特集

ユニークな人事制度


自分の強みを共通言語に Sansanが実践する「強マッチ」とは

2015.06.10

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会社の規模や成長フェーズによって、社内の人事制度は変容が求められる。しかし、従業員の働きやすさやモチベーションを大きく左右する人事制度は、安易に導入or廃止するわけにはいかず、人事担当者が常に抱える大きな課題の1つなのではないだろうか。
そこで今回は、創業間もないベンチャー企業から東証一部の上場企業まで、規模の異なる3つの企業を取り上げ、各社で導入されているユニークな人事制度について、事例をもとに話を聞いた。第1回はSansan株式会社の事例を紹介する。

自分の「強み」を共通言語に

企業向けの「Sansan」、個人向けの「Eight」、2つのクラウド名刺管理ツールを提供するSansan株式会社。2007年の創業以来、堅実に事業を伸ばし、今や従業員数150名を超える規模にまで成長した。

そうして組織が拡大していく中で、創業2年目から人事制度の根幹に据えられているのが、『強マッチ』だ。

Sansanの角川素久氏

同社では新卒・中途にかかわらず、入社後すぐにストレングスファインダー(※)の手法を用いたテストとワークを行う。そこで浮き彫りになった自らの”強み”は、自己認識するとともに、折に触れて社内で共有しながら、配属や半期に一度の目標設定などに活用されていく。
ほかにも、朝会で”強み”を共有する場を設けたり、周りに自分の“強み”を伝えてフィードバックをもらったりということが、日常的に行われている。「この”強み”を共通言語としたコミュニケーションによって、個を尊重する風土が自然と培われてきた」と、取締役CWO人事部長兼広報部長の角川素久氏は、語る。

同社では『Sansanのカタチ』というバリューを設けている。そのひとつが、「強みを活かす」だ。それぞれのポジションで個人の特性を活かしながら、ボールをつないで、ひとつのゴールを目指す「サッカー」から着想を得た。「ベンチャーでスピード感を持って、高いレベルで成果を出そうと思うと、弱みを克服するのを、待ってはいられない。必然と、”強みを活かそう”という発想に辿り着いた」(角川氏)

「強マッチ」導入のための参考書籍

『強マッチ』を導入するにあたっては、『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう―あなたの5つの強みを見出し、活かす』(日本経済新聞出版社)と『9つの性格 エニアグラムで見つかる「本当の自分」と最良の人間関係』(PHP研究所)という2冊の書籍を参考にすると良い。

※ストレングスファインダー
アメリカのギャラップ社が開発したWebで180の質問に回答することで個人の強み(資質)を診断できるシステム

相手を「強み」で理解しようとする組織文化が定着

「よく誤解されるのだが、”強みを活かすとは、”自己実現のために会社が支援する”という話では、決してない。10ある仕事のうち、自分の“強み”を活かせる仕事が、たとえ1しかなかったとしても、まったく問題ない。9あるやるべきことを、やればいいだけのこと。他者との関係性においては、”強み”に着目したほうが、より良好な人間関係が築けるし、物事もうまくいくようになるが、仕事で自分のポテンシャルを最大限に活かそうということではない。あくまでも”相手の強みを活かしあう”という姿勢が、重要なのだ」と、角川氏は強調する。

Know Me!(のーみー)ではメンバーの”強み”が話題に

同社では他にも『Know Me!(のーみー)』という飲み会補助制度がある。「過去に一回も飲みに行った事がない・他部署・2~3人」で飲みに行くと、1人3千円を会社が負担するというものだ。そのなかでも、”強み”が話題に行なることが多く、”強み”で相手を理解しようとする意識が、組織文化として根付いているのを感じるのだと言う。

「強み」と「弱み」は表裏一体

また”強み”を活かそうとマネジメント層が考えることで、仕事で成果が出やすいというメリットもある。

「”強み”と”弱み”は表裏一体。組織風土がポジティブになった。『なんであいつはダメなんだ』ではなく、『あの人の強みはなんだろう?』と視点を変えれば、『仕事が遅い』という弱みは、逆に見れば『慎重』という強みになる。すると、慎重さが求められる仕事はあの人に任せて、ほかのところは補い合いながらチームを築いていこうという発想になるんですよね」(角川氏)。

執筆者紹介

野本纏花(のもと・まどか) 元マーケターのフリーライター。All About インターネットサービス ガイド。MarkeZine/ライフハッカー[日本版]/roomie/サイボウズ式/ASCII Web Professionalなどで執筆中。共著『ひとつ上のFacebookマネジメント術』(技術評論社)。

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