「@人事アカデミー Vol.8『HR Tech』」セミナーレポート
人事の働き方を変革し、経営戦略を推進するテクノロジーの活用のヒントを探る
2018.04.10

@人事編集部は2018年3月13日、東京・飯田橋の@人事セミナールーム(株式会社イーディアス内)で、「人事の学び舎Vol. 8」を開催した。第8回のテーマは「HRテクノロジーが人事・総務業務にもたらす変化」。HRテクノロジーを活用していくために求められる人事変革から、具体的な採用、組織改革での活用を見据えた、テクノロジーとの向き合い方まで幅広く解説した。
HRテクノロジーの活用で戦略人事へシフト

慶應義塾大学 岩本 隆氏
人事・総務の業務が複雑・多様化している今、業務を効率化し、質を向上させ、さらには真の戦略人事として組織を支えていくためには、AIやクラウド、さまざまなデータを活用したテクノロジーの導入が必要だ。
では、導入していく上で現場の人事・総務にはどのような対応が求められ、実際の業務にはどのような影響がもたらされるだろうか。
今回のセミナーでは、HRテクノロジー研究の第一人者・慶応義塾大学の岩本隆特任教授をはじめ、業界を代表するソリューション提供企業の専門家がノウハウや知見を披露した。
岩本氏は、人事業務が今後“デジタルHR”になると主張。「事務作業はテクノロジーに任せ、人事はどんなデータをどう連携させ、分析することで経営に生かすかを考え、実行していくことが求められる」と、戦略人事へシフトが命題であると説明した。

HERP 庄田 一郎氏
HERPの庄田一郎氏は、今後の採用担当にはパフォーマンスや生産性の向上のためのチームワークマネジメントのデータ活用が必要になると説明。欧米の潮流として、ウェルビーイング、サスティナブルパフォーマンスなどのテクノロジーを紹介した。
アトラエの新家康之氏は社員が定着し活躍するためには、エンゲージメントを改善していくことが求められるものの、日本企業の多くは現状把握の段階で課題が多くあると分析。テクノロジーを使って、集計や分析を全て自動化していくことを推奨した。また、groovesの梨子田光宏氏は、テクノロジーの活用について現状、人事が考えるべきことは「時間の短縮」と「作業の効率化」のみだとし、「常にどの業務が効率化しやすいか、テクノロジーで代替できるのか、さまざまなアンテナを張っておくことが肝要だ」と語った。
参加者からは、「HRテクノロジーについて、切り口の異なる話を集中的に聞くことができた」などの感想があがった。

アトラエ 新家 康之氏

grooves 梨子田 光宏氏
@人事編集部は今後も、定期的に人事・総務担当者や経営者に役立つ情報発信と交流の場として「人事の学び舎」を開催していく予定だ。
セミナーの動画及びテキストはWebサイトの「デジタルライブラリー」で公開中。

HRテクノロジーの基本からトレンド、具体的な活用法、事例などが紹介されたほか、セミナー終了後には交流会が行われた。
「人事の学び舎 Vol.8 」概要
【セミナータイトル】
戦略人事の新時代!!
今注目のHR Techがもたらす変革とは
【基調講演】
「AI・ビッグデータ活用による人事変革」(慶應義塾大学大学院経営管理研究科 特任教授 岩本 隆氏)
【講演】
「個人の時代における採用担当のあるべき姿とデータとの関わり方」(株式会社HERP 代表取締役CEO 庄田 一郎氏)
「これからの時代に求められる、従業員の”エンゲージメント”とは?」(株式会社アトラエ wevoxチーム 新家 康之氏)
「戦略人事へシフトするHRTechの活用術」(株式会社grooves 中途採用支援グループ マネージャー 梨子田 光宏氏)
【セミナープログラム】
■ 開催日:2018年3月13日(火)14:00~18:00 ※セミナー後に参加者と講師の交流会を実施
■ 会場:@人事セミナールーム(株式会社イーディアス内)
■ 主催:株式会社イーディアス「@人事編集部」
【プログラム詳細】https://at-jinji.jp/blog/vol8/
学び、交流するプロフェッショナル人事のためのアカデミックイベント「人事の学び舎」
「人事の学び舎」とは、人事・総務担当者向け媒体最大発行部数を誇るフリーマガジン『@人事』を制作する@人事編集部がプロデュースする、人事・総務担当者のためのアカデミックイベントです。
HR業界に幅広いネットワークを持つ@人事編集部が、誌面に登場した人事業界のキーパーソンや、人事・総務担当者の時宜にかなった旬の著名人、第一人者を講師として招き、“今、求められている”ノウハウやナレッジを提供する。
自らの仕事の価値を高めるため、最新の理論や手法を学ぼうという人事・総務担当者、経営者が集まる研鑽の場であり、共に学びあう者同士が業界の垣根を越え交流する場ともなるため、その空間はまさに人事のための「学び舎」となります。
※セミナーに関するお問い合わせは「人事の学び舎運営事務局」(academy@at-jinji.jp)まで。
「HR Tech®」はgrooves社の商標です。@人事編集部はgrooves社に許可をとり「HR Tech」の表現を使用しています。
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