企画

企業キーパーソンインタビュー「トライフ」


優秀層学生の志望企業傾向に変化アリ

2015.12.18

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「IT で人材業界に変化をもたらし、『情報のブラックボックス』を解消する」を掲げる、株式会社トライフは、就職活動イベント「ONE CAREER EXPO」の企画・運営や採用コンサルティングを行う。同社では会社設立の起源となった、「内定を得た学生が就活中の学生をサポートする」インターンの実施をいまも続けており、優秀層の学生を多く受け入れている。2016卒学生の動向について、同社執行役員の吉川雄司さん(写真左)と役員秘書兼人事の井上茉悠さん(同右)に話を聞いた。(2015年9月取材、聞き手:編集部)

目次
  1. いまの学生は「ストーリー」を求めている

いまの学生は「ストーリー」を求めている

――今年のインターンに参加している学生の状況について教えて下さい。
井上「16年卒の学生でおよそ、関西に20人弱、関東に10人弱が参加しています。三菱商事やゴールドマンサックスなど、トップ企業の内定を得た学生たちです」
――今年のインターン生の印象はいかがですか。
吉川「ひと言でいえば多様化しています。例えば、東大の院生のケースですが、大手広告代理店の内定をもらっていたものの、某大手メーカーに就職先を決めました。これまで多くの優秀層の学生を見ていた経験からすれば、大手広告代理店を選ぶものだと思っていましたので驚きました。いわゆる業界トップ企業の人気は変わらないものの、戦略的に採用活動をやっている企業へと学生の目も向けられるようになっているのだと、今年の学生を見ていて感じます」
――今年は特に採用スケジュールの変動がありました。影響はどのように感じていますか。
吉川「学生の動きに変化がありました。4月選考開始のとき(15年卒)は、3年生の夏前に動き出す層と、夏休みが終わって10月頃に動き出す層と大きく2つのグループがありました。今年は、夏前に動き出す層と、10月から動き出す層のグループの規模が少し小さくなって、そこに年明け1月から一気に動き出す新たな層が加わり、全部で3つの層に分かれています。採用担当者もこの動きに翻弄された部分があったかと思います。あるベンチャー企業の採用担当者の方が話していましたが、16年卒採用で失敗したことは、採用活動のための予算を夏と秋に同じ配分で分けていたことで、秋よりも夏にもっと予算を割くべきだったと。夏前に動き出すのは優秀層が多いですからね」
株式会社トライフ執行役員吉川雄司氏と役員秘書兼人事の井上茉悠さん
――17年卒以降の採用へ向けて、どういうことを考えていけば良いとお考えですか。

井上「学生に向けた情報の打ち出し方を変えていく必要があると思います。最近はお金がモチベーションの学生が減っています。『儲けたいから〇〇に行く』とか、『お金が欲しいから外資系の投資銀行に行く』といったことを話す学生は少なく、それぞれ自分の夢を語ります」

吉川「いまの学生は生まれたときからモノやカネに恵まれた環境で育っています。企業を選ぶ際の選択軸が大企業であることや、華やかな職種であることよりも、『自分がこの企業に入ったらこういう人生を歩んで、こういう人たちのために働いてみたい』『いままでこういうふうに生きてきた自分だからこそ、こういう企業に入りたい』というような、“ストーリー”を求めるように変わってきています。そういった考えを持つ学生に響くような戦略を考えていく必要があるのではないでしょうか」

――ありがとうございました。

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