に掛けるコストやマンパワーは約3割の企業が「増えると思う」と回答(図1)。採用基準の見通しは「前年卒並み」との回答が77.1%で最も多かった(図3)。

一方で、「採用数を満たすために基準を見直し、柔軟に対応する」との回答は年々増え、20年卒は16.0%となった(図5)企業別では300人未満の企業が17.1%(前年比3.1ポイント増)、5000人以上の企業が15.3%(同1.7ポイント減)で、企業規模が小さくなるほど採用基準について苦しい選択を迫られている(図6)。

5000人以上の企業では「採用数に満たなくても求める人材レベルは下げない」(同14.7ポイント減)の回答が45.9%、「未定」が38.7%(同16.4ポイント増)となり、採用基準について判断しかねている大企業が多いことも分かる(図6)。

▼図3:2020年卒の採用基準の見通し(前年採用実績企業/単一回答)■2020年卒の採用基準の見通し(前年採用実績企業/単一回答)

▼図4:従業員規模別に見た2020年卒の採用基準の見通し従業員規模別に見た2020年卒の採用基準の見通し

ポイント

・採用数が満たなかった場合の対応については、2020年卒では「採用数に満たなくても求める人材レベルは下げない」が最も高く50.3%。一方で「採用数を満たすために基準を見直し、柔軟に対応する」は16.0%と、2016年卒以降年々増加傾向が見られる。

従業員規模別に見ると、5000人以上企業では「未定」が38.7%と2019年卒より16.4ポイントの増加。「採用数に満たなくても求める人材レベルは下げない」は45.9%と14.7ポイントの減少。

▼図5:採用数が満たなかった場合の対応予定(前年採用実績企業/単一回答)採用数が満たなかった場合の対応予定(前年採用実績企業/単一回答)

▼図6:従業員規模別に見た、2020年卒の採用数が満たなかった場合の対応予定従業員規模別に見た、2020年卒の採用数が満たなかった場合の対応予定

「4.2020年卒の採用情報提供・採用方法・形態」に続く。

図および「ポイント」は「『就職白書2019』のプレスリリース記事」より抜粋して紹介しています。

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