企画

オフィスで猫を飼ってみた 株式会社qnote編


7匹の猫がオフィスをぶらり。qnoteが猫に仕事を邪魔させる理由。

2018.06.18

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ペットが会社にいたら、仕事はもっと楽しくなるのでは? そんなペット好きの夢を叶えた会社を取材する連載企画。第2回となる今回は、Webサイトやスマートフォンアプリの開発を手がける株式会社qnoteが登場します。

qnoteのオフィスでは、20人のメンバーと一緒に、7匹の猫が社員として働いています。真剣な顔で仕事に取り組むメンバーの横を、猫がふらふらと闊歩するのも当たり前。qnoteのメンバーにとっては、「仕事の邪魔をしてくれること」が猫の魅力の1つなのです。qnoteの代表を務める鶴田展之さんに、猫と仕事をする楽しさを語っていただきました。(2018年3月取材、聞き手:大橋博之)

▶ 猫のいるオフィスの様子はこちら

株式会社qnote

本店所在地:東京都世田谷区上馬3-16-8
事業内容:Webサイト開発、スマートフォンアプリ開発ほか
設立年月日:2003年7月
代表者:鶴田展之

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お寿司屋さんから引き取った猫が、6匹の子どもを出産

─株式会社qnoteの事業について教えてください。

主軸としているのは、Webサイトとスマートフォンアプリの開発です。Webサイトはサンリオピューロランドの海外向けサイトや、Jリーグのクラブサイト、声優やアイドルのファンクラブサイトなどを手掛けています。スマートフォンアプリは楽器メーカーのローランドのものや、自社開発のゲームを2本リリースしました。

─猫を飼うことになった経緯を教えてください。

会社のメンバーで行ったお寿司屋さんに、1匹のメス猫が保護されていたんです。飼い主を探していたので、メンバーと「もらって行こう」と決めました。この猫に「ふたば」と名付けてオフィスで飼い始めました。

しばらくしたころ、メンバーの女の子が家の猫を連れてきて、ふたばとお見合いをさせたんです。するとだんだん、ふたばのお腹が大きくなってきました。生まれても3、4匹だろうと思っていたら、子どもが6匹生まれたんです。メンバーはみんな猫好きなので、そのまま8匹の猫を飼うことになりました。その後、別のメンバーが骨盤を骨折した子を保護し、父猫と1匹の子猫はメンバーの家に引っ越して、最終的に7匹(オス2匹とメス5匹)になりました。

─7匹の猫は社員なのですか?

はい、「ネコ営業部」の社員です。営業部に人間はないので、猫だけです。仕事は社員とお客さんを癒すことです。

─猫を飼うメリットは何でしょうか?

メリットしかないですが、まずは社員の結束が高まることですね。「会社のため」というと気持ち悪いですが、「猫のため」となると「ああ、そうだ」となります。猫がクッションになってくれるので、人間のエゴが抑えられるんです。

僕たちの仕事はストレスが多く、メンタル面の負荷も多いです。ずっと画面を見ていたり、ずっと時間に追われているたりすることも珍しくありません。仕事に煮詰まったときに、猫が適度に邪魔をしてくれるので、丁度よい息抜きになるんです。

また、求人にも猫目当ての方が来てくれるようになりました。他の会社と比較して迷ったとき、「猫がいる方にしよう」と思ってもらえるみたいです。離職率も低いですね。

cat11仕事中の社員にちょっかいを出す猫。

エサは自動化せず、休日も誰かが猫の面倒を見る

─猫を飼うコストはどれくらいですか?

ご飯のドライフードが月に1万円くらい。おやつは社員やたまに遊びに来る人たちが差し入れしてくれます。ただ猫たちは肥満気味なので、あまりあげないようにしています。きちんと体重は計っているんですが、どうしても太ってしまう。動かないですからね。

─会社で猫を飼うことになり、苦労したことはありますか?

やはり猫の飼えるオフィスを探すことですね。今は駒沢大学駅の一軒家をオフィスにしていますが、一軒家を選んだのも猫のためなんです。猫好きの不動産会社に頼んだのですが、「20名が出入りして猫が飼えるような物件はない」と言われました。都内全域で探してもらって、ようやく今のところを見つけたんです。

最初、大家さんに「猫は何匹ですか?」と聞かれ、7匹と言えずに「ん匹」と誤魔化したりしました(笑)。もちろん、今はちゃんと7匹と言っています。大家さんは「9匹まではOK」と言ってくれています。

あとはおしっこで書類がダメにされることはありますが、自分たちで片付ければいいだけの話です。エアコンに猫の毛が詰まってカビが増殖しやすくなったり、パソコンのファンに猫毛が絡みついたりすることもありますが、解決できることなので問題ではないですね。

cat107匹の猫は「ネコ営業部」に所属している。

─猫アレルギーのお客さんが来たときはどうしていますか?

猫を入れない部屋を用意しています。ただqnoteは下請けなので、お客さんが来ることは少ないです。いらっしゃるお客さんは「猫に癒されたい」という方ばかりですね。

─休日や長期休暇はどうしていますか?

有志のメンバーが会社に来てくれています。休みでも1日に1人は面倒を見に来るという状態です。どうしても都合がつかないときは、僕が来るようにしています。水やドライフードを自動化することも可能だと思いますが、それをやる気はありません。人間が水とドライフードをあげて、トイレを掃除しています。

オフィスで猫を飼うことは、息苦しい社会への問題提起

qnoteのWebサイトには、「オフィスに猫がいたって、いいんです。オフィスで楽器鳴らしたって、いいんです。バイクや自転車で営業に行ったって、いいじゃないですか。」と記されています。この言葉に込めた思いを教えてください。

僕は猫のいるオフィスがもっと増えてほしいと思っています。「ふざけた会社だ」と思う方もいるかもしれませんが、「猫がいる会社だから発注しない」と言われたことは一度もありません。きちんと仕事をすることと、猫がいることは別の話。これをごちゃごちゃにしてはいけないと思うんです。

仕事と遊びは切り分け、真面目にやらなければならない作業には真剣に取り組む。それ以外の部分は緩くしないと、人間が息苦しくなっていくだけだと思います。不要なことはカットして、本当に注力しなければいけないことに注力する。それが合理的な働き方だと思っています。

これは息苦しい社会に対する、反抗心の現れでもあります。僕らが生きている社会のあり方に対して、「ここはおかしいんじゃないの?」ということを表現したかった。自分が作った会社なら、変だと思ったことを変えていくことができると思ったんです。

─猫が自由な会社は、働く人も自由だということですね。今日はありがとうございました。

cat1猫と仕事をする楽しさを語ってくれた、代表の鶴田展之さん。

qnoteが考える、オフィスで猫を飼う3つのメリット

・かわいい。
・仕事中、猫が丁度よく邪魔をしてくれる。
・求人への応募が増え、社員同士の結束も強まる。

おまけ

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執筆者紹介

大橋 博之(おおはし・ひろゆき) インタビューライター。 大阪生まれ。徳間書店が刊行しているアニメ雑誌『アニメージュ』からライター・編集者をスタート。NECの関連会社で、PR・販促とweb制作に従事。webメディアの編集会社を経て、2016年にインタビュー・ライターとして独立。

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