特集

インターンシップ最前線!


【後編】戦略的なインターンシップを実施するために

2015.11.27

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前回は企業のインターンシップ実施状況や学生の参加状況、専門家のアドバイスなどを紹介してきた。では実際に17年卒以降の採用に向けて、どのような点に気をつけてインターンシップを企画、準備、実施していけば良いだろうか。取材を通して集めた情報をまとめてみた。

具体的なインターンシップ事例

アミューズメント施設を運営するアビバホールディングスでは、就活スタート前の時期を狙い「人事業務体験インターン」を実施。人事が「どんな仕事をしているか」「どんな人材を必要としているか」などのポイントを「就活前に知っておいていいのでは?」と、学生の興味をうまくかきたてたプログラムだ。

▼自社のPRもうまく盛り込めれば、学生に敬遠されがちな業界では有効な手法になるだろう。
「子育てしながら働くこと」をイメージしてもらうために、大阪ガスでは育児体験を伴うプログラムを実施。時短勤務中の社員との交流会や、保育園で実習を受けた後に、実際に社員の自宅で子どもの世話を経験させる。働き方のダイバーシティ推進、女性活躍も同時に打ち出したプログラムだ。

▼文字だけでは伝わりにくい、福利厚生や社内制度の内容を体験でき、さらに実際に利用する社員の声が聞けることで理解が進み、「より長く働く」イメージもできるだろう。

目的に応じたインターンシップの期間設定

「どの程度の期間でプログラムを実施するのか」も、採用担当者には悩ましいところ。圧倒的に多いのは、2日~1週間のプログラムだが、目的に応じて以下のような期間設定がオススメだ。

1日

学生が最も気軽に応募しやすい設定。どの業界を目指すか決まっていない学生の参加割合が多いため、「業界理解を促す」などのプログラムが人気。企業側としても「インターンシップにかけるマンパワーやリソースが足りない」場合に、実施しやすい形式。説明会形式に陥らないように注意し、若手社員との交流などにも時間を割こう。近年では同業他社や取引先との合同インターンシップなどユニークなプログラムを実施している企業もある。

2日~1週間

最も一般的な期間。メーカーであれば、オフィスだけでなく工場や倉庫の見学も含め全体像を把握させることができる。他にも、1日おきに部署を変えて就業経験をしたり、会社の全体像を把握させたり、数日間社員の営業活動に同行して、リアルな現場を体験させるなど「何を見せたいか」「何を理解してもらいたいか」により、そのプログラム内容も非常に多岐にわたる。大学3年次の夏季・冬季休暇の時期に多く実施されている。

数週間から1か月以上の長期

長く働くことで、”リアリスティック・ジョブ・プレビュー” 本当の仕事情報を開示する)として、企業の良い面も悪い面も否応なくすべてが見えてくるのが1カ月程度の期間。理系の専門職採用や、採用直結型の外資金融・コンサルティング会社などで多いスタイルだ。志望業界や希望職種が明確に定まっている学生が参加する傾向にある。就職人気企業の長期インターンシップは、本番の採用以上に参加できる人数が限られており、本番の採用以上の競争倍率になることもある。なお、1週間以上のプログラムでは、大学との連携で単位認定を行うプログラムもある。

2016-2017冬春の実施に向けて

インターンシップの実施には、まずは「何を伝えたいか」を明確に定めることが重要だ。目的が定まらないまま無理に実施して、企業のイメージダウンとなってしまっては本末転倒である。

伝えたい目標が定まれば、大阪ガスのように自社ブランディングと採用広報とをうまくつなげ、PRの相乗効果を狙うこともできる。本番時期の採用活動とは違うチャネルで、採用PR活動の必要性は年々高まっている。インターンシップはその優良チャネルのひとつであることは間違いない。

17年卒も3月の採用広報開始前の1月~2月は、多くの企業がインターンシップを実施予定だ。もし具体的なプログラム手法に悩む段階であれば、公開されている他社プログムラムも参考にしながら、自社の目標に沿うエッセンスをどんどん取り入れていこう。

執筆者紹介

玉寄麻衣(たまよせ・まい) 1979年生まれ。立命館大学政策科学部卒業。外資系大手人材派遣・人材紹介会社で、営業として主に中小企業の人材採用をサポート。その後フリーランスのライターとなり、人材採用、人材育成、大学教育、広報・PR、企業経営等に関する取材・執筆を行う。

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