コラム

求人媒体の運用で成功する企業と失敗する企業の分かれ目(第2回)


【Green活用編】手厚いサポートと「活用度ランキング」を活かして差をつける

2018.05.25

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目次
  1. クリエイター採用で人気、スピードが求められる採用に強い「Green」(グリーン)の活用法を徹底解説
  2. 求人媒体「Green」(グリーン)とは? クリエイティブ職の採用に強みを持つ3つの特徴
  3. Green(グリーン)の運用で成果を出すために押さえるべき3つのこと
  4. Greenで成功するには、「手厚いサポートの活用」が重要に

クリエイター採用で人気、スピードが求められる採用に強い「Green」(グリーン)の活用法を徹底解説

売り手市場である現在の中途採用を勝ち抜くために必須な「求人媒体の活用法」を紹介する企画の第2回目です。前回は、IT・Web業界、そしてエンジニア採用に強い求人媒体として急成長中の「Wantedly」(ウォンテッドリー)の活用方法を紹介しました。今回はクリエイター採用で人気の求人媒体サービス「Green」(グリーン)を取り上げます。Greenは、やるべきことをしっかりやるとWantedly以上に早く応募を集めることができるため、採用の緊急度が高い企業には利用を強くお勧めできる求人媒体です。今回は、Greenの特徴や活用する上でのポイントをお伝えします。

参考(第1回):【Wantedly活用編】手間をかけない更新と社員インタビューで差をつける

求人媒体「Green」(グリーン)とは? クリエイティブ職の採用に強みを持つ3つの特徴

Greenとは、IT・Web業界、スタートアップ企業がクリエイティブ職を採用するために作られた(特化した)求人媒体サービスです。利用企業の7割以上が100名以下の企業、転職した利用者の半数以上がエンジニア・デザイナーなどのクリエイティブ職と言えます。
クリエイティブ職の採用が困難だと言われている今、最も強力で且つ、頼もしい求人媒体の1つがGreenです。

2018年4月現在でGreenに登録している企業は2,441企業、掲載求人数は12,584求人、累計登録者数は50万人ということです。取り扱い企業数に関しては、2017年6月1日の記録によると2103社でしたので、およそ1年で340社も取引企業が増えたことになります。

また、継続的に毎月約7,000名の新規登録があり、この数は徐々に増加傾向にあるようです。背景として、今後、業界の成長性とそれに付随するエンジニアをはじめとした優秀人材の確保の必要性がますます高まっているからだと推察します。
また、候補者側から見たときにも、企業数、求人案件数の増加に伴いGreenを利用するメリットは高まるため、登録者数は更に増加していくでしょう。

そんな、今絶好調のGreenの特徴として、以下の3つが挙げられます。
(1)成果報酬型の求人媒体
(2)アプローチ機能
(3)ダイレクトリクルーティング機能

1つずつ、説明していきます。

(1)成果報酬型の求人媒体

Greenは成果報酬型の媒体となっています。
初期導入費用は40~100万円、成果報酬は都道府県によって異なる料金設定がされており、例えば東京だと、90万円/人となっています。掲載課金型のビジネスモデルが古くなってきた今、成果報酬型の先端を走っている求人媒体です。

掲載求人型を否定する気はありませんが、成果報酬型にすることで「Greenの営業と、自社の採用担当双方が同じ方向を向いて仕事ができる」というのは大事なポイントだと考えています。

(2)アプローチ機能

Greenのアルゴリズムは、他の運用媒体と比較したときに、時間をかけた分に比例して応募数が増えていきます。このアプローチ機能こそ、Green最大の特徴であり、「努力が報われる採用媒体」と私が考える所以です。

(3)ダイレクトリクルーティング機能

Greenにはダイレクトリクルーティング機能が付いています。月間200通が付与され、企業側から欲しい人材に直接アプローチすることができます。

Green(グリーン)の運用で成果を出すために押さえるべき3つのこと

管理画面で確認できる活用度ランキング
【写真】管理画面で確認できる活用度ランキング(イメージ)

Greenのアルゴリズムは、他の運用媒体と比較したときに、時間をかけた分に比例して応募数が増えていく、「努力が報われる求人媒体」となっています。
そのために、必ず押さえるべき「アプローチ機能」活用の3つのポイントをお伝えできればと思います。

まず、Greenで採用を成功させるためには、企業側管理画面に表示されている「活用度ランキング」における順位を上昇させることが必要となります。この順位には、直近2週間の活用度が反映されます。
こちらのランキングで上位になることにより、候補者側の求人ページ上で、自社の求人情報が上位表示されるようアルゴリズムが組まれていますので、Greenの運用ではこの点にに注力していくとよいでしょう。

