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活用されない「冬眠人脈」による経済損失、1企業あたり120億円規模か

2018.10.11

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Sansan(東京都渋谷区、以下Sansan)と、Sansanの研究開発部門、Data Strategy & Operation Center(略称DSOC)は、2018年10月9日に、活用されていない名刺「冬眠人脈」による経済損失規模を、国内で初めて推計した結果を発表した。

その結果、日本企業における名刺1枚の価値は売上金額に換算して約74万円に相当。一方で、約61%が「冬眠人脈」となっており、1企業あたりの平均経済機会損失は年間約120億円にのぼるという推計が算出された。以下、リリースより。

「冬眠人脈※1」による1企業※2当たりの経済損失規模は約120億円と推計

企業において売上を向上させるためには、“人脈”という人と人のつながりの人的資産を活用することが大きなポイントとなります。

しかし、平成27年国勢調査(総務省)や平成28年度経済センサス活動調査(総務省)、当社サービスのSansanおよびEightの利用状況に基づき、当社が推計した名刺の総流通量、1枚当たりの価値から、ビジネスパーソン1人当たりの名刺交換枚数は、年間平均105.9枚であるのに対し、従業員1人当たりの売上から算出すると41.3枚の生産性しか発揮できていないことが分かりました。

約61%(名刺換算で約65枚)にあたる生産性が、会社内において活用されずに眠っている「冬眠人脈」によって失われており、結果として日本の常用雇用100人以上規模の企業では、平均で年間約120億円もの経済機会の損失が生じているという推計に至りました。

こうした機会損失を防ぐためには、個人が獲得した名刺情報を社内で共有し、担当者が活用できるネットワークを構築することが求められます。主な調査結果は以下の通りです。

※1「冬眠人脈」とは、会社内において個人のみが所有し、社内に共有されずに活用されていない人脈のこと
※2ここでの「1企業」は、常用雇用100人以上の企業を指す

調査結果 TOPICS

◆topic1 名刺1枚当たりの価値は約74万円
対象業種の国内年間総取引額を名刺流通総枚数で割った結果、名刺1枚当たりの売上価値は約74万円と推定されました。

◆topic2 名刺交換をした人の約61%が「冬眠人脈」に
従業員1人当たりの売上を名刺枚数に換算し、実際に交換した枚数との差から「冬眠人脈」を算出しました。

◆topic3 1企業当たりの経済損失規模は約120億円(常用雇用100人以上)
常用雇用100人以上の企業の場合、1社当たり平均年間約120億円の経済機会損失となることが分かりました。

◆topic4 損失規模、業界別トップは「製造業」、2位が「卸売業・小売業」に
「冬眠人脈」を活用した際の売上と現状との差額に従業員数を乗じて全体の損失規模を算出し、業界ごとに見てみました。

内閣府によると実質GDPの増減率(実質成⾧率)は、1990年代前半のバブル崩壊期に失速し、増減を繰り返しながら低迷状態に入り、リーマン・ショック以降はほぼ0~1%台と停滞し、その打開策が模索されています。また、近年、ワーク・ライフ・バランスが重視され、働き方改革が推進される中、限られた労働時間で生産性を高めることも求められています。

このような状況にあって、「冬眠人脈」は企業にとって大きな情報資産となる可能性を秘めたものであると考えます。そこで、「冬眠人脈」による経済機会損失の実態を明らかにすることで、その活用について考えるきっかけとすべく、本件の調査を実施いたしました。

topic1 名刺1枚当たりの価値は約74万円

本調査では、平成27年国勢調査(総務省)から名刺を交換する比重の高い業種・職種を区分し、明らかに名刺交換機会の低い人口を除いた結果、名刺交換機会のある人口は約2,200万人となり、これにビジネスパーソン1人当たりの名刺交換枚数、年間平均105.9枚(当社サービスのSansanおよびEightの利用状況より算出)を乗じると、日本における名刺交換総量は年間約22億枚と推計されました。

