「Real Wantedly - Biz night -」レポート
サイバーエージェント×サイボウズ 若手営業マネージャーの仕事観とは
2018.07.12
2018年6月28日、セールス向け就職イベント『Real Wantedly – Biz night -』が開催された。今回は「会社は学校じゃねぇんだよ VS 楽しいは正義」をテーマに、サイバーエージェント・平田麗華氏、サイボウズ・伊藤英高氏の若手営業マネージャーが採用にまつわる本音を語ったパネルディスカッションをレポートする。
採用が困難とされる営業職だが、人気IT企業の若手営業マネージャーはどんな仕事観を持ち、どのように採用しているのだろうか。
「会社は学校じゃねぇんだよ」の真意とは
平田:
サイバーエージェント発信で「会社は学校じゃねえんだよ」という言葉がバズりました。学校は自分の意志に関わらず行かなければならない場所ですが、会社は自分で決断して行く場所。そこが厳しくもあり、楽しくもあります。
特に、サイバーエージェントは「若手にどんどん任せる」という企業文化があるので、自分の意志を反映しやすい環境ですね。私も営業2年目の終わりにマネージャーに抜擢され、一般的な会社よりもハイスピードでキャリアアップしています。
伊藤:
年に一度、サイボウズカンファレンスイベント「Cybozu Days」を開催しているのですが、今年のテーマが「楽しいは正義」なんです。「楽しいは正義」は僕自身の仕事観と似ています。
仕事では理不尽なこともあると思うんですが、それも捉え方次第で変わるもの。どういうやり方で仕事をすればワクワクするか、自分はどういった時にワクワクするか把握することが大事なんじゃないでしょうか。
働き方改革も取り沙汰されていますが「まだ仕事したいのに!」と思っている人もいるので、そういう人には働ける場を与えるのが本当の働き方改革だと思っています。やりたいことを全力で応援するのが僕の目指すスタンスですね。
営業としてのやりがいは「プライスレスな価値」を提供すること
平田:
営業はお客様に一番近いので、めちゃくちゃ楽しいです。広告だと新商品など未来の話を伺うことが多くて、そのサービスや商品を広めたい!と思う気持ちが強まりますし、私たちが成功させなければ!という責任感も生まれます。パートナーシップを1から作れるところも魅力です。
伊藤:
僕も同じで、お客様がサイボウズを導入して会社の文化が変わったという言葉とかをいただくと、やりがいを感じます。また、営業はクリエイティブで、会社の未来を作っていけるというところに醍醐味を感じます。
平田:
一体感は大事ですよね。私も広告効果をお客様から教えていただいて、一緒に一喜一憂しています。広告成果を出すことでお客様が昇格したり評価されたりすると、自分のことみたいにうれしいです。
伊藤:
僕もお客様の事例を聞くリアルイベントでのプレゼンを聞いて、ツール一つでここまで変わるのかと感動し、胸が熱くなった経験があります。単なる売上数値じゃなくて、そういうプライスレスな価値が提供できるとうれしいなと感じますね。
会社のビジョンへの共感と、変化への対応ができる人材を求める
平田:
会社のビジョンに共感できているかが重要ですね。サイバーエージェントは「21世紀を代表する会社を創る」というビジョンを掲げていて、21世紀を代表するってとても広義な言葉だと思うのですがこれを自分なりに解釈して同じ方向を向いていける人と一緒に働きたいなと思います。
伊藤:
僕も同じで、サイボウズの掲げる「チームワークあふれる社会を創る」というビジョンに共感してもらっているかが大事だと考えています。その上で、面接で確認したいのは、なにに共感してて、何をやりたいのか、そして、サイボウズで何を得たいのかですね。これがないと「なんでサイボウズなの?」って疑問が残ってしまうので。
平田:
どの会社も入ってみないとわからない部分はあるかと思うんですが、面接時に「どんな自分でありたいか」が見えていないと、入社しても理想の未来につながりにくいですよね。
伊藤:
あと、IT業界は特に変化が激しいので、変化を楽しめる人がいいなと思います。柔軟な発想を持って変化に対応できる人が一緒に働きたい人ですね。
平田:
何でも自動化できる時代なので、自分の役割に固執していると対応できなくなっちゃいますよね。変化を恐れない人が理想的です。
フォロー体制の整備によって、チャレンジできる環境が作られる
伊藤:
サイバーエージェントさんってチャレンジできる環境作りに秀でているかと思うんですが、新規事業立ち上げの後押しをする制度や、失敗した時のフォロー制度などありますか?