また、「活用度ランキング」は、管理画面上で確認できるいくつかの項目を改善することによって、候補者側の求人表示順位を改善することができます。そのため、その項目を意識しながら、次のポイントに注力して運営を行っていくとよいでしょう。

(a)“気になる”の打診

Greenには、管理画面上で企業もしくは候補者に対して興味があることを表示する「気になる」という項目があります。
「気になる」には
 ・候補者側から発信される「気になる」
 ・企業側から発信できる「気になる」
の2種類があります。

ここでは、後者の企業側からの「気になる」に注目します。

Greenを運用する担当者は、KPIとして、企業側から発信する「気になる」を過去2週間で最低100通以上発信することを目標として設定してください。

活用度ランキングを決めるアルゴリズムには様々な要素が複合的に絡んでいますが、「気になる」を行うことで一気に活用度ランキングが上がることもあり、非常に重要な要素となっています。

私たちが採用支援の際にGreenを活用してきた経験からすると、100通以上の「気になる」を発信すれば、活用度ランキングは2,000位から1,500位くらいにあがるイメージを持っています。

(b)“会いたい”の打診

Greenには「会いたい」「話を聞いてみたい」という項目があります。
「会いたい」には「気になる」と同様に
 ・候補者側から発信される「話を聞いてみたい」
 ・企業側から発信できる「会いたい」

の2種類があります。

ここでも、後者の企業側から見た時の「会いたい」に関して記載します。

候補者から企業に「気になる」が押されると、企業側管理画面では「会いたい」ボタンが現れます。
企業に興味を持った候補者に対して、この「会いたい」ボタンを押すことで、企業側から面談ないしは面接の打診を行うことができます。
「会いたい」後の返信率は50%を超えるので、積極的に活用すべきでしょう。

この「会いたい」も活用度ランキングのアルゴリズムの観点から非常に大事です。運用する担当者はKPIとして、企業側から発信する「会いたい」を可能な範囲で過去2週間内に1〜5件となるように目標設定してください。
この施策についても、「会いたい」の数次第ではありますが、私たちの経験から、活用度ランキングは1,500位から一気に500~50位に上昇させることができるイメージを持っています。

実際に「会いたい」を10件行ってみたところ、ランキングを9位まであげることができました。

(c)日々の求人更新

Green(グリーン)の求人更新作業は少なくとも1週間に一度、出来れば毎日行なってください。
Greenのアルゴリズムでは既存求人の更新でも「新着求人」としての扱いになり、「新着求人ポイント」をつけることができます。
仮に活用度ランキングを100点満点で表すと、5~10点がこの新着求人ポイントの配分というイメージです。
「気になる」や「会いたい」と比較するとクリティカルな方法ではないですが、こういった細かい業務をしっかりこなすことが、求人媒体運用で採用成功するためのポイントです。

Greenで成功するには、「手厚いサポートの活用」が重要に

Greenは、Wantedly以上に使い込める範囲が広く、それが数値化されているため改善がしやすい求人媒体だと思っています。

また、導入費用は決して手ごろではなく利用者が少ないものの、サポートが行き届いているという印象を持っています。例えば、Greenの営業は企業側の要望に合わせて細やかなアドバイス、情報共有を行い、非常に動きが機敏です。
この俊敏性は、スタートアップの企業がクライアントに多いGreenならではの強みだと感じています。

あらためてお伝えしたいことは、Greenはしっかり活用すれば効果が見えてくる、すなわち努力が報われる求人媒体です。手厚いサポートも活用しながら、ぜひGreenで成果をあげていただきたいと思います。

※情報は記事公開時点


【シリーズ】求人媒体の運用で成功する企業と失敗する企業の分かれ目


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執筆者紹介

小原聡一(おばら・そういち)(株式会社Potentialight(ポテンシャライト) 執行役員) 新卒で株式会社ネオキャリアに入社し、人材紹介事業部の営業として従事。かねてより興味があった海外勤務に挑戦するため、セルビア共和国に渡航。現地で留学・文化交流、帰国後は国際輸送を行う企業で営業担当として従事。セルビアでの生活、東南アジアへの出張を通じて雇用に対する課題を感じ、再度人材領域へ。 代表山根と縁あり、ポテンシャライト創業。主にベンチャー企業の採用コンサルティングに日々奮闘中。

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