一方、平成28年度経済センサス活動調査(総務省)から対象業種の国内年間総取引額を算出し、それを名刺流通総枚数で割った結果、名刺1枚当たりの価値は約74万円と算出されました。

topic2 名刺交換をした人の約61%が「冬眠人脈」に

経済センサスから算出した従業員1人当たりの売上の平均は約3,060万円となり、これを名刺1枚当たりの売上価値で割った結果、41.3枚に相当する生産性しか発揮できていないことが推計されました。
つまり、年間約65枚、約61%が「冬眠人脈」となっていることが分かりました。

topic3 1企業当たりの平均経済損失規模は約120億円(常用雇用100人以上)

上記より、仮に「冬眠人脈」が活用された場合、従業員1人当たりの売上は2.56倍の約7,840万円となります。

この推定値と実際の従業員一人当たりの売上との差額に名刺交換機会人口を乗じた結果、企業規模別にみると、常用雇用100人以上の企業の場合、1社当たり年間約120億円の経済機会損失となることが分かりました。また、常用雇用100人未満の企業の経済機会損失は、1社当たり年間約8,600万円となりました。

topic4 損失規模、業界別トップは「製造業」、2位が「卸売業・小売業」に

「冬眠人脈」による経済機会損失規模が大きい10業界についてみると、「製造業」「卸売業・小売業」「医療・福祉」「建設業」「運輸業・郵便業」の順となっていることが分かりました。

また、これらについて、常用雇用100人以上の場合、企業1社当たりでみると「製造業」の次に「情報通信業」「生活関連サービス業」の損失規模が大きいことも算出されました。なお、これらの業界は、経済センサスの分類に合わせて区分しました。

利用データの出所

本来、名刺には経済機会を生み出す以外にもさまざまな機能があり、売上も名刺交換以外の要因で成り立つものもありますが、本件においては経済規模を推計するため、「名刺」を、交換・共有することにより「経済効果(売上)」を生むツールと便宜的に定義しています。各算出数値は、このような1つの考え方に基づく近似値の推計です。なお、その算出に際して、以下のデータを根拠として利用しました。

※利用データの出所

【文献1】『平成27年国勢調査就業状態等基本集計』(総務省統計局)
第10-2表 産業(大分類),職業(大分類),男女別15歳以上就業者数(総数及び雇用者)-全国,都道府県,市区町村
【文献2】『平成28年経済センサスʷ活動調査』(経済産業省)
経理事項等1 企業産業(小分類),単一・複数(2区分)別企業等数,事業所数,従業者数,売上(収入)金額,費用総額,主な費用項目,付加価値額,設備投資額,1企業当たり売上(収入)金額および1企業当たり付加価値額―全国
【文献3】Sansan各種データ
・1人当たり名刺読み込み枚数/業界別(Sansan+Eight)
・導入効果に関するデータ(経常利益7.3%上昇)
【文献4】『ワークスタイル変革ソリューション市場の実態と展望2017』(矢野経済研究所)
「CRM(顧客管理)市場」/「勤怠管理市場」/「ワークフローシステム市場」
【文献5】『経済センサス‐活動調査』/『平成28年経済センサスʷ活動調査』/企業等に関する集計産業横断的集計全国結果』
企業産業(中分類),売上(収入)金額階級(8区分),企業常用雇用者規模(7区分),企業従業者規模(8区分),資本金階級(7区分),支所数規模(8区分)別企業等数,事業所数,従業者数,売上(収入)金額,費用総額,主な費用項目,付加価値額及び設備投資額―全国

お問い合わせ先

Sansan株式会社ブランドコミュニケーション部PRチーム(小池・⾧倉・石塚)
Mail:pr@sansan.com
Tel:03-6316-3121
Fax:03-3409-3133

【プレスリリース「日本企業において約61%の人脈が活用されずに『冬眠』している『冬眠人脈』による1企業当たりの経済損失規模は約120億円と推計」より|Sansan株式会社・2018年10月9日】

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