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本人の代わりに退職を交渉 利用者増加中の「退職代行サービス」とは?

2018.10.26

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現在、会社を退職したい意向がある本人の代わりに、会社との交渉を行う「退職代行サービス」の利用者が増えている。

【参考】「今日、部下が会社を辞める。」SNSで話題の動画から考える 人手不足による労働環境の闇と打開策

20代若手に特化した人材紹介事業を運営する株式会社UZUZ(ウズウズ)では、20代専門の退職代行サービス「リスタート」を2018年10月29日(月)から開始することを発表した。このような退職代行サービスの利用者が増えている背景には、どのような問題があるのか。また、サービス提供側には、どのような思いがあるのだろうか。株式会社UZUZの専務取締役・川畑翔太郎氏のインタビューを紹介しながら明らかにしていく。

※TOP画像引用:退職代行サービス「リスタート」を開始/「もう会社に行きたくない!」「辞めさせてくれない!」と思ったら、退職の何から何まで完全サポート!(株式会社UZUZ)

目次
  1. 「退職代行サービス」利用者増加の背景
  2. 退職代行サービス「リスタート」
  3. 株式会社UZUZ専務取締役・川畑翔太郎氏インタビュー
  4. 退職希望者への対応を見直すことが必要

「退職代行サービス」利用者増加の背景

1.20代の2人に1人が転職の意向あり

現在の勤務先から転職したいと思っているか、また、就職活動をしているか

参照:「ブラック企業に関する調査(日本労働組合総連合会)

日本労働組合総連合会の「ブラック企業に関する調査」によれば、転職したいと思っているが、転職活動は行っていないと回答した人の割合は44%。若い世代ほど転職の意向がある人の割合が高く、全体で50.3%だったのに対し、20代は64.0%と全体平均を10%以上上回る結果となった。

2.20代の3人に1人が「勤務先がブラック企業」だと感じている

現在の勤務先は、いわゆる『ブラック企業』だと思うか

参照:「ブラック企業に関する調査(日本労働組合総連合会)

また、「勤務先がブラック企業だと思うか」という質問に対して、ブラック企業だと思うと回答した人は全体で26.9%で、4人に1人の割合で勤務先がブラック企業だと思っていることが分かった。20代に限定すると32.7%で3人に1人がブラック企業だと思っているという回答結果となった。

上記の調査結果から、転職の意向はあるものの転職活動は行っていない、また自分の職場はブラックだと感じる20代が多いことが分かる。「辞めようとしても上司のパワハラに遭い辞められない」「人手不足で転職を言い出しづらい」など、転職したくても転職しづらい環境があることが、退職代行サービスを生むきっかけになったと言える。

退職代行サービス「リスタート」

以上のような20代を取り巻く環境を踏まえ、株式会社UZUZでは、20代専門の退職代行サービス「リスタート」を2018年10月29日(月)から開始する。

既存の退職代行サービスでは退職代行のみが一般的だが、「リスタート」は退職代行サポートを利用して退職した後も、希望者には転職サポートまで一貫して行われる。また、UZUZ経由で転職先が決まった場合は、退職代行の費用が全額キャッシュバックされる仕組みとなっている。

※サービス内容の詳細はこちら。
サービスページ:https://re-start.work/
公式Twitter:https://twitter.com/restart_work

株式会社UZUZ専務取締役・川畑翔太郎氏インタビュー

次に、退職代行サービス「リスタート」の開始に至った背景や、同サービスを利用するメリットについて、株式会社UZUZの専務取締役・川畑翔太郎氏にお話を伺った。

―「リスタート」を開始することになった背景を教えてください。

転職サポートを行う中で、無事内定が決まり、いざ今の会社を辞めるという段階になって、会社側の引き止めによりなかなか退職できない……という求職者のケースをいくつも見てきました。「転職したくても、そもそも今の職場を退職することができない」という方が多くいらっしゃったんです。この状況を見て、以前から「退職代行サービス」への強いニーズを感じていました。

さらに、転職サポートを行う立場として、求職者の方にブラック企業を紹介したくないという思いがありました。そこで、ブラック企業のリストアップも兼ねて、「退職代行サービス」を行うことができるのではないか、と考えたのも、今回のサービスをリリースすることになったきっかけの1つです。

退職と転職は、表と裏というか、切っても切れない関係だと思います。退職から転職までを一気通貫でサポートすることにより、より質の高いサポートを実現できるのではないか、と考えています。

―退職代行サービスのノウハウはどこで構築されたのでしょうか。

既存の退職代行サービスのスキームを調査することで、大方のノウハウを得ました。また、前述のように「転職したくても、今の職場を退職できない」ケースは多々あり、その場合は、弊社が間に入って退職交渉のアドバイスを行っていました。なので、そういった意味では、既に「退職代行サービス」を実践していたと言えるかもしれません。

そのため、弊社では両者を全く別の業務だとは感じておらず、転職サポートの一環として退職代行を行う、という認識を持っています。

さらに、退職代行事業の非弁リスクを回避するため、弁護士との連携により、業務範囲の適正化を行っていく所存です。

―退職の段階から求職者のサポートを行うことで、その後の転職サポートにどのようなメリットが生まれるのでしょうか。

従来の転職サポートでは、事前に1~2時間のキャリアカウンセリングを実施し、求職者本人の本音の部分を掴むことで、求職者と企業との高いマッチングを目指しています。しかし、退職理由というのは非常にデリケートな部分ですので、その部分で求職者の本音を掴むことが難しい場合もあります。

そこで、今回の「リスタート」で退職の時点からサポートさせていただくことによって、「本当の退職理由」をベースに転職活動を行うことが可能になり、より良いマッチングを実現できると考えています。これは求職者はもちろん、転職先の企業にもメリットがあります。むしろ、転職先の企業にとってのメリットの方が大きいかもしれません。

退職理由によっては、求職者自身に解決すべき課題が存在する場合もあります。それらを把握した上で、求職者と企業とのマッチングを実施させていただくので、転職後のミスマッチを防ぐことができると考えています。

退職希望者への対応を見直すことが必要

「退職代行サービス」の利用者が増加している背景や、株式会社UZUZの「リスタート」を例に、サービス提供側の狙いについて紹介した。

労働人口の大幅な減少が見込まれ、今後も企業による社員の引き止めや、退職を言い出せない社員が増加することが予想される。人事担当者としては、退職希望者への正しい対応を検討する必要があるかもしれない。

【文・@人事編集部】

【編集部より】
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