特集

「未来のイクボス研修」レポートvol.2


未来のイクボスに求められる「2つのチカラ」とは?

2018.02.21

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少子高齢化による労働力不足が深刻化する中で、育児と仕事の両立に理解を示すリーダー「イクボス」の存在が、重要性を増しています。では、「未来のイクボス」に具体的に求められる能力とは、どういったものなのでしょうか?

パーソルグループがNPO法人tadaima!、NPO法人Arrow Arrowと協業で開催した「未来のイクボス」研修の講義から、今後のリーダー層に求められる2つの力をご紹介します。

※この記事は「なぜイクボスが必要になるの? データで知る、日本企業が直面する課題」の続編です。

講師:三木智有さん

Mr.miki

NPO法人tadaima!代表理事。2006年、フリーランスのインテリアコーディネーターとして活動を開始。人にアプローチして住みやすい家を創るため、2011年にNPO法人tadaima!を設立。
「ただいま」と帰りたくなる家庭を実現するには男性が家庭をもっと楽しむ必要を感じ、 「関係(家事シェア)」と「環境(インテリア)」の両面からサービスを展開。10年後も「ただいま!」と帰りたくなる家庭にしよう!をスローガンに、家事シェアを広める活動を行っている。「花王社会起業塾イニシアティブ2011」選出。

未来のイクボスには「チーム」と「家庭」で両立力が求められる

三木さん:
ではここからは「未来のイクボス」とは何か、その定義についてお話していこうと思います。私たちは、未来のイクボスを以下のように定義しました。

未来のイクボス

育休取得や子育てと業務の両立に悩むメンバーのマネジメントを行う可能性が高く、なおかつ自分自身も子育てに関わる可能性もある、30~40代のリーダー層

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「未来のイクボス」の特徴は、「チームのために仕事と育児の両立をマネジメントしなくてはいけない」という課題と、「自分自身も両立の課題に直面するかもしれない」という、二つの両立の課題に直面しているということです。

そして、未来のイクボスに必要な両立力は、この2つです。

1.リーダーとしてのマネジメント力

まずはリーダーとしてのマネジメント力が必要ということで、

  • 両立への理解を示したメンバー間のコミュニケーション
  • メンバーの家庭状況を把握して考慮したマネジメント
  • 欠員状態でも業務を遂行できる日常的なマネジメント体制づくり
  • 残業を前提にしないための、業務の効率化

こういったマネジメント力が重要になってくると思います。

2.家庭人としての両立力

また、マネジメント力だけではなく、未来のイクボスには、家庭人としての両立力も必要になります。

  • 家族と協力しあいながら、両立を実現できるような信頼関係の構築
  • 家族の緊急時にも対応できる家庭内のチーム化
  • 人生を豊かにするための無形資産の構築

男女関係なく育休が取得できるチームの構築」を目指すべき

では、そんなイクボスなんですけれども、最初の一歩として何をやった方がいいのか。まずは「両立できる働き方をつくる」ということがひとつの目標になります。その中で、最初に目指すべきは「男女関係なく育休が取得できるチームの構築」だと私たちは考えています。

では、なぜ育休を育休を取得できることがチームにとって良いことなのか。育休を取得するには、いくつか課題があります。

たとえば、チームとしては「欠員状態をどうやって埋めていくのか?」「チーム内のモチベーション維持をどうやって行っていくのか?」この2点は、育休取得の際に、代表的に現れる課題になります。

当事者としては、

  • 自分が抜けることでチームに迷惑をかけないかどうか、
  • キャリアが閉ざされるんじゃないか
  • 休業中の給与減は厳しい
  • ちゃんと復帰できるだろうか

こういった課題を抱えることもあると思います。そして、こうした課題を解決し、男女関係なく育休を取得できるチーム体制を作ることが、結果を出せる強いチームになる秘訣ではないかと考えています。

男女関係なく育休が取得できるチームは、結果を出せる強い組織

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  • 「日常的にマイナス人員でもまわるようなチーム化」を目指す
  • 「メンバーとのコミュニケーションで見て見ぬふりをしない、チームの協力関係」の構築

こうしたことを実現していけば、育休や両立だけではない、何か不測の事態があったときでも、戦える強いチームになる、そして自信のある社員になるということが言えると思います。

そして当事者としての課題については、

  • 育休を取る準備を業務の見直しのきっかけにして、仕事の効率化を行う
  • 評価や賞与の基準を確認し、上司と相談をしてみる

といった行動が効果的です。育休は復帰に向けた準備期間ということで、復帰のためのコミュニケーションを会社や夫婦ともに取り合うことも大切です。

こうした育休の経験を通して、社員自身も働き方に自信を持って働くことができるような社会になっていくんじゃないかと考えております。

仕事も家庭の営みも大切にできるようなチームを構築する

ということで、ここまでのところをまとめますと、

「未来のイクボスのMISSON」とは何かというと、男女関係なく育休が取得できるチームの構築です。

自分自身が育児との両立のステージにいるような人たちは、自分が育休を取得して、両立のフロントランナーになってもらいたい。自分自身は育児との両立のステージにはない場合は、両立で悩んでいる方に、チーム全体で両立が可能な、仕事も家庭の営みも大切にできるようなチームの構築をする。

これが、未来のイクボスの大きなミッションになっていくのかなというふうに考えています。

ここまで、未来のイクボスがこれから抱えるであろう課題や、やっていくべき内容をまとめてお伝えしました。次は「じゃあ、両立の課題って何なの?」という部分について、詳しくご紹介していきます。

【編集部より】
「未来のイクボス研修」レポート、続きはこちらから。


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