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「未来のイクボス研修」レポートvol.3


男性は2回取得できる!? イクボス必見。知られざる育休にまつわる知識

2018.02.23

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労働力不足が深刻化する中で、育児と仕事の両立に理解を示すリーダー「イクボス」の役割が注目されています。では、育児と仕事を両立させていくためには、具体的にはどんな課題があるのでしょうか?

今回は、パーソルグループがNPO法人tadaima!、NPO法人Arrow Arrowと協業で開催した「未来のイクボス」研修の講義から、育児と仕事を両立するための課題を、驚くような調査結果やデータを交えながらご紹介します。

※この記事は「未来のイクボスに求められる『2つのチカラ』とは?」の続編です。

講師:三木智有さん

講師の三木智有さん

NPO法人tadaima!代表理事。2006年、フリーランスのインテリアコーディネーターとして活動を開始。人にアプローチして住みやすい家を創るため、2011年にNPO法人tadaima!を設立。
「ただいま」と帰りたくなる家庭を実現するには男性が家庭をもっと楽しむ必要を感じ、 「関係(家事シェア)」と「環境(インテリア)」の両面からサービスを展開。10年後も「ただいま!」と帰りたくなる家庭にしよう!をスローガンに、家事シェアを広める活動を行っている。「花王社会起業塾イニシアティブ2011」選出。

目次
  1. 仕事と育児の両立の難しさを描いたサイボウズの動画「大丈夫」
  2. 「全部わたしがこなすのは無理」育休復帰ママからのリアルな声
  3. 男性の育休取得が家族を救い、チームの両立を促進させる
  4. 育児休業は「休日」ではなく、復帰のための準備期間
  5. 半数を超える女性が、産後に離婚を考えたことがある
  6. 「他殺による死亡者数」が一番高い年齢と、その悲しい理由
  7. 女性の愛情は移り変わる 大きな転機は「出産と育児」
  8. 妻からの愛情が回復する家庭とそうでない家庭の差は?
  9. 育児と仕事をうまく両立させていくために

仕事と育児の両立の難しさを描いたサイボウズの動画「大丈夫」

ここからは「育児と仕事の両立の課題って何?」ということで、実際みなさんに考えていただくようなことを、やっていきたいと思います。はじめにひとつだけ、動画をご覧ください。サイボウズさんがつくった動画で、タイトルは、「大丈夫」です。

僕もこの動画は何度も見ているんですけれども、毎回見るたびに、娘が熱を出して大変だったときのことを思い出したりして、胸がつまります。もしかしたら、お子さんのいらっしゃる方だと、今のような状況をに実際経験されていたりだとか、もしくは自分のパートナーがそういった経験をされている方もいらっしゃるのかなと思います。

または、自分自身ではなくとも、自分の一緒に働いているメンバーがこのような課題を感じていて、「今日急いで帰らなくちゃ」とか、「急に呼び出しがかかってしまったから、申し訳ないけど帰らせてもらいたい」とか、そういったこともあるのかなと思います。

「全部わたしがこなすのは無理」育休復帰ママからのリアルな声

これまでのワークショップやヒアリングでは、育児休業(以下、育休)復帰後のママからこんな声があがりました。

  • 家事育児、全部わたしがこなすのは無理。
  • 子どもと向き合う時間、仕事する時間、眠る時間……とにかく時間が足りない。
  • 子どもの発熱……こんなにしょっちゅう熱を出すとは。
  • とにかく、体力を消耗する。
  • 土曜保育の利用ハードルが思った以上に高かった。
  • お迎え時、仕事道具、子ども、そして買い物袋をぶら下げた帰宅までの5分が辛すぎた。

「両立をしなくちゃ」ということで、必死になって頑張っているという人たちも、たくさんいると思います。ここからは、育児と仕事の両立にはさまざまな課題があるということで、その課題を乗り越えるために必要な「2つのチカラ」をご紹介したいと思います。

課題を乗り越えるために必要なチカラ1.ライフシップ力

1つ目は「ライフを楽しむ、家族と協力し合うチカラ」ということで、この力を「ライフシップ力」と名付けました。

課題を乗り越えるために必要なチカラ2.チームマネジメント力

そしてもうひとつが、「リーダーとして、業務もメンバーのライフシップも大切にできるチカラ」として、チームマネジメント力を挙げさせていただきました。

未来のイクボスに必要な2つのチカラ

両立のためには、「自分のライフを楽しむというチカラ」と、「チームをマネジメントしていくチカラ」、この二つのチカラが必要になると考えています。未来のイクボス研修では、この2つの力の向上や、意識改革を目指して、研修を行っていきます。

男性の育休取得が家族を救い、チームの両立を促進させる

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