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コラム

求人媒体の運用で成功する企業と失敗する企業の分かれ目 (第1回)


【Wantedly活用編】手間をかけない更新と社員インタビューで差をつける

2018.03.09

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目次
  1. IT・Web業界、エンジニア採用に強い「Wantedly」(ウォンテッドリー)での活用法を徹底解説
  2. 中途採用市場における求人媒体の選定と、求人を運用するという意味
  3. 求人媒体にWantedly(ウォンテッドリー)をおすすめする理由
  4. Wantedly(ウォンテッドリー)の運用で成果を上げるために絶対やるべき3つのこと
  5. Wantedly(ウォンテッドリー)で成功している企業は「まず候補者に会う」

IT・Web業界、エンジニア採用に強い「Wantedly」(ウォンテッドリー)での活用法を徹底解説

売り手市場である現在の中途採用において、企業が採用活動を成功させるためには主に、「エージェント」「求人媒体」「社員紹介(リファーラル)」の3つの採用手法を効果的に使っていくことが必要になるかと思います。その中でも求人媒体の活用は、やり方次第で採用成功の成否を分けるといっても過言ではありません。
私は、企業の採用活動を支援させていただいており、求人媒体の運用を年間10~15社分担当しています。その経験から、求人媒体の運用で成功する企業と失敗する企業の分かれ目というものが見えてくることがあります。今回は、幾つもの求人媒体がある中で、IT・Web業界、そしてエンジニア採用に強い求人媒体として急成長中の「Wantedly」の活用方法に関してお話しさせていただきます。

参考(第2回):【Green活用編】手厚いサポートと「活用度ランキング」を活かして差をつける

執筆者紹介

株式会社Potentialight(ポテンシャライト)執行役員の小原聡一(おばら・そういち)氏

小原聡一(おばら・そういち)
株式会社Potentialight(ポテンシャライト)執行役員

新卒で株式会社ネオキャリアに入社し、人材紹介事業部の営業として従事。かねてより興味があった海外勤務に挑戦するため、セルビア共和国に渡航。現地で留学・文化交流、帰国後は国際輸送を行う企業で営業担当として従事。セルビアでの生活、東南アジアへの出張を通じて雇用に対する課題を感じ、再度人材領域へ。代表・山根一城氏との縁で、ポテンシャライトを創業。主にベンチャー企業の採用コンサルティングに日々奮闘している。

中途採用市場における求人媒体の選定と、求人を運用するという意味

「求人媒体に求人を掲載したら応募が集まってくる」という時代は終わったのではないかと思っています。
世の中にある求人媒体は大きく次の3つに分かれています。

A)掲載課金型求人媒体(リクナビNEXTなど)
B)成果報酬型求人媒体(Greenなど)
C)その他(Wantedlyなど)

求人媒体を活用する上では上記のいずれかを使うことになるのですが、その選定は極めて重要になります。

選定のポイントとして重要なのは、
「どれだけマンパワーをかける事が出来るか?」
「どれだけの予算を割くことが出来るか?」
です。

Aの掲載課金型求人媒体は、「予算はあるがマンパワーをかけられない企業」が活用するのに向いているでしょう。
Bに関してはある程度のマンパワーが必要になりますが、成果報酬のため予算が組みやすい特徴があります。
CのWantedlyに関しては、B同様にある程度のマンパワーは必要ですが、予算は低く抑えることができます。

Aの掲載課金型の求人媒体は、応募の数が集まりやすい一方で欲しい人材にアプローチをしにくい側面があります。予算はあるといっても、なかなか欲しい人材にアプローチできなければ、その分、面接や選考のコストを費やしてしまうことになります。

そこで注目したい求人媒体が、Bの成果報酬型、Cのその他の求人媒体です。
成果報酬型およびその他の求人媒体では、求人媒体に無料もしくは低価格の掲載料を支払い、自社で求人情報を運用していきます。

運用とは具体的には、、、
・日々、新たな求人情報を作成し、アップロードする
・自社の求人情報に興味を持った目ぼしい求職者へメールなどでダイレクトにアプローチする
・社員インタビューを行い、社員紹介として求人情報と一緒に公開する
・社員にSNSなどで媒体に掲載している求人情報を拡散してもらう など

こうして、自社で採用活動を行っていくのが運用型求人媒体です。

求人媒体にWantedly(ウォンテッドリー)をおすすめする理由

ウォンテッドリー株式会社のWantedly
2017年1月には登録企業が20,000社を数え、10か月後には25,000社を突破。急速な成長を見せている。(写真:Wantedlyより https://www.wantedly.com/about/list)

Wantedlyという求人媒体はスタートアップを中心とした、採用に予算をかけられない企業のニーズに寄り添った求人媒体だと思います。

私たちが企業様の採用活動をご支援させていただく際には、Wantedlyを
・求人広告としての役割
・採用広報としての役割
この2つを兼ね備えた媒体としておすすめしています。

Wantedlyという求人媒体の特性として、
安価に導入出来る(導入障壁が低い)
・非常に柔軟性が高い(運用すればするほど応募が集まりやすい)
というものがあり、まさに認知度が低いスタートアップを中心とした中小企業にぴったりな求人媒体と言えます。

導入企業側のメリットとしては、
・初期導入費用が安価
・採用状況に合わせて予算の調整が出来る
という金額面にもたらす影響が大きく、実態として25,000社以上の企業がWantedlyを導入しています。

Wantedly(ウォンテッドリー)の運用で成果を上げるために絶対やるべき3つのこと

Wantedlyを導入する企業は前述した通り25,000社以上です。掲載企業は日々増加し続けています。

求人掲載数が増えるということは、求職者側からすれば魅力的なサービスになるということであるため、求職者がより集まりやすくなります。

したがって、今後も登録される求職者は増加していくかと思われます。ゆえに、求人情報を掲載する企業側としては、数多くの求人の中から候補者の目に触れてもらうための「運用」が重要になってきます。

