パーソルキャリア調べ
4人に1人が「1年前に比べて残業が減った」と回答 3,000人に聞いた「残業」調査
2019.01.22
パーソルキャリア(東京・千代田区)が運営する転職サービス「doda(デューダ)」は、1月21日、20歳~59歳のビジネスパーソン3,000人を対象行った「残業」についての調査結果を発表。
同調査によると、1年前に比べ、4人に1人が「残業が減った」と実感しており、その要因として「会社の制度変更」を挙げている人が多いことが分かった。以下、リリースより。
主な調査結果
◆1年前に比べて、4人に1人が「残業が減った」と感じている
◆残業が減った要因は、「会社の制度変更」によるものと考えている人が多い
◆「会社の制度変更」で残業が減ったと感じている人が多い業種は「金融」「IT・通信」「メーカー(機械・電気)」
1/4以上が、1年前に比べ「残業が減った」と回答。改善要因でもっと多かったのは、「会社制度の変更」
1年前に比べて「残業が減った」と回答した人は26.3%となり、全体の1/4以上を占める結果となった。
「増えた」と回答した人は17.4%、1年前と「変わらない」と回答した人は51.5%だった。全体としては「変わらない」という回答が過半数を占めているものの、「減った」という回答が「増えた」を上回り、少しずつではあるが働き方改革の成果が表れてきているようだ。
※「その他」は、1年前は就業していないので答えられない/制度上、残業がないと回答した人
Q:残業は、1年前とどう変わりましたか?
「残業が減った」と答えた人のうち、その要因の中でもっとも多かったのが「会社の制度変更」で、37.7%と全体の4割近くを占めている。「昔は、サービス残業があたりまえだったが、最近はなくなった」「帰りは最近早くなった」(金融/女性)など、サービス残業を抑制する制度の導入によって残業が減ったと感じている人もいるようだ。
一方で、17.4%が「増えた」と回答しており、その要因でもっとも多かったのは「仕事が増えた」の63.2%で、次いで「人が減った」の32.4%だった。
「繁忙期の人員不足や遅番スタッフの不足により、自分を含む一部のスタッフに残業のしわ寄せが発生している」(小売/男性)など、長らく続いている人手不足の影響を受けている会社が多いようだ。
また、「働き方改革もあって残業を減らせと言われるが、結局は朝早く出勤したり、昼休みを短縮したりしている。改革になっていない」(事務・アシスタント/女性)というケースも少なくないようである。
制度変更により残業が減ったと感じている人が多い業種は、「金融」「IT・通信」「メーカー(機械・電気)」
「会社の制度変更」によって残業が減ったと感じている人の業種や職種の内訳を見てみると、業種では「金融」が16.8%ともっとも多く、次いで「IT・通信」と「メーカー(機械・電気)」がともに14.8%、「商社」が4.7%だった。
残業時間を減らした社員や有給休暇を取得した社員にインセンティブを与える制度を導入したIT企業や、AIを活用することで誰でも業務を行える仕組み作りを行った保険会社など、社を挙げて残業削減に取り組んでいる企業で成果が上がっているようだ。
さらに職種別では、「営業職」26.9%、「技術職(SE・インフラ・Webエンジニア)」14.8%、「企画・管理」13.5%の順で「会社の制度変更」によって残業時間が減ったことを実感しているようだ。
営業職は残業時間を減らしにくい印象もあるが、営業支援システムや、直接訪問ではなく電話やメールで営業を行うインサイドセールスの手法を取り入れる会社が増えていることも、残業削減の要因の一つに挙げられそうだ。
「会社の制度変更」で残業が減ったと回答した人の業種・職種の内訳
【プレスリリース「転職サービス「doda(デューダ)」 3,000人に残業に関する感覚を大調査! ~4人に1人が、1年前に比べて「残業が減った」と回答~」より|2019年1月21日・パーソルキャリア株式会社】
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