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データが会社を強くする! 北野唯我のロジカル採用理論


中小企業・零細企業が優秀な学生を採るにはどうすればいいのか?

2018.01.31

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ボストン・コンサルティング・グループで事業戦略立案業務の経験を持ち、株式会社ワンキャリアでチーフアナリストを務める北野唯我氏による連載企画。連載六回目の今回は、採用担当者の究極のテーマ「優秀な学生を採用する方法」です。

今回は北野さんに、特に中小企業・零細企業でも実践できる方法をご紹介いただきます。

【参考】「新卒で何人採る?」に答える、人事担当者が把握すべき5つのデータ

目次
  1. 永遠のテーマ「優秀な学生を採用する方法」
  2. 「魅力がないと無理です。ごめんなさい」
  3.  金も人もないなら、知恵を使うしかない
  4. スマホで見た「あなたの会社」は、どう映るだろうか?
  5. 重要なのは「写真とイントロの文章」
  6. 志望動機は「聞く」のではなく「一緒に探す」イメージで
  7. 出来る限り、全ての情報をオープンにする時代

永遠のテーマ「優秀な学生を採用する方法」

「優秀な学生を採る方法を、書いてもらえませんか?」

この質問は、@人事の編集者と次回のテーマを決める際に言われた一言です。私はギョッとしました。そして、戸惑いました。なぜなら、これは永遠のテーマで、シンプルにいうなら「難しすぎる!笑」と思ったからです。加えて、編集の方は私にこうトドメを刺してくるではありませんか。

特に、中小企業や知名度のない企業さんでも、使えるようなものがいいですね……!(期待の眼差し)

ぐぬぬぬ……。さて、こんな無理難題を振られたとしたら、あなたはなんと答えるでしょうか? 今回はこのテーマについて頑張って考えていきたいと思います。

 「魅力がないと無理です。ごめんなさい」

まずストレートに言って、この質問の答えは「無理だと思います。魅力がないと」です。

優秀な学生はコミュニケーション能力も高く、他の企業からも引き合いがある。その中で、魅力がない企業がいくら頑張っても、本質的には彼らを採ることはできないのは当たり前です。仮に「騙す形で採用」しても、すぐに退職してしまいますし、長期的に見ると採用ブランドは落ちてしまいます

では、もしも「魅力はあるけど、伝わっていない中小企業」だとすれば、どうすればいいでしょうか。問題はこの「魅力をどう伝えるか」ということです。

 金も人もないなら、知恵を使うしかない

もしもあなたが、採用予算や人をたくさん使えるのであれば、オススメは「学びと出会いがあるインターン」を実施することです。これは前回ご紹介したように、現在は、44%の学生がインターンに参加する時代です。加えて、インターンは「本選考に比べて、幅広く企業を見る」のが普通ですので、中小企業でもチャンスがあります。詳しくはこちらの記事をご参照ください。

ですが、現実には「インターンをするにも、お金も、人もいない」状態かと思います。となると、当たり前ですが選択肢は1つしかありません。

そうです。知恵を使うしかないのです。

では、ここでいう「知恵」とは何かというと、それは「企業の魅力を、ユーザーロジックで再設計すること」です。“ユーザーロジック”とはわかりやすくいうと「学生の視点で考えること」を指します。一方で、この反対は、“サプライヤーロジック”と呼びます。これは「企業が押し出したい魅力から、考えること」を指します。

  • ユーザーロジック:需要側の理屈。学生からみた魅力
  • サプライヤーロジック:供給側の理屈。企業が押し出したい魅力

つまり、優秀な学生を採りたいなら「知恵を絞り出して、ユーザーロジックから魅力を設計すること」しか活路がない、こういうわけです。

スマホで見た「あなたの会社」は、どう映るだろうか?

みなさんは、スマホから「ナビサイト」を見たことがありますでしょうか。雇用開発センターが2017年7月6日に発表した「2018年卒大学生の就職活動調査」によれば、現在の就活生や求職者は34%がスマホをメインに、就活を行います。

では、スマホでみなさんの会社はどのように見えているのか? 例えば、リクナビ2018のサイト上で、食品×関東で表示企業を絞った場合、238社の企業情報が表示されます。

企業の人事は「原稿の入稿画面」は普段みたことがあると思いますが、この「ユーザーからどう見えるか」は意識していないことが多いのも事実です。そして、実際にスマホから見てみると、明らかに「多すぎで、どれがいいか選びにくいこと」がわかります。

重要なのは「写真とイントロの文章」

では学生はどう決めるか、というと当たり前ですが「見える部分」でスクリーニングを行います。具体的に重要なのは「写真とイントロの文章」です。つまり、一つ目のアドバイスはこうです。

70文字(スマホで最初に見える部分)と写真に命をかけろ

例えば、文章1つとっても、書くべき情報はユーザーロジックに基づくと、次のように変化します。

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執筆者紹介

北野唯我(株式会社ワンキャリア執行役員兼チーフアナリスト) 新卒で株式会社博報堂に入社。中期経営計画の立案・M&A・組織改編業務を経験し、米国・台湾留学。帰国後、ボストン・コンサルティング・グループでの事業戦略立案業務などを経て、ワンキャリアに参画。現在、メディア事業の統括責任者。一方で23歳の頃から、日本シナリオ作家協会で「ストロベリーナイト」「恋空」などを執筆したプロの脚本家に従事。主な記事に『ゴールドマンサックスを選ぶ理由が僕には見当たらなかった』『田原総一朗vs編集長KEN:「大企業は面白い仕事ができない」はウソか、真実か』など。

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