そこで、Wantedlyを運用する上で絶対に外せない3つのポイントをご紹介させていただきます。

1.新着求人の更新

Wantedlyは柔軟性の高い求人媒体といったお話しをさせていただきましたが、それは求人情報が固定化されないという意味です。毎日、新規の求人を作成しましょう。

候補者側から見た時に、「おすすめ」「新着」「人気」という3つの枠があるのですが、この「新着」欄にて上位表示させるためには、常に求人を鮮度の高い状態、つまり日々新たな求人を掲載していく必要があるのです。
とはいえ、
「求人内容を毎日書き換える」ということを提案しているわけではないので、ご安心ください。

内容はそのままに、
・タイトル
・写真
に変化をつけた新規求人を作成していきます。

新着求人が掲載されたら、社員の皆さんに“応援”するというボタンを押してもらいSNSで拡散してもらいましょう。拡散することでマーケティングの機能も果たすと同時に、「おすすめ」や「人気」といった枠の中で上位表示がされやすくなります。

2.社員インタビューの実施

私たちがご支援させていただいている企業様には「Wantedlyフィード」の活用をおすすめしています。

フィードの活用には
・採用担当者ブログ
・自社の周りのおすすめランチブログ
・イベント実施の報告ブログ
・社員インタビュー
・経営者インタビュー
・対談インタビュー など
様々な形での活用があり、出来ることから始めていただくことが何より重要ですが、中でも社長・社員インタビューはおすすめしています。

ブログ形式で一人称の表現にするよりも、インタビューという形式をとることで、フランクな形で自社の雰囲気を伝えることができます。また、副次効果としてインタビューされた当事者の方でも、言葉に出すことで今まで気づかなかった自社の魅力を気づくきっかけにもなるなど、外にも内にも効果があるのです。

私たちがご支援させていただいてる企業様でも、
「面接前にインタビュー記事を案内することで、企業理解を深めた上で面接に臨んでいただけて良かった」
「応募者から面接時に『インタビュー記事を読みました! ◯◯に関して、すごいですよね!』と言われてブランディング効果を実感できました」
「自分たちでも気づいていない自社のことをインタビューを通して知ることができて良かった」
 など効果を感じられるお言葉をいただく機会が多いです。

3.スカウト

Wantedlyは初期導入費用がなく、月々の利用料も他媒体と比較して割安なため、導入企業が多いというのは前述の通りです。しかし、求職者の登録者数が毎年増加している一方で、Wantedlyのスカウトを導入している企業は意外と少ないです。
その理由は、
「月額の利用料よりスカウト料金の方が高い」
という点ではないかと考えています。

「利用する固定費が安くても、スカウトの運用でコストが増加してしまったら意味ないのでは?」

というお声が聞こえてきそうですが、そうでもありません。
スカウトを実施した際の返信率が、他の求人媒体では3%から高くても10%に満たない中、Wantedlyは平均して15~20%の返信率があるのです。
私たちがご支援させていただいてる企業様の中には、30%を超える事例もあります。
したがって、他の求人媒体の導入コストと比較しても安価だと言えます。

ただ、これも「今だけ」だと考えています。
個人的には、そう遠くない将来、スカウトを導入する企業が増え、
「Wantedlyでも返信率は下がってきてしまう」と思っています。

今だからこそ、5通打ったら1通返信がくるこのチャンスを皆さんに掴んでいただきたいと思っています。

また、スカウト文面のコツは「単にラブレターを送る」と、認識していただければと思っています。
基本的な会社紹介などはテンプレートを利用しながらも、次のポイントを押さえて実行してみてください。

文中に必ず2~3文はその方の特徴をピックアップして褒める。

例)「◯◯さんの〜〜のや**のご経験、素晴らしいですね!」
など、候補者のキャリアを肯定してあげることを徹底してください。

送り主は“社長”か“役員”から送信してください。

一般社員ではなく社長・役員の名前で送信することで、返信率が多くて5%近くも上げるといった事例があります。

“本日のスカウト” を検索条件に設定してください.

登録して間もない方が検索結果に表示されるので、まだ他社がタッチしていない候補者にアプローチできます。

Wantedly(ウォンテッドリー)で成功している企業は「まず候補者に会う」

今回は割とテクニック的なポイントを紹介してきましたが、採用に成功している企業の特徴としてはまずは「候補者に会ってみる」企業が圧倒的に多いです。
Wantedlyでは、「まずは話を聞いて見たい」という応募がありますが、求職者の方は面談ベースでお会いすることを希望している方も多いのが事実です。少しでも採用可能性のある方でしたらまずはご縁を作って頂くために、「ひとまずあってみる」といったスタンスを持っていただくだけで、採用成功への可能性はグッと変わってきます。

Wantedlyは、努力すればするだけ報われる求人媒体です。
皆さまの採用成功のための一助になりますと幸いです。


【シリーズ】求人媒体の運用で成功する企業と失敗する企業の分かれ目


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執筆者紹介

小原聡一(おばら・そういち)(株式会社Potentialight(ポテンシャライト) 執行役員) 新卒で株式会社ネオキャリアに入社し、人材紹介事業部の営業として従事。かねてより興味があった海外勤務に挑戦するため、セルビア共和国に渡航。現地で留学・文化交流、帰国後は国際輸送を行う企業で営業担当として従事。セルビアでの生活、東南アジアへの出張を通じて雇用に対する課題を感じ、再度人材領域へ。 代表山根と縁あり、ポテンシャライト創業。主にベンチャー企業の採用コンサルティングに日々奮闘中。

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