平田:
役員が半期に一回メンバーをドラフトしチームをつくり、事業や会社の未来でやっていくべきことを代表に提案し、決議していく「あした会議」という制度があります。加えて立ち上がった事業に関しては何か月でここまで到達しなければ撤退という明確な目標を決めている「撤退ルール」などコミットしやすいのも特徴です。
そして「敗者にはセカンドチャンスを」という言葉もあり、ちゃんと取り組んでいれば失敗しても戻れる環境があります。私は、サイボウズさんの営業チームについて伺いたいですね。
伊藤:
サイボウズには営業の個人予算はなくて、チーム予算だけがあります。チーム予算も達成しなかったからどうということはないです。
また、僕自身は個人に依存して、属人化してしまう業務はあまり良くないなって思っています。例えば、営業の場合、メールが自分宛に届くと思いますけど、個人で受け取っていると、休みたくても休めなかったりしますよね。
だから、サイボウズではメールワイズというシステムを使って、僕宛に届いたメールをメンバーが見れるようにしています。そうすると、誰かが僕の代わりに返信してくれたりします。お互いにサポートし合いながら活動できるのがチーム営業のいいところですね。
「仕事はつらい」と感じる以上に、達成したいビジョンがある
平田:
もちろん仕事はつらいことも多いけど、そんな足元を見て仕事していないですね。そんな壮大なものではないけどもっとその先の自分の理想だったり、自分の尊敬する人や、成し遂げたいことのために仕事をしています。
伊藤:
僕も同じです。「お給料は我慢料」だと思って働いていると、いずれ疲弊しちゃいますよね。平日はつらいけど我慢して、週末にだけたくさん遊んで復活してって繰り返しだとちょっとマイナスな気がして。
せっかく週7日あるんだったら、月曜日から日曜日まで楽しいって思った方が良い。楽しめないなら環境を変えるっていうシンプルな選択をすればいいと思います。多くの人が複業をやるようになると、働き方はもっと多様化していくので、自分も選ぶ側に立って、選択肢をいっぱい作っておくと楽しいんじゃないかと思います。
新しい選択肢は増え続ける。仕事の目標は明確でなくてもよい
伊藤:
僕はまだ「サイボウズでこれを成し遂げたい」という目標はないんですが、その時に自分が望む方に向かえばいいんじゃないかと考えています。同じ会社でずっと働くかどうかもわからないですし、目標は変わっていくものなので。
ただ、今回のイベントみたいにサイボウズで働く仲間を集めるってことは元々やりたかったので、これもひとつの目標達成です。一緒にイベントに参加してくれるチームメイトがいることもうれしいですし。
平田:
私は広告に携わりたいという思いが高校時代からあったんですが、今背負っているマネージャー業がやりたかったかというとそんなことはなくて。でも、今任されている業務を全うすることでわかることもたくさんあるんですよね。
伊藤:
こういうイベントに参加することもそうですよね。気になったら足を運んでみて、そこから新しい選択肢が見えてくるかと思うので、積極的に動いてほしいです。
人気IT企業で若手営業マネージャーとして活躍するふたりは、営業職の魅力を知り、前向きに取り組んでいる。営業職の採用では、営業に対してポジティブな気持ちを持ったマネージャーに面接を担当してもらい、本人たちが「一緒に働きたい」と感じた人材を採るのも良い方法だろう。
【編集部より】
サイボウズ・サイバーエージェントに関する、これまでの人気記事はこちら。
Wantedlyに関する、これまでの人気記事はこちら。
執筆者紹介
萩原かおり(はぎわら・かおり) フリーランスのライター・編集者。美容と心理が専門で、婚活パーティーの取材人数は200人を超える。三度の飯と執筆が同じくらい好き。求人・化粧品・社史制作を経て独立。現在は執筆業を中心に、取材記事から広告・LP・メルマガ作成まで幅広く活動中。休日はエステとジムに通い詰める美容オタク。 https://note.mu/hagitaro1010
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