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企画

サイボウズ式編集長・藤村能光氏に聞く


サイボウズで一緒に働きたい人はどんな人か?

2015.12.11

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チーム・コラボレーションを目指し、オンライン上でのコミュニケーションや情報共有を活性化させる「グループウェア」を国内外に提供するサイボウズ株式会社。同社が運営し、数多くのファンに支持されているコラボレーションとITの情報サイト、サイボウズ式編集長を務める藤村能光(ふじむら・よしみつ)氏にとって、「一緒に働きたい人」とはどんな人なのだろうか(取材・松尾美里)。

目次
  1. 日常生活に秘められた「面白いもの」に気づけるか
  2. 率直に自分の考えを話せるかどうか
  3. 変化を前提に動けるかどうか
  4. 自社のことを好きかどうか
  5. 多様性を大事にするチームの一員になれるか

日常生活に秘められた「面白いもの」に気づけるか

一番大事なのは、「面白いものに気づく力」を持っていることです。普段からアンテナを張りめぐらし、日常生活で目に入った光景や人との会話などから、「これ、面白いな」と意識的に発見できる好奇心が、面白い企画を生み出せるかどうかを左右します。また、発見した「企画の種」をメンバーにオープンに伝えることが非常に大事です。場をつくる側のリーダーは、みんなが発言するハードルを下げる必要があります。

好奇心やアイデアを生み出すセンスって先天的なものに思われがちですが、実はいくらでも後から磨けるんですよ。コツは、周囲を観察して、考える時間をつくることです。例えばドトールでコーヒーを飲んでいるときにロゴが目に入ったら「ロゴの一部がコーヒー豆の形をしている。どんな想いがこめられているんだろう? なぜこの豆の形なんだろう?」と発想をふくらませるんです。

「考える時間」を習慣化するカギは、すでに習慣化された行動をトリガーにすることです。歯磨きや帰宅後にカギを玄関の定位置に置く動作など、毎日無意識にやっている行動をする時に、「その瞬間に必ず1つはアイデアを考える」と決めて実践すると、無意識に発想する習慣が身についていくんです。【写真はサイボウズのオフィスの様子】

率直に自分の考えを話せるかどうか

自分が考えたネタをオープンかつ率直に伝え、それを楽しめる人かどうかも大事なポイントです。

サイボウズでは全社的に「公明正大」の文化が浸透していて、「嘘をつかず、率直に自分の考えを話すこと」が重視されています。また、全社員に「疑問があるなら質問する」という「質問責任」と、「質問を受けたら必ず答える」という「説明責任」があります。

例えば、社長の青野が全社に発信したメッセージに対して、新卒1年目の社員が質問のコメントを書き、社長がそれに返事する。そのやりとりはすべての社員が見られるようになっている──。こんな光景がサイボウズでは日常ですね。

企画の世界では「企画を立てろ」と強制しても、良いものは生まれません。サイボウズ式の企画会議は、あえてブレインストーミングの形をとっていないのです。「意見ありますか?」と尋ねると、自分の発言に対する評価が気になってしまいますから。

サイボウズオフィス②

企画がポンポン出やすい雰囲気づくりこそ、編集長である自分の役割だと思っています。具体的には、企画会議を井戸端会議のような雑談形式にすることがポイント。

日頃から各自が企画のネタになりそうなものを、弊社のグループウェア「Garoon(ガルーン)」や「サイボウズLive」で共有しておき、打合せでは「あのネタって、○○と組み合わせたら面白そうじゃない?」などと感想を伝え合います。こうした雑談の中でアイデアが掛け合わさって、企画が磨かれていきます。

変化を前提に動けるかどうか

一緒に働きたいなと思うのは、「変化を恐れず、変化することを前提に打ち手を探せる人」ですね。変化が激しい現在、過去の成功例が再びヒットすることは稀でしょう。私はこれまで事実を論理的に書く、ジャーナリストのような記事の書き方に慣れてきましたが、サイボウズ式という、自社のブランディングにつなげるためのメディアではそれだけでは通用しないと知りました。新しい価値を読者に届け、共感を呼ぶには、マーケティングやブランディングの観点に立った、新しい表現方法が必要だと気づいたのです。

いかに過去の成功体験に縛られず、ゼロベースで考えられるかがカギですね。

自社のことを好きかどうか

当社で活躍している人材は、自社のことが好きで、「世界中のチームワーク向上に貢献する」という理念に心から共感している人たちばかり。サイボウズ式のメンバーは、自社のことをもっと世の中に知ってもらいたいという気持ちが強いので、自社の強みを客観的に見抜き、自分の書きたい言葉ではなく、読者に伝わる言葉に置き換えて届けています。

サイボウズオフィス③

よくサイトの読者から「あの記事ってサイボウズ式っぽいよね」という言葉をいただくのですが、それは社内のメンバーが、新しい働き方やチームワークについて日々本気で考え、話し合い続けているからこそ、そうした空気感が自然に生まれているのかなと思います。

多様性を大事にするチームの一員になれるか

サイボウズ式のコンセプトはチームワーク、新しい働き方、多様性の3つですが、社員一人一人が「多様性を認める」ことを大事にしています。個々人の能力や経験という意味での多様性はもちろん、人生のフェーズに応じて各自の求める働き方が変わるのは当然だし、みんな違って当然というのがサイボウズの考え方です。

副社長の山田理も「100人の社員がいれば100通りの人事制度があってよいはず」と言うように、当社では社員がライフスタイルに合わせて働き方を月単位で選択できる選択型人事制度を設けています。また、普段の会話でも、互いの希望する働き方を共有しています。このようにして、違いを受け止め、補完し合える人が、チームワークを発揮して成果を出せる人だと考えています。

サイボウズ関連情報

執筆者紹介

藤村能光(ふじむら・よしみつ)(サイボウズ式 編集長) Webメディアの編集記者としてキャリアをスタート。その後、サイボウズ株式会社で無料グループウェア「サイボウズLive」のマーケティングを担当。自社メディア「サイボウズ式」の立ち上げに参画し、2015年1月より編集長を務める。現在、講談社「現代ビジネス」と立ち上げたブランデッドメディア「ぼくらのメディアはどこにある(http://gendai.ismedia.jp/list/bokura-media)」を通じてメディアの可能性を模索中